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オバマ大統領は昨日、アフガニスタンのタリバンに約5年間拘束されていた米軍の陸軍軍曹ボウ.バーグドールが無事解放されたことを、彼の両親と一緒に並んでホワイトハウスから伝えた。これはキューバーのグアンタナモにある米軍刑務所に拘束されていたアフガニンタンのタリバン.リーダー5人を解放したためであり、いわゆる拘留者の人質交換である。一部の共和党は様々な批判と懸念を表明している。5人のテロ容疑者をグアンタナモから釈放する一方で、テロリストを追求しテロ攻撃を未然に阻止するため、最新の画像プログラムを含む監視システムは益々強化されている。

バーグドールは昨日、東アフガンで米軍特殊部隊に保護され、米国の管理下において今日ドイツの医療センターで治療を受けているようである。釈放された5人のテロ容疑者はキューバーからアラビア半島のカタールに移送後1年拘束されることになる。これはオバア政権の内密の行動であったため、複数の共和党は拘留者の交換について、(1)ペンタゴンは拘留者を釈放する30日前に議会に通知する規則に反した。(2)このような機会は、グアンタナモに拘留されているテロリスト容疑者を解放するため、米兵士を拉致し拘留する世界中のテロリストに動機を与える。(3)拘束されているアメリカ兵の救済は軍隊を利用するべきであり「テロリストと交渉」するのは間違いである。(4)釈放された5人は今後米国を攻撃しないという保証はないとして、オバマ政権の行動を批判している。

認識不足による批判と思われるこれらの指摘に対し、オバマ政権の関係者はその行動について弁明している。国家安全保障顧問スーザン·ライスは今朝ABCのインタビューで、バーグドールは人質ではなく「戦場で捕らえられた為、戦争捕虜である」と述べ、「これは非常に特殊な状況である」と語った。また「戦場で捕虜となった男女の兵士を我々が取り戻す事は、建国以来の神聖な義務である」と語り、米政府はそのような戦争捕虜を解放する責務を負っていると説明した。また、国防長官のチャック.ヘーゲルも今日弁護した。

ヘーゲルは、6月 1日NBC のMeet the Pressでバーグドールが拘束されていた詳細な状況は知らないと述べ、分かっていることは、彼が困難な状況で約5年間もタリバンに拘束された唯一のアメリカ人であったと述べた。また、釈放された後、現在医療施設で適切な世話を受けていると語った。更に、ヘーゲルは共和党が「テロリストと交渉」したと批判し、今後テロリストが米兵を誘拐する機会になるとの共和党の懸念を払拭するように「テロリストとは交渉はしなかった」と明言し、戦争では常にそのような危険性があるため米兵士は敵の捕虜になりやすいと述べた。しかし、「テロリストに対処し、彼らを見つけ、追いつめている我々の記録は非常に良好である」と述べた。

ヘーゲルが指摘した通り、テロリストを追跡する技術は更に進化していて、今後も強化する方向に向かうことは明白である。31日のニューヨーク.タイムス(NYT)によると、米国国家安全保障局(NSA)は現在のメールや電話の通信システムの監視プログラムに加えて、4年前から写真などのイメージ認識プログラムを導入していて、既にテロリストおよび又は容疑者の写真を収集している。NSAの元契約者エドワード·スノーデンの漏洩から得た2011年の文書は、55,000の顔を認識する質の高い画像も含めて、1日に数百万のイメージを傍受する「途方もない潜在的」な顔認識技術であることを暴露している。この技術は1人の人物が髭を剃ったり、伸ばしたりするなど 20以上の人相変化で混乱させても特定することが可能であるという。

輸送安全保障局( TSA)の飛行リスト、パスポート、ビザの状況、特定の人物がテロリスト容疑者に関連または直結しているかどうかなどの諜報機関の情報も含まれるという。グローバル的なスケールで行われているこのプログラムはどれくらいの人数がターゲットになっているのか不明である。しかし、「連邦プライバシー法や国の監視法はいずれも、顔画像の特定の保護を提供していない」とNYTは伝えている。「画像の多くは、NSAに認可されている外国諜報任務が特にケーブル、インターネット、および衛星通信を通じて拾い出した海外に在住している人物に関与する」という。

更に、州および地方の法務執行機関は容疑者を特定するため、運転免許証、フェイスブックなどの顔写真による幅広いデーターベースを活用している。また、「FBIは自動化された指紋認証システムを顔画像およびバイオメトリック.データーと組み合わせるため『次世代識別』と呼ばれるプログラムを開発していている」という。国務省はアメリカのパスポート保持者及び外国人ビザ申請による数億の顔写真による連邦政府で最大規模のデーターベースを保持していると複数の外部の専門家は述べているという。更に、「国土安全保障省は、群衆の中でも容疑者の顔と一致させるため全国の警察署で実施しているパイロット.プロジェクトに融資している」という。

一方、ヘーゲルは今日、バーグドールの解放については内部の数人だけが知っていただけであるとし、情報が漏れることを防ぐため拘留者交換は秘密で実施されたと語った。また、万一に備えて安全保障の情報を集め、監視システムや沢山のヘリコプターを使用し、全てを特殊作戦部隊が慎重に実施し、襲撃もなく全てがうまく運んだと語った。また、ライスは、このような安全な状況を確認した上で、オバマ大統領は憲法に基づく権利を駆使して、アフガニンタンのタリバン.リーダー5人の釈放を条件にバーグドールを救済する作戦を認可したと語った。

捕虜となった経験を持つアリゾナ州出身の上院議員ジョン.マケインは、釈放された5人がいずれ米国を攻撃する可能性があるかどうかの懸念を表明している。その点については確実に保証出来る人はいないはずであるが、オバマ政権下で拘束されたテロリスト容疑者に関する情報は十分あると思われる。最新の情報画像技術と多方面のネットワークを利用し、グローバル規模で今後も彼らを含む危険人物の監視が続くことは明白である。オバマ氏は昨日、バーグドールが拘束された時から彼のことを心配していたと述べたが、無事に解放できる時がくるまで約5年間が経過している。タイミングも計算されたオバマ政権の大胆な決断は、最新のテロ監視技術を含めて、益々テロ対策が強化されてきたことを示唆している。

 

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