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9月30日に米国で最初に発見されたエボラ感染患者のトーマス.ダンカン氏は死亡し、感染した可能性がある二人目の患者が発見された。また、ダラスでは現在48人が観察下に置かれている。スペインでは、最初に感染者が発見された後、複数の人も感染している可能性があり、グローバル的な流行病になることを恐れている人達が増えている。現在、致命的な死に至るエボラの恐怖は益々広がっている為、空港でのスクリーニング(集団検診)が提案されていた。オバマ政権の保健当局者は、昨日旅行者のスクリーニング開始を約束し、今日ホワイトハウスは、複数の大きな空港がスクリーニングを開始すると発表した。

ダンカン氏の容態はここ数日深刻であった為、ダラスでは悲観ムードがあった。8日のニューヨーク.タイムスによると、テキサス州ダラスのダラス.ヘルス. プレスビュテリアン病院当局はその隔離ユニットで今朝午前7:51分に死亡したと報告した。彼は先週「膨大な保健システムの試験」を受け、緊急の試薬剤としてFDAが認可した抗ウイルス薬で治療を受けていた。ダンカン氏は、リベリアの首都モンロビアにある貨物会社のドライバーをしていて、小さな部屋で一人暮らしだった。家主の家族や隣人に対する彼の「 単なる親切な行為」が感染の原因になった可能性がある。9月15日にエボラに感染した女性を彼女が死亡する直前病院に運んだ。この女性およびダンカン氏とも接触があった幾人かの男女の親族も死亡した。彼らは、その女性を腕、足、背中などを抱えて病院に搬送したという。

ダラス保健当局は、ダラスでウイルス拡散は限定されるとの確信を表明しているという。現在ダラス地域で48人をモニターしているが、彼らは自宅待機で観察下に置かれている。ダンカン氏と接触があった7人の医療従事者および3人の親族と地元の人達を含む10人はリスクが高いと考慮されている。ダンカン氏と直接的および間接的な接触があった又はなかった可能性がある他38人はリスクが低いと考慮されている。38人のうち一人は、ダンカン氏を病院に運ぶ際に利用された救急車が消毒される前に、その救急車に乗ったホームレスがいる。彼は警察に拘束される前の日曜日、一時的に姿を消したため、観察下にある人達を含むテキサスの市民に不安を与えているとNYTは伝えている。また、エボラ感染が疑われているテキサス州フリスコ市の男性は、現在同じダラスの病院で診察を受けている。ダンカン氏とは接触がなかったと言っているらしいが、詳細は不明である。

スペインでは、マドリードの病院の看護婦がヨーロッパで最初のエボラ感染者になった後、ヨーロッパにも拡大するとの懸念があるようだ。この看護婦は宣教師を治療した後病気になった。またスペインでは3人が隔離され、彼女と接触した10人以上の人達がモニターを受けている。8日のニューヨーク.タイムスによると、スペインの保健当局は、その看護婦はマドリードの病院でエボラに感染したスペインの宣教師を世話した後、手袋をつけた状態で自分の顔を触ったことが感染の原因では無いかと判断している。スペイン人は自国にウイルスが拡散することを懸念している為、スペインのマリアーノ.ラホイ.ブレイ首相は今日議会で、国はウイルスを包囲することに確信があると述べ、感染した人達に対する当局の扱いについては「完全な透明性」を約束した。

米国ではスペイン以上に不安が広がっている為、疾病対策予防センター(CDC)のディレクターであるトーマス.フリーデン医師は昨日、米国に到着する旅行者の検査を実施すると発表した。具体的な情報については公表していないが、米国内に入る旅行者に熱がないかを確認する事や幾つかの健康上の質問が含まれる。CDCは、エボラの壊滅的な被災国であるギニア、リベリア、シエラ.レオンの3カ国で他の国に出発する旅行者をスクリーニングするためのプロトコール作成を援助している。フリーデン氏は、これらの国で地元当局は35,000人以上の乗客をスクリーニングし、その中で約75人は他の症状があった為旅行を許可されなかったと語った。また、この時点で、エボラ感染が検波された人はいなかったと報告し、これらの国への旅行を停止することは国際援助活動を阻止するため事態を悪化させると述べた。またこれらの国は機能的な健康システムがない為、感染病を抑制するためには外国からの援助者が問題なく入国できる必要があることを強調し、西アフリカへの旅行禁止は「反生産的」であると語った。

空港での検査は一部の人達が強く要請している。特に、航空会社、飛行機の乗務員、空港での労働者の間でウイルス感染の懸念が広がっていて、厳しいスクリーニングを要求した。ホワイトハウスの報道官ジァシュ.アーネスト氏は8日の記者会見で、西アフリカからの旅行者が利用する可能性がある5つの大きな空港が本格的なスクリーニングを開始すると発表した。リベリア、シエラ.レオン、ギニアの被災国からの旅行者にスクリーニングを実施する空港はニューヨークのジョン·F·ケネディ 、アトランタのハーツフィールド.ジャクソン 、シカゴのオヘア 、ニュージャージー州のニューアーク、ワシントンのダレスである。この3カ国からの旅行者は1日に約150人いて、スクリーニングはこの5つの空港で西アフリカからの旅行者94%の健康状態を確認できるが、「西アフリカでエボラが拡大している限り、ここでリスク.ゼロにすることはできない」と語った。

エボラの不安がグローバル的に拡大している現在、オバマ政権は、極力国民に脅威を与えないよう努め、グローバル的な拡大を防ぐためには根から断つことを強調している。西アフリカでの拡大を防ぐ為には、まずそのエボラ被災地を制御する必要があるが、そのような対処がない場合、どの国も安全とは言えないと指摘している。この警告は、西アフリカでは今年3月から約7,500人が感染の疑いがあり、約3,500人が死亡した事を報告しているWHOや他の国際的機関と一致している。従って、絶対的な保証がなく、致命的なエボラ蔓延の不安が高まっている現状で、西アフリカでの空港及び隔離ユニットが完備している米国の主要空港でスクリーニングを実施することは、グローバル的に包囲するための適切な最初の防御策である。

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