アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2016 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

オバマ大統領は就任後4回目の訪問になる韓国のソウルに25日到着し、国立戦争記念館でのイベントで北朝鮮の核兵器実験を受けての制裁を警告した。その後、韓国史上初の女性大統領朴槿恵と会談し最近のフェリーの沈没で意気消沈し又、北朝鮮の核兵器の試験問題で緊張している同国にねぎらいの言葉を表明した。27日にはマレーシアを訪問し、 行方不明の飛行機事件に同情を表明した。28日にはフィリピンで軍事協定の調印に成功したが、中国は非常に攻撃的なコメントを表明した。

ニューヨーク.タイムスによると、オバマ氏は26日、韓国政府の首脳陣と会談する機会があり、最初に最近のフェリー沈没事故で行方不明の捜索を続けている韓国当局の努力を称え、「私はアメリカの人々を代表し、信じられない悲劇的な損失に深い同情を表明したかった」と述べた。この会談で、韓国政府は、最近の北朝鮮の核実験現場での活動から推測して、北朝鮮はいつでも核実験を実施する準備が整っていると推定しているため、オバマ氏の旅行前から緊張が高まっていると報告した。オバマ氏は、長距離ミサイル及び核兵器実験を挑発している北朝鮮に、新たな制裁を検討すると警告し「北朝鮮は世界で最も孤立した国である」と述べたが、一夜で解決できる問題ではないと表明した。

オバマ氏はその後、韓国ソウルの龍山米軍基地で北朝鮮を警告するスピーチを披露した。ロイターによると、「我々は、我々の軍事力の強さを利用して誰かに何かを課すようなことはしないが、我々の同盟および我々の声明を守るためには躊躇しない」と語った。また「地球の全ての国がそうであるように、北朝鮮とその国民にも選択がある。彼らは引き続き孤立の道を選ぶか、又は他の世界に参加し、将来の偉大な機会、もっと多大な安全保障、更に偉大な尊敬を求めることも選択出来る」とし、そのような将来は「既に朝鮮半島の南端の市民には存在している」と述べた。

オバマ氏は27 日マレーシアを訪問し、日曜日にクアラルンプールのマレーシア.グローバル·イノベーション.センターで開催されたイベントでマレーシアのナジブ.ラザク首相と共に若いリーダー達の質問に答えた。ニューヨーク.タイムスによると、オバマ氏のマレーシア訪問の目的は環太平洋経済連携協定(TPP)に関する経済交渉、および原子力機器の普及停止の公式協定、行方不明のマレーシア航空機の国際調査に関する交渉のためである。これらは全て、引き続き解決に取り組む課題であり、オバマ氏は「我々はこれまで以上に緊密に取り組んでいる」と述べた。また、マレーシア航空機の失踪について「明らかに我々は何があったか詳しく知らないが、もし、飛行機がこの世界の一部である海に墜落した事実があれば、それは大きい、大きい場所だということを我々は知っている」と語り、果てしなく広い海での捜索が困難であることを暗示した。

ホワイトハウスは、マレーシアは「自由奔放な民主主義社会のフィリピン」と強硬な「一党独裁」の中間にいる「無党派州のような国」であり、より開かれた社会的発展を奨励することで、「この国は他の地域のモデルになることが可能である」と見ている。オバマ氏は、ラザク首相との記者会見で、マレーシアは、最近人権問題でまだ監視下にあるため、「マレーシアは依然としてこれらの問題に対処しなくてはならないことを首相は最初に認めている」とし、米国も同様に、幾つかの問題で取り組む必要があると語った。また、この問題で「改革者であるラザク首相は、引き続き友人およびパートナーとして、進展を確認するため彼を激励し続けるつもりである」と語った。また、オバマ氏は、若い世代とのタウン.ホール形式の集会で民族及び宗教紛争に対処する方法についてアドバイスし、「非イスラム教徒に機会がなければマレーシアは成功しない」と語った。更に、「イスラム教徒の人々が抑圧されている場合、ミャンマーは成功しない」と述べた。この集会はTPPに反対する看板を掲げた抗議活動者らに一時中断されたという。

28日はオバマ氏の最後の訪問地となったフィリピンで、アジアでの安全保障を強化するため新たな軍事協定に同意した。ロイターによると両国が署名した軍事協定は東南アジア諸国の海上安全保障を強化するためであり、中国の軍事力増大に対抗することが目的ではないと伝えている。この協定は10年間の契約であり、米国の資源を一部リバランスするため、訓練された米軍、船舶、戦闘機をフィリピンから急成長しているアジア太平洋地域に回転させるためである。フィリピンにはマニラ北西地域に海外最大の海軍基地を含め、1991年に米軍の兵隊が撤退するまで2つの軍事基地を保持していた。今回の協定には基地の再建設又は新たな基地の建設は含まれていないが、来週米国とフィリピンの合同演習が開催される予定である。

オバマ氏は、ベニグノ·アキノ大統領とマニラでの会談後に開催された共同記者会見で「この合意の目的は、訓練および共同作業に従事するフィリピンの能力を構築するためであり、単に海上の安全保障の問題に対処するためだけではなく、自然災害に即時対応できる能力を強化するためである」と語った。また、「我々の目標は、中国に対抗するためでも、中国を封じ込めることでもない」とし「海上紛争の領域も含めて、国際ルールや規範が尊重されることを確認することである」と述べた。アキノ氏は「エネルギー資源が豊富であると考えられている重要な航路である南シナ海の領土権主張の紛争で国際仲裁を求めているマニラをワシントンが支援している事を改めて表明した」という。

しかし、中国は米国のこの動きを「北京との数十年にわたる領土紛争において、中国の軍事力増大を抑制し、マニラを大胆にするためである」と解釈している。また、フィリピンとの軍事協定に対して、「北京に対処する上で、マニラを増長させる可能性がある」と述べ「この動きは特に妨害である」と反発した。更に、「自己主張が強く無謀でさえあるマニラは、地域の緊張をかき立て、オバマのリバランス政策を混乱させる結果になるだろう」と批判した。一方、フィリピン当局は、「誰かを封じ込め対立する意図はない。この協定は地域の平和、安定性、安全保障、および繁栄に貢献する肯定的なものである」と反論した。

オバマ氏の4カ国のアジア訪問の中で、米国の古い同盟国であるフィリピンで軍事協定に調印した事が最大の成果であるとの印象がある。アジアに対する米国の戦略は「回転軸」として機能し、その役割を果たすことであるため、これは重大な目的の一つであった。また、オバマ氏は今回のアジア訪問で、東シナ海においては日中間で、南シナ海においては、中国がフィリピン、マレーシア、ベトナム、台湾など複数の国に対して領土紛争に関与していることを懸念した。ロイターによると、特に中国は、南シナ海の90%の主権を主張し、領土問題を解決するための「国際仲裁を拒否した」という。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。