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20日は、11月の総選挙でトップ候補者を選ぶため、スーパー.チューズデイと呼ばれる予備選の投票が複数の州で行われる。上院議会の場合、この予備選では100人の上院議員中33人が再選に挑戦し、33名中、共和党候補者は13名である。1つの議席に2人以上の候補者が存在し、予備選で50%以上の支持率を確保する候補者がいない場合、11月の総選挙前に決勝戦が行われる。今日のスーパー.チューズデイで特に注目されている州はケンタッキー、ジョージア、オレゴン、アイダホ、アーカンソー、アイオワの6州であり、それぞれ各党から1名ずつ総選挙での最有力候補者を絞り込むことが予備選の目的である。

最も注目されている州は、上院議会の共和党少数派リーダー、ミッチ.マコーネルが民主党とティーパーティ両方の挑戦を受けているケンタッキー州である。マコーネルと彼の中国系アメリカ人の妻は地元の集会で短いスピーチを行い、マコーネルは有権者に、現状を変えたいのであれば上院議席を入れ替える必要があると述べ、多数派のリーダーになる希望を表明した。マコーネルは今日の予備選投票でティーパーティ候補者のマット.ベビンに楽勝するはずである。Real Clear Politics(RCP)がまとめた複数の世論調査の平均は、民主党候補のアリソン.グライムズの44.0%に対して、マコーネルの平均支持率は44.5 %であり、有権者の支持はほぼ二分しているため、総選挙でかなりの接戦が予測されている。地元では「マコーネル辞職を」とのサインを掲げた若い選挙活動家らの姿が目立っている。

ジョージア州では、昨年1 月に辞職を表明した共和党上院議員サックスビー.チャンブリスの議席に対して7名の候補者が競っている。その中で支持率が高いのは20年以上政治家としての経験がある共和党のジャック.キングストンと、百万長者のビジネスマンであり、元ジョージア州知事サニー.パデューの従兄弟である共和党候補者のデイビッド.パデューの2名である。同州の予備選で50%以上の投票を獲得する候補者が存在しない場合、7月22日に決勝戦が行われる。RCPによると、同州ではパデューの支持率が26.3%で最も高い。候補者が多すぎるジョージア州では票が割れる為、決勝戦が行われる可能性が高い。

オレゴン州では、現役の民主党上院議員ジェフ.マークリィは二期目に挑戦するが、穏健派のモニカ.ウェビィとティーパーティ候補者のジェイソン.コンガァーに挑戦を受けている。コンガァーの支持率22%に対して、ウェビィの支持率は43%で遥かに高い。オレゴンは民主党寄りであるため、現役のマークリィが当選する可能性はあるもののオバマケアを支持しているため、共和党候補者のウェビィが勝利する可能性もある。RCPによると、現在、ウェビィがマークリィに対して4%リードしている。

アイダホ州では2008年に58%の支持を得て当選した上院共和党の71歳のジム.リッシが二期目に挑戦している。リッシの対抗者は、弁護士のネルス.ミッチェルを含めて民主党から立候補している2名である。共和党は1名であり、現役を含めて合計4人が議席を競う。アーカンソー州では2008年に80%の支持率で当選した民主党の現役上院議員マーク.プライヤーが3期目に挑戦する。共和党からの対戦者は2013年に米国下院議員として就任したばかりのトム.コットンである。現役のプライヤーが平均4%コットンをリードしている。アイオワ州では現役民主党のトム.ハーキンが2013年1月に辞職を表明したため、民主党からブルース.バラリィの1名、共和党から5人が空席を競っている。RCPの支持率統計によると、共和党有力者の3人の支持率はそれぞれ平均30%台であるが、バラリィの支持率は平均40%である。現在、民主党候補者のバラリィがリードしているが、アイオワ州は共和党寄りの州であるため、誰が最後に残るかは不明である。

現時点でのRCPの支持率統計は、11月の総選挙には反映しない可能性も多々ある。その理由は、例えば、ケンタッキー州の今日の予備選で現役のマコーネルが敗北した場合、ティーパーティ候補者を支持しない有権者でも、共和党有権者は、民主党のグライムズよりベビンを選択する可能性がある為である。また、辞職を表明した上院議員の空席は党派が逆転する可能性もある。従って、これらの州は全て勝利を予測しにくい為注目されている。しかし、マコーネルは以前、共和党はティーパーティ候補者に勝利すると予告した通り、限られた2~3の事例を除いて、ティーパーティ候補者は既に保守の地位を確立した共和党議員に飲み込まれている現状である。従って、予備選で落選した候補者は競争ラインから消えるため、11月の総選挙直前にはもっと予測しやすい事態になるかもしれない。

 

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