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カリフォルニア州は昨日、州議会がキャンパスでの性的暴力に対処するため、性行為同意の定義を明確にし、多種の援助プログラムに融資するための法案を満場一致で通過した。全国ではすでに多数の高度教育機関が似たようなポリシーを採用しているため、政治家や学生活動家に圧力をかけられた後の決定である。知事のジェリー·ブラウンが署名すれば、大学でのレイプを含む性的虐待を防止するプログラムに融資を受けることが可能である。キャンパスでの性犯罪を減少することが基本的な動機であるが、幾分混乱しやすい法案である。

28日のロスアンゼルス.タイムス によると、全米大学のキャンパスには蔓延した「レイプ文化」があると言われるほど、性的暴力が横行し、苦情が多いため、この法案は包括的な予防プログラムである。大学側は、被害者の治療、カウンセリング、法的援助などを提供する必要がある。また、性的行為に従事する両方の当事者は最初に「肯定的な同意」が必要であり、沈黙、抵抗や同意表明の欠如、酔っている時の同意は含まれないことを明確にしている。ブラウン知事が署名した場合、すべての公共大学や他の機関は学生支援のため、州の資金を受け取ることが要求される。資金を受け取る為には、性的暴行、ストーカー、家庭内暴力、及びデート中の暴力の被害者を支援するため厳しいポリシーを採用し、その詳細なプロトコールを提示する必要がある。

29日のロイターによると、「ホワイトハウスは5人に1人の学生が大学時代に性的暴行の犠牲になっている性犯罪は、米国の大学キャンパスの『流行』であると宣言」した。米国教育省は5月、性的暴力及び性的嫌がらせが連邦法に違反しているかどうかを判断するため、調査中であるカリフォルニア大学バークレー校、オクシデンタル大学、南カリフォルニア大学の3つの大学を含む55の大学リストを発表した。このような状況下で、カリフォルニア州は、全国的なキャンパスでの性的暴行を抑制するため「肯定的同意」に関する言語を採用し、「イエスの意味はイエスである」 と呼ぶ法案を通過した。つまり、両者が性的行為に従事する場合、肯定的、意識的、自主的協定に基づくものである事を定義している。

現在、全米の大学はキャンパスでの性的暴行に対処する方法に注目しているため、カリフォルニア州の法案は画期的であると述べている。この法案は、州が融資を受ける条件として、両者が性的行為の「肯定的同意」を得ることを明確にしている。従って、「肯定的同意」とは「ノーとは言わなかった」ではなく、明白に「イエス」と表明することが同意であると定義し、大学に入学する学生に大学全容を紹介する期間に性的虐待について説明する時、および性的暴行の苦情の調査をする時、大学はその法案の定義を使うことが要求される。私立または公立に関係なく、全ての大学で州の融資を受ける事が可能である。カリフォルニア州は連邦政府、議会、および高度教育機関の学生活動家などから、全米のキャンパスに拡大している性的虐待を防ぐための対策を考慮するよう1年以上圧力をかけられていた。しかし、「同類の『肯定的同意ポリシー』は既に800の高等教育機関に存在する」為、この法案は「新しい概念ではない」とタイムは伝えている。

要するに、この法案の目的は(1)学生同士間の性行為の同意に関して、曖昧な表現を避け、その同意の言葉を基準化する、(2)性的暴力の犠牲者を援助するプログラムの為の資金を州が提供する、(3)キャンパスでの性的暴力を減少させる為、全国的な意識を増加させる、(4)性的虐待の問題について、オープンに話す機会を増やす為、学生にもっと情報を与え、「肯定的同意」の定義を理解することの重要性を強調する、(5)性犯罪を減少させることで、高度教育の環境を向上させるためである。

しかし、行き過ぎで混乱するなどの批判もあるが、大多数の大学の関係者はこの法案に反対しなかったという。問題は、パートナー同士が同意を明確にするという問題になると、それがどのように実用的なのかとの疑問も出ている。また、パートナーは性行為前に書類に同意の署名などしない為、どのように「肯定的同意」を得たかを証明するのかとの声もあり、混乱した反応もあるようだ。少なくとも、曖昧な態度での性行為が原因で、後日レイプされたとの苦情を提起し、一人が性暴力の被害者になり、別の一人が加害者になることで、性犯罪の調査に発展する事態を防ぐことが主要な目的であると思われる。

 

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