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最近の調査によると、医療保険未加入者の率は総体的にほぼ全ての州で減少している。 アフォーダブル.ケア.アクト(ACA)下で任意のメディケイドを拡大し、州で取引市場(例:ウェッブサイト)を開設するか、または連邦政府の取引市場とパートナーシップを結んでいる州は著しく未加入者が減少している。驚くことに、その傾向が最も顕著であるのが複数の共和党州である。一方、オバマ政権は、医療保険に加入できない個人に適応される罰金を免除する対象者も規定している。この罰金免除の適応条件と未加入者が多い州または未加入者の率が減少していない州には何らかの関連性がある。

5日に公表されたギャロップの調査によると、全米の未加入率は2013年の第3四半期に18.0%でピークに達し 18.0%であったが、2014年の第2四半期に13.4%まで低下した。この期間に医療保険の未加入者の率が著しく減少した州は10州である。これらの10州(以下表 )は全て、メディケイドを拡大し、州で取引市場を開設するか、または連邦政府の取引市場とパートナーシップを結んでいる。

州  名 2013年未加入率% 2014年未加入率% 減少率
アーカンソー * 22.5 12.4 – 10.1
ケンタッキー * 20.4 11.9 – 8.5
デルウェア 10.5 3.3 – 7.2
ワシントン 16.8 10.7 – 6.1
コロラド 17.0 11.0 – 6.0
ウェスト.バージニア * 17.6 11.9 – 5.7
オレゴン 19.4 14.0 – 5.4
カリフォルニア 21.6 16.3 – 5.3
ニューメキシコ 20.2 15.2 – 5.0
コネチカット 12.3 7.4 – 4.9

* 共和党州

ギャロップの調査結果の要点は (1)メディケイドを拡大し、州で取引市場を開設するか、または連邦政府の取引市場とパートナーシップを結んでいる州ほど医療保険の未加入者が著しく減少している。(2)それらの10州のうち、トップの2州はいずれも共和党州である。(3)少なくとも4.0ポイント減少している21州はメディケイドを拡大し、州で取引市場を開設するか、または連邦政府の取引市場とパートナーシップを結んでいる。(4) 2.2ポイント以内で減少した29州は、メディケイドを拡大したか又は州の取引市場を開設したかのいずれかを採用しているか、又は何もしていない。(5)最近、ワシントンD.Cおよびニューハンプシャーはメディケイドを拡大した26番目の州になった。ユタ州など保守派州を含む多数の州が引き続きメディケイドを拡大する事、及び州の取引市場を開設するか又は連邦取引市場とのパートナーシップを検討している。(6)メリーランド州やコネチカット州など、独自の技術でウェッブサイトの取引市場を開設する州もあれば、地元での取引市場の管理が適切ではないと考えているマサチューセッツ州とハワイ州などは自州の取引市場を閉鎖し、連邦取引市場の利用に変える方針を検討している。

総体的に医療保険の未加入者は減少しているが、合法的な書類がない為、最初から医療保険に加入できない不法移民が各州の未加入者率に加算されている可能性が高い。また、FOXニュースは7日、ACA下で規定されている強制加入に基づく罰則から約2,500万人が免除されていると伝えている。米国保健福祉省の免除規定によると、14の条件に適合している人は罰金を免除されている。例えば、(1)ホームレスである。(2)過去6ヶ月間、家の立ち退きや差し押さえに直面した。(3)電力会社から電力切断の通知を受けている。(4)最近、家庭内暴力を経験した。(5)最近、家族一員の死を経験した。(6)火災、洪水、他の自然又は人為的災害に遭遇し、著しい財産を損失した。(7)過去6ヶ月以内に破産宣告した。

(8)過去24ヶ月間に医療費を支払うことが出来ず、かなりの借金がある。(9)家族の病気、高齢者の世話のため予想外の多大な出費があった。(10)メディケイド及び子供の健康保険プログラム(CHIP)を拒否され、家族の別の一人がCHIPを提供するよう裁判所命令を受けている。(11)控訴裁判の結果、医療保険取引市場を通して費用削減可能な適正健康計画(QHP)に加入する資格がある事が判明したが、期間内にQHPに加入しなかった。(12)メディケイドの適正資格があるが、州がACA下で規定されている任意のメディケアを拡大していない。(13)民間の医療保険会社に保険計画をキャンセルされ、コストに無理のない保険計画を探すことが出来ない。(14)以上の条件に該当せず、医療保険加入に苦労している人などが含まれている。

米国保健福祉省が規定する罰金の免除条件には、ACA下で任意のメディケアを拡大しない州の住民が含まれていることに注目するべきである。現在、全米の50%以上の州はメディケイドを拡大しているが、メディケイドを拡大せず、取引市場を州に開設せず、連邦取引市場も利用しない州の市民は、医療保険に加入することが難しい状況になっている。ギャロップの調査によると、そのような州は未加入者減少の前年度比が極端に低い。例えば、ジョージア州では -1.2%ポイント、ネブラスカが -1.1ポイント、ペンシルベニア州で -0.9ポイント、インディアナ州は -0.3ポイント、ミズリー州はわずか -0.1ポイント、現在メディケイド拡大を考慮しているユタ州の変化はゼロである。また、バージニア州の未加入者率は、むしろ0.1ポイント増大している。ギャロップの調査結果は、医療保険未加入者の個々の状況まで報告していないが、未加入者が多い州ほど、不法移民人口が計上されている可能性もあり、何らかの経済的苦境に直面しているか、又は上記14の罰金免除条件に該当する人口層が多い可能性がある。

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