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   サクラメント北東部にあるフォルサム.ダム(干ばつ前)  (右:現在)

カリフォルニア州の旱魃による水不足は、特に農村地で日増しに深刻になっている。同州はこれに対応する為、昨夜水計画の75億ドル法案に投票し、知事のジェリー.ブラウンは早速署名したようである。カリフォルニアは住民に20%の節水を要請し、先月水源の無駄遣いをする人に罰金を科すことさえ発表するなど、水不足に対処するためあらやゆる奮闘をしているが、驚くようなエピソードがある。

同州は1月、市民に20%の水節減を要請した。その要請があった時は、まだ農家を除くほとんどの住民は1970年代以来の長期的な旱魃の深刻さに気付いていなかった為、20%節水政策には失敗した。同州は、このキャンペーンに失敗したことを公表し、先月15日、家の外で水を無駄使いしている住民に$500の罰金を科すと発表した。これはホースを利用して必要以上に散水する行為を抑制するためであり、ホースにノズルをつけず、歩行路や私設車道に水を垂れ流す、車を洗う、庭や芝、造園などに多量放水することを禁止した。しかし、公共施設の落書きや、公共衛生と安全に関する動物の排便の掃除に水圧清掃することは除外されている。

この禁止令の違反者をどのように発見するのか不明であるが、7 月17日のロイターによると、ロスアンゼルス東部にある人口約50,000人のグレンドーラという町に住む、マイケル·コルテ及びローラ.ホイットニー夫婦は、17日罰金の通知を受け取った。水を節減するため、自宅の芝をかなり短く切り、放水しなかった為、自宅の庭の芝は茶色に変色するほど枯れた。人一倍熱心に節水に努力したはずであったが、おかしな事に$500の罰金を科す通知を受け取った。その通知には「水保存の努力をされていますが、 健康でグリーンの芝生を維持するために制限した水を与える必要があることを知って頂きたいと願っています」と記載されていた。また、60 日以内に一部茶色に変色している芝を回復させるか又は $100から$500の罰金を科すことになると警告された。ホイットニーさんは「7月の干ばつの真っ最中に、芝に水を注ぎ始めることが我々には適切だと思えないです。私たちは何をすべきか、一種の困惑ぎみです」と語った。

芝が枯れると荒廃したイメージがあり、近隣およびその住宅地の美観を損なう為、そのような 住宅地の住宅価格は下がることは必然である。芝に水を注ぐことを禁止されない限り、この夫婦のような極端な努力をする必要はない。このエピソードは、カリフォルニア全体が厳しい旱魃の影響を受けていると言われているが、その影響による水不足の程度の差は、地域によって異なることを示唆している。

カリフォルニア州は、このような状況下で歴史的な旱魃に対処するため、過去数週間、州議会は交渉を行い、州下院議会は昨夜77対2の圧倒的な票差で、上院では37対0の満場一致で通過した。これは、法案の性質がほぼ死活問題である事、また反対票を投じる議員は選挙で有権者に見放される可能性があるなどの理由により、記録的に民主党と共和党が団結した投票結果を示した。ブラウン知事は通過後すぐ署名した。13日のAPによると、この法案は、今後数十年間、節水技術の開発、貯水池建設、汚染された地下水の清掃など、同州の水のインフラに投資するためである。総体的にコストのかかるプロジェクトである為、協議は難局を乗り越え最終的に合意に至った。合意に至ることが最も困難であった両党間の議題は、新しい貯水池や水の保存に関する予算割当であった。

農村地域は休耕を余儀なくされ、二桁の失業につながり、広大な貯水池は干潟になった為、財政的に困窮し、水の浪費者に罰金を科すことを地方自治体に求めざるをえない事態になったことが罰金政策の要因である。しかし、この法案のプロジェクトは71億ドルの新規借入に関する資金面で州民の同意を求めるため、11月の中間選挙でカリフォルニアの州民は投票を行うことになる。多額の投資は、関連ビジネスには魅力がある為、多数の農業、環境、ビジネス.グループは、迅速に法案を承認したという。

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