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オバマ大統領が10日夜半に発表した、イスラム過激派ISIS(又はISIL)に対抗する反テロ政策の反応は世界の各地に広がっている。 国内では、幾分懐疑的な共和党は全面的に支持していないが、下院議長はある側面からオバマ氏を支持する声明を発表した。オバマ氏が共有を望んでいる議会の承認及び、国民が望んでいる投票は実現する可能性がある。特に中東は、積極的な同意を表明している。中東を旅行中の国務長官ジョン.ケリーは、9.11の13周記念日に多数のアラブ諸国の同意を得ることに成功した。多数の石油富裕国は、オバマ政権の反テロ政策に関する国際協調に積極的に応じる姿勢を示した。ホワイトハウスは12日 「ISISに対する戦争」と宣言した為、反テロリズム政策はグルーバル規模になることが予測される。

共和党タカ派の古参上院議員ジョン.マケインは、戦争に関与するための軍隊は派遣しないというオバマ氏の方針に反対し、空爆だけでは不十分であると批判した。下院議長ジョン.ベイナーは11日の記者会見で、大統領の計画はISISを敗北させるには充分であるとは思わないが、現在のところ、米国に差し迫った危機はないため、イラクの治安部隊やシリアの反政府軍を訓練することに同意し、そのような観点からは支持するべきであると表明した。つまり、効力の面では懐疑的であるが、テロリストと戦うことには同意すると述べ「このテロの脅威を打ち負かすため、私たちが出来ることを全てやっているかわかりません。もし、我々の目標がイスラム教国を排除することであるなら、大統領が概説した計画はその使命を達成するのに十分であるかどうか下院共和党の間で懐疑的です。我々が達成しようとしている目標は空爆だけで成就できるとは思えません」と述べた。また、「私は、最高司令官として大統領が要求していることは、シリアの反政府勢力を訓練することであると思いますので、大統領が求めているものを彼に与えるべきです」と述べ基本的には支持する声明を発表した。

一方、国際協調を得るための最初の努力として、国務長官ケリーは10日にヘリコプター上からイラクを視察することも含めて中東諸国を訪問している。11日までには、少なくともアラブ諸国の10カ国は、支持を表明した。11日の英国紙テレグラフ によると、同時多発テロの記念日の11日、ホワイトハウスでは黙祷が行われていた時、ケリーはヨルダンで多数のアラブ諸国の代表者と会談した。ケリー氏との会談後に、国際協定を望んでいるオバマ氏に同意を表明したサウジアラビアやヨルダンなどの代表者は、過激派イスラム.グループを打倒する計画を歓迎し、その「戦いを共有すると約束した」という。 サウジアラビアやヨルダンに加えて、バーレーン、エジプト、イラク、クウェート、レバノン、オマーン、カタール、アラブ首長国連邦の10カ国は「包括的な闘いに参加することを約束した」という。

石油富裕国のサウジアラビアは10,000人程度の適度なシリア反政府勢力の戦闘のための訓練キャンプを開催すると発表した。他の国は、具体的にどのような協力をするのかまだ不明である。6月、外交官を含め約50人のトルコ人が ISISに誘拐されているトルコは報復の恐怖がある為、米国との連合を拒否したが、NATOのメンバーとして重要な役目を果たす可能性があるトルコとの協調は必要であるため、オバマ政権は引き続き説得すると思われる。更に、ケリー は13日、エジプトを旅行し首脳陣と会談した。同国はISISの脅威に対抗するため、グルーバル的行動の必要性を強調した。13日のロイターによると、エジプトの治安当局は、特に、カダフィが打倒された後のリビアは混沌としていて、リビアの国境付近には、イスラム過激派ISISに触発された反エジプト政府の過激派グループが存在しているため、過激派がカイロ政府に対する反逆行動を策略する可能性を懸念している。エジプトの外相サメ.シュクリは、13日ケリーとの記者会見で、その地域ではISISと他の過激派との間に絆があり、その脅威に対抗するため「グローバルな行動が必要です」と語った。また、「最終的に、この過激的思想は全てのテロリスト.グループが共有することになります。私たちは、彼らの協力関係の絆を発見し、国境を超える危険を察知しています」と述べ、米国の反ISIS戦略に参加する動機を表明した。

テレグラフによると、CIAの広報担当者は、最近の情報査定はイラクとシリア全土でISIS戦士の数は5月に予測された10,000人を超過し、現在 20,000から31,500人であると述べた。僅か3ヶ月で2倍から3倍に急増している。従って、米国が軍隊を派遣しないのであれば、これらのテロリストと戦っているイラクの治安部隊やシリアの反政府軍を訓練することは必然的になる。オバマ氏は10日夜、自分には指揮官としての権威があるが、議会が任務を共有する姿勢があれば米国はもっと強くなると述べた。CNNによると、72%の国民は議会が投票し、オバマ氏の計画を認可することを要求している。下院議会は来週、承認の可否を決定するため投票する可能性があるが、オバマ氏が議会の投票を必要としている点は、主に海外政府と連携し、イラクで治安部隊及びシリアで反政府軍を訓練する為に必要な資金に関してである 。

イラクでの人道的救済には既にイギリス、カナダ、オーストラリア、フランス、ドイツ、イタリア、スウェーデンが参加しているが、空爆の共同作戦には協力を表明していない。ISISに対する戦略は徐々に彼らを弱体化し、最終的に絶滅する事であるため、その計画が長引く場合、軍隊の派遣を要求している共和党の主張は強くなると思われる。中東を旅行中の国務長官ケリーは、多くのアラブ諸国の代表者と会い、石油の密輸と海外テロリストの流出入を懸念している国はオバマ政権の反テロ政策を積極的に支持している。多数の中東諸国の国際協力を得るに従って、ISISと戦う奮闘意識は高まってきた気配がある。オバマ政権の複数の高官は、反テロ政策を「反テロリズム戦略」と呼んでいたが、ホワイトハウスは12日午後、米国がアルカイダと戦った時と同様、「我々はISISとの戦争状態である」と公式に宣言した。

 

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