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長い間、コレステロールの研究を専門とする科学者は、抗酸化物質のレスベラトロールが豊富に含まれる赤ワイン、ダーク.チョコレート、ベリー類は心臓病の予防に効果的であり、長寿を促進する健康的な効果があると発表していたが、先週発表された新たな研究はこれを否定した。

レスベラトロールと呼ばれる抗酸化物質は赤ワイン、ダーク.チョコレート、ベリー類に発見されていて、健康上の利点があると考えられていた。しかし、5月12日、ジョンズ.ホプキンス大学の科学者は、抗酸化物質のレスベラトロールが豊富に含まれる食品は、死亡率、心血管疾患、及び癌を低下させる要因ではないと発表した。研究者は「これらの食品は、まだあなたには良いかもしれませんが、レスベラトロールが理由ではありません」と述べている。この研究グループは、65歳以上の783人のイタリア人の尿サンプルからレスベラトロール.レベルをテストした。

イタリア人は、抗酸化物質であるレスベラトロールが豊富に含まれている食品を摂取すると言われている。しかし、彼らは、それらの食品をほとんど摂取しないかまたは少量のみ摂取するグループより、心血管疾患または癌発症の可能性が低いとする証拠は検出されなかったという。高度な質量分析法を用いた尿サンプルの分析結果は、イタリアのキャンティ地方に住む65歳以上の783人を対象に、老化の影響を15年間研究した国際研究チームが発表した。年齢や性別などの要因を考慮した後、レスベラトロールの代謝物の最高濃度を持つ人々と、尿中にレスベラトロールが発見されなかった人達との間で、病気および死因の違いによる可能性はほとんどなかったという。つまり、「レスベラトロールの濃度は心血管疾患や癌の発生率と関連性がなかった」ということである。

長年、科学者は、高コレステロールの食事傾向があるが、赤ワインを良く飲むフランス人に心臓病の疾患率が低い事を発見していた。その後、赤ワインに含まれる抗酸化物質であるレスベラトロールが心臓病を防ぎ、発癌性を抑える鍵であると公表した。そのような背景もあり、数年前から健康産業はレスベラトロール錠剤のサプリメントを販売し始めた。ジョンズ.ホプキンス大学の研究ではイタリア人は、ほとんどサプリメントは摂取せず、赤ワインを良く飲むという。そのような赤ワインを愛飲する現場の人々を対象にした国際的研究は従来の研究と完全に相反するものであり、健康改善と長寿の可能性があると言われ続けた赤ワイン、ダーク.チョコレートおよびベリー類などに含まれるレスベラトロールが、心臓の健康とは無関係であると発表したことは劇的である。

レスベラトロールに集中した研究に基づくこの新たな発見のポイントは、赤ワイン、ダークチョコレート、ベリー類を消費している一部の人達には炎症を軽減し、心臓を保護することはあるという点である。その理由は、それらの食品に含まれている他のポリフェノール又は物質から来ている可能性があり、レスベラトロールではない点である。従って、別の科学者は、この研究は未熟であり、もっと多くの側面から深い研究が必要であるとする様々な異論を提起し、赤ワインの別の成分による研究の重要性を強調する可能性がある。ジョンズ.ホプキンス大学の研究者は、1日ワイングラス1杯程度が健康を害するとは言っていないことを、赤ワインの健康効果を信じて愛飲している消費者は注目する必要がありそうだ。また、「この研究にはレスベラトロールのサプリメントは含まれていないが、健康の利点に関する研究はかなり少ない」としている。

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