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歴史的に保守派の伝統を築いてきた正統派共和党に対抗しているティーパーティ候補者の勢力は、最近一段と弱体化しているため、ティーパーティは2014年の総選挙に敗北するとの見方が強くなっている。これまでの予備選で全国的に敗北し、最近の世論調査によると、一般国民がティーパーティに反対する風潮は、現在最も高いことが判明した。従って、11月の総選挙で、ティーパーティの影響力はほぼ皆無であり、引き続き伝統的な共和党が米国の主流であることが示唆されている。また、幾つかの州では11月の総選挙で、現役の上院共和党は民主党の候補者と接戦するか又は敗北する可能性がある。

保守傾向のワシントン.タイムス(WT)によると、共和党のベテラン議員が、現在予備選で深刻な危険に晒されているミシシッピーを除いて、全国的に上院の正統派共和党に挑戦しているティーパーティは、ちょうど線香花火が「立ち消える状態」であると述べている。ミシシッピー州の上院議員サド.コクランは、同州の上院議員クリス·マクダニエルとの予備選の対抗で、投票記録などにつまずいていて、アメリカの保守派連合の支持を得ない可能性がある。政治的新人とは異なり、州議会に選出された現役のマクダニエルは有権者の間で信頼性がある為、ミシシッピーの予備選は最も競争力のある戦いが展開されている。しかし、米国商工会議所は最終的には「保守派連合は現職の上院議員を支持する」と述べている。

WTによると、ケンタッキー、カンザス、サウス.キャロライナのティーパーティに後援されている挑戦者は、有権者を引きつけることに苦戦している。彼らは、「現役の共和党はワシントンの特別な利害関係に捕われ、有権者は草の根の保守派に背を向けている」と主張している。サウス.キャロライナの予備選では、現役の保守派上院議員リンジィ.グレイアムに対して、複数のティーパーティ候補者は有権者の注目を集めることに苦戦している。カンザスの予備選では、ベテラン上院議員のパット.ロバーツに対して、ティーパーティ挑戦者のミルトン.ウルフは「真剣な挑戦者」であるが「政治的基盤がない」ため大幅な支持率の格差がある。全ての共和党は実質的に現役のロバーツを支持しているらしい。

ケンタッキーの予備選では6期目に挑戦する72歳の上院少数派リーダー、ミッチ.マコーネルに対抗しているティーパーティ候補者マット.ベビンはマコーネルの足下にも及ばない状況である。しかし、マコーネルは11月の総選挙でも勝利するという保証はない。現在、マコーネルの議席に挑戦している最も有力な民主党候補者は、ケンタッキー州議会の女性長官アリソン.グライムスであり、現在かなり注目されていてマコーネルとの接戦が予測されている。また、5月12日に公表されたNBCニュース及びマリストとの共同世論調査によると、米国上院議席を競うアーカンソー州の選挙では、民主党の現職議員マーク·プライアーは、共和党の対抗者トム·コットンに対して、有権者の支持率51%対40%でリードしている。

2010年当時から比較すると、明らかにティーパーティ議員の支持率は低下している。5月8日のギャロップの世論調査によると、共和党がティーパーティを支持した率は2010年の61%から、2014年には41%に減少している。全国的にティーパーティを支持した有権者は2010年の32%から22%に減少した。総じて、2014年の選挙では、ティーパーティ候補者は本格的に敗北すると予測されている。その主な理由は、予備選での投票率は伝統的に低い事を含めて、正統派共和党に挑戦しているティーパーティ候補者は、これまでにほぼ全ての州で予備選に敗北している為である。

また、ギャロップによると、共和党有権者がティーパーティ候補者を支持する率は2010年11月以来、1/3下落している。また、ティーパーティに対する一般国民の反対傾向は現在最も高いという。従って、「2010年の中間選挙に比較して、ティーパーティが今年の選挙に影響を与える可能性はほとんどないことを示唆」している。また、2012年の大統領選挙では、ティーパーティは、オバマ大統領の再選を阻止するため、共和党候補であったミット.ロムニーを支持したが成功しなかった。それは「ティーパーティ支持衰退の証拠」であり、現在「共和党ベースで過半数の支持さえ得られていない」ため、ティーパーティ議員は、今後保守派の中核になることは不可能であると見られている。

 

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