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上院議会は、30日連邦政府の最低賃金を時給$7.25から$10.10に上げる法案に投票した。通常の投票であれば通過していたはずであるが、共和党の圧力により失敗に終った。大半の共和党は最低賃金の引き上げを拒否しているが、一部の共和党の富裕層には道理的な理由に基づき、最低賃金の引き上げを支持し努力している人達もいる。

上院の投票結果は54対42票差であったが、この法案は上院共和党のフィリバスター(議事妨害)法案を克服するために必要な60票には6票不足した。最低賃金の引き上げは民主党の2014年の中間選挙の戦略であるため、引き続き投票は行われる予定であるが、共和党の最低賃金引き上げの抵抗は強固である。上院で通過する可能性があっても、下院で通過する可能性は更に厳しくなる。70%以上のアメリカ国民は最低賃金の引き上げを支持しているため、ホワイトハウスは今日、反対票を投じた議員、特に共和党は米国民の希望に背を向ける行動をしていると批判した。下院民主党のリーダー、ナンシー.ペロシ氏は「共和党は我々の国の労働者を軽視している」と批判した。

一般的に保守派の富裕層は最低賃金の引き上げを支持しないと思われがちであるが、一概にそうとも言えない。オンライン送金業務の国際電子商業ビジネス会社ペイパルの共同創設者で共和党の億万長者と言われているピーター.シィール氏はカリフォルニアの最低賃金を$12にあげることを支持している。彼は$7.25で働くフルタイムの労働者はかろうじて生存している状況であり、家族二人が生活できる収入ではないため、二部屋あるアパートさえ支払う余裕はないと述べた。また、$7.25は極端に安過ぎるため、一部の地域で一部の職業に対して$15まで上げた現状を比較すると$10.10はまだ満足出来る時給ではないと指摘した。

また、ニューヨーク.タイムス によると、シリコンバレーの百万長者ロン.ウンズ氏も最低賃金引き上げを支持している。彼はカリフォルニア州の最低賃金を2015年には時給$10に、2016年には$12に上げるため融資する計画があり、全米で最も高い時給の実現に努力している一人である。ウンズ氏は最低賃金を大幅にあげると、社会サービスなどの政府支出の抑制に役立ち、経済を強化し、アメリカ生まれの労働者にもっと多くの仕事を引きつけると主張し「低賃金の労働者が沢山いるので、我々は彼らの莫大な社会福祉プログラムのために(税金を)支払っています」とインタビューで語ったという。また、最低賃金の引き上げは「数百億ドルを節約します。政府より、雇用者が彼らの労働者に支払うことの方がもっと意味がありませんか」と述べた。しかし最近、ウンズ氏の計画は多少行き詰まりがあり、融資が実現するかどうか不明であるが、彼が支持していることは確実である。

現在のカリフォルニア州の最低賃金は時給$8 であるが、同州は昨年9月に最低賃金を今年7月から$9に上げ、2016年までに$10に上げると発表した。これに並行して、ウンズ氏の計画が実現すれば、カリフォルニア州が全米で最も進歩的な最低賃金を達成することになる。保守派の活動家及び作家のフイリス.シュラフリー氏を含め、多数の共和党支持者が最低賃金を支持していると言われている。Foxニュースの主なキャスターであるビル.オライリー氏(上)もその一人であるが、最近「10ドルに上げることはたいしたことではない」と指摘した。今日反対票を投じた共和党および最低賃金を拒否している議員は、彼らを支持する一部の富裕層が最低賃金を引き上げる現実的で合理的な理由を考慮する必要がある。

 

 

 

 

 

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