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昨夜東部時間9:30分、オバマ大統領はホワイトハウスで、イラクでの空爆を認可すると発表した。その後12時間も経過しないうちに8日の朝は既に戦闘機による空爆が開始されていた。初日の今日は、複数の空爆が行われているようであるが、オバマ氏はこれを認可した理由について 「二つの任務がある」として、その要点を説明した。

国内および国外で人道的危機に直面し、著しいプレッシャーと決断に直面しているオバマ氏は、 抗争が続いているイラク北部でイスラム過激グループのISIS 又はスンニ派の武装組織は、一般市民に多大な危機を及ぼし、少数派一部の人種を大量虐殺する計画があるため、「恐ろしいスケール」の人道危機に直面しているイラク情勢をもはや黙認することはできないと語った。空爆の任務は二つあるとし、一つはイラクに在住する米国の外交官、アメリカ市民、および米軍施設を保護するためであり、二つ目は、生命を脅かされ、山に隠れているイラクの民間人を救うためであると述べた。

6月19日にイラク危機の対処を決定した時と同様、昨夜オバマ氏は最初に、イラクに兵士を派遣することで戦争に参加することはないと述べた。しかし「必要であれば」精密なターゲットによる空爆を最低限のスケールで実施すると述べ、 最近北部イラクでのISISの過激な行動は目に余るものがあり、罪のない市民が大量殺戮に直面する危機がある状況である為、決断せざるを得ないと語った。オバマ氏はISISを「テロリスト」と呼び、このテロリストは引き続きイラク全体を侵略しているため、アメリカの外交官および米国市民、バグダッドにある大使館およびイラク北部の都市アルビールにある領事館やイラク軍にアドバイスしているアメリカ軍も危険な状況に置かれている事を説明し、「イラクにいるアメリカ市民、米国の施設、米軍のアイバイザーに脅威を与えている状態であればこれを阻止しなくてはならない」と語った。従って、テロリストがアルビールに向かうことを阻止する事が最初の任務である。

二つ目の任務は、シンジャー山に取り残されているイラクの民間人は水も食料もない状態であり、追いつめられているイラク市民を救済するためである。オバマ氏は「ISISテロリストは罪のないイラク人に冷酷なキャンペーンを繰り広げている。そして、これらのテロリストはキリスト教徒、および少数派の人達に野蛮な攻撃を続けている為、多数のイラク人が避難している。シンジャー地域の多くのヤズィーディー民族を処刑し、ヤズィーディーの女性達を奴隷にしている。ヤズィーディーの男女および子供達は命の危機に直面している為、少しの衣類だけを持って避難した。恐らく、数千人は高い山に隠れているが、水も食物もない状態で人々は飢え、子供達は渇きで死んでいる」と語った。罪のない人達や子供が「脅威的スケールの暴力」に直面している時、「大虐殺の回避に助力するため、独自の機能を保持している米国が見て見ぬふりをすることは出来ないと思う」と述べ、「私達は、大量虐殺の潜在的行為を防止する為、慎重で責任ある行動を取ることが可能である」と厳しい表情で語った。

ヤズィーディー民族はISISの大量殺戮のターゲットになっているようであるが、オバマ氏はこのような状況により、イラク政府から援助の依頼があったことを短いスピーチの中で数回繰り返した。従って、山に閉じ込められている民間人を保護し、イラク軍を援助する為、「標的を定めた空爆を認可した」と述べ、絶望的なイラクの市民が生き残るため、アメリカの戦闘機は既に水と食物を空中投下する人道的援助を開始していると語った。また、アメリカはイラクを援助するため行動するが 「他の国および人道的危機の行動を要請している国連とも相談をしている」と語った。しかし、「イラクの多大な危機に対して、アメリカ軍隊による解決策はない」為、米軍はイラクでの戦争に参加する目的でイラクに戻ることはないと言明した。また、「唯一の永続的な解決策はイラクの地域社会間の和解であり、イラクの治安部隊がもっと強くなることである」と述べたが、基本的には6月19日に述べた事と同様、「イラクに安定性をもたらす治安部隊を援助する」方針も補足した。

オバマ氏が特定の人種および国民に対する計画的な集団大虐殺を意味するGenocideという特殊な言葉を使ったのは、恐らくこれが始めてである。空爆がその残虐行為を阻止し、他の市民を巻き添えにしない保証があれば大成功であると言えるかもしれない。8日の複数の情報筋は、最初の空爆として、F−18戦闘機からアルビール付近でISISの位置をターゲットにし、彼らの移動型大砲上に500ポンド(227Kg)のレーザー誘導爆弾を投下し、数時間後にテロリストをターゲットにした空爆のいずれも成功したと伝えている。オバマ氏は、空爆の目的はあくまでも人道的任務であると主張している。オバマ政権の最大の懸念は宗派間紛争の板挟みにはなりたくないことであり、イラクのリーダーが対抗する必要があると強調している。しかし、罪のない人々を殺害しているISISの残忍性とその破壊行為は「脅威的なスケール」である為、空爆のような軍事行動なしに、このテロリストを打破する方法はないとの結論に達したと思われる。オバマ氏はどのような軍事行動であってもその範囲に限界を定め、兵士を派遣しないことを繰り返し強調している。

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