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オバマ大統領は25日、3人の中央アメリカの大統領と会談し、ほとんどの子供達は米国に滞在することは出来ないことを明確にした。また、相互協力に基づいて問題に取り組む事を約束し、 子供達の危険な旅を未然に防ぐ努力として、ホワイトハウスが考慮している措置を提案した。会談中、不法入国児童の殺到は、米国の麻薬取締政策が原因であると指摘した大統領もいた。一方、オバマ氏は中央アメリカのリーダー達に「責任の共有」を求めた。

オバマ氏は、ホンダラス、グアタマラ、エルサルバドルの3人の大統領と前向きに対話し、同情的でありながらも現実的な対応をし「米国は移民の国であるが、また法律の国でもある」と表明した。ニューヨーク.タイムスによると、オバマ氏は ホワイトハウスの内閣ルームでの会談後、「適切な亡命の主張がない子供や子供連れの家族は、ある時点で本国への送還の対象になります」と記者団に語った。また、「アメリカの人々と私の政権は、これらの子供たちのために偉大な思いやりがあり、子供達が世話されていることを明確にすることを望んでいます」と語り、「しかし、我々は、多大な危険に身を置く子どもたちの継続的な流入を阻止しなければならないことをここで私の友人達に強調しました」と報告した。オバマ氏は、記者団に中央アメリカの大統領は「優れたパートナー」であり、米国へ危険な旅をすることを思いとどまらせる努力に感謝したと述べた。しかし、利益の為に子供達を密輸送する犯罪組織への戦いの努力もしてほしいと促し、「責任の共有」を強調した。

ホワイトハウスの報道官ジァシユ.アーネストによると、不法入国児童の殺到を解決する一つの対策として、亡命を求めるホンダラスの子供達に危険な旅を止めさせる為、自国で難民申請を提出できるようにすることが考慮されている。これはパイロット.プログラムと呼ばれるもので、難民の地位を求めているホンダラスの子供達が米国への亡命申請を自国に提出できるよう計らい、申請が受理されるまで自宅待機してもらうという提案である。しかし、具体的な査定方法やその基準に適合する可能性がある人数については不明である。

この提案はホンダラスを特に意識したものである。ホンダラスの大統領フアン·オルランド·エルナンデスは、米国政府の麻薬取締政策がホンダラスに麻薬組織が流入している原因であるとオバマ氏に指摘した為である。エルナンデスは米国の麻薬取締法による麻薬組織撲滅キャンペーンが原因で、これらの国の麻薬組織は近年、ホンダラス、グアタマラ、エルサルバドルに流入しているという。特にホンダラスでは麻薬関連の暴力が横行している為、子供達は米国に逃げているのだと述べている。メキシコや南米コロンビアの麻薬犯罪組織はホンダラスに拡大している為、麻薬関連の殺人は世界で最も高くなっているという訳である。

麻薬犯罪の取締に対する連邦政府の国際的な政策は、1971年ニクソン大統領が「麻薬に対する戦争」を宣言して以来の歴史的な紛争である。メキシコおよびコロンビアの不法麻薬密売に対する取締は1980年代から開始している。ビル.クリントンは、麻薬の密売と戦う為、資金を提供した大統領である。2000年8月1日のCNNによると、「麻薬密売およびそれらを保護する反乱軍と戦う」ため、当時のボゴタ政府に13億ドルを提供するため直接旅行している。2010年までには「麻薬に対する戦争」は失敗に終ったと言われていて、基本的には麻薬密売に対する国際的取締の状況はさほど進歩がないと思われる。21日のワシントン.ポストによると、中央アメリカからの不法入国児童殺到は、米国の歴史的な麻薬戦争が因果であるとする説もあると述べている。仮説的には「麻薬が非合法化されると麻薬を販売するのは無法者だけである」とし、「ワシントンの政策は、脆い市場シェアを獲得するため、暴力、脅迫、 搾取を厭わない最も冷酷な密売者を肥やし、権限を与える結果になっている」と述べている。

近年、幾つかの州が限定量のマリファナ娯楽使用を許可するようになったが、連邦政府はマリファナも厳しく禁止している。ホンダラスの大統領は、米国の麻薬禁止が彼らの国で現在起きている混沌の原因であると指摘している。それに対するオバマ氏のコメントは不明であるが、オバマ氏は、亡命申請の対象になる子供達は、現実的にはかなり少ないと判断していることを直接3人の中央アメリカの大統領に語ったと思われる。しかし、中央アメリカが直面している麻薬犯罪に対抗することも含め、米国への不法入国を阻止する為の「責任の共有」に関する経済的援助については公表していない。オバマ氏は、2008年の法律に基づいて法的手続きを受ける資格のある子供達は少ないと認識し、資金に限度がある現状で不法移民を無制限に入国させることは不可能な現状を考慮し、パイロット.プログラムを提案したのではないかと思われる。

 

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