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テレビ.ニュースはほとんどエボラに集中し、米国民の40%は非常に不安を抱いていていると報告されていて、概してエボラにヒステリックになっているようだ。米国で初めての死者となったエボラ感染者のトーマス.ダンカンを世話したテキサス州のダラス.ヘルス. プレスビュテリアン病院の看護婦二人が感染した。最初に感染した看護婦は現在良好な状態であると報告されているが、その二人目の感染者は、症状が表れる前に商用飛行機に搭乗したことが判明した。米国人はこれらの状況に反応している為、下院議会では16日聴聞会を開催している。疾病対策予防センター( CDC)のディレクターであるトーマス.フリーデン医師は、国民に対して毎日状況を報告しているが、今日厳しい尋問を浴びせられている。オバマ大統領は、今日エボラに関する大統領令に署名した。

ダラス.ヘルス. プレスビュテリアン病院でダンカンを何らかの事情で世話または関与した人物は75人存在することが判明しているが、現在、米国の感染者はまだ2名だけであるにも関わらず、非常に神経質に騒いでいるという印象がある。ダンカンを世話し、最初に感染した事が判明した26歳のアジア系アメリカ人のニナ.ファム(右)は、隔離ユニットで治療を受けていて、昨日安定した状態から良好な状態に改善したことが報告された。二人目は、感染したことが15日判明した29歳のアンバー.ビンソン(左)である。彼女は14日、熱があることが報告された直後隔離されたが、 病院で診察を受ける前の10日にダラスからオハイヨまで商業飛行機で旅行している。13日にはフロンティア.エアーラインでダラス.フォートワース国際空港に戻り、14日に熱があることを訴えた為、隔離されたとテキサス州保健当局は伝えている。CDCは昨日、ビンソンを試験し感染していることを公式に確認した為、昨夜アトランタのエモリー大学病院に移送した。CDCは現在、フロンティア.エアーラインの乗客132人と連絡を取っている状況である。また、この病院の75人は飛行禁止になったことが公表された。

ダラス.ヘルス. プレスビュテリアン病院は、CDCのガイドラインに沿って、特にダンカンの体液に関わる世話をした時はこの二人の看護婦も顔や手足を含む保護装備体制で従事していたと述べている。現在問題が提起されている主要点は、完全保護装備の看護婦がどうして感染したのかという点である。また、感染で死亡した人物を世話した看護婦がどうして飛行機に搭乗したのかという疑問である。当病院での二人の看護婦の感染は、CDCの安全基準として提供されたプロトコールに従わなかった可能性と訓練不足が指摘されている。また、CDCのガイドラインである「エボラ.プロトコールが適切ではなかったのではないか」との推測もある。しかし、ダラス.ヘルス. プレスビュテリアン病院の看護婦はむしろ、厳重すぎる多重層の保護装備を利用したと報告されている。フリーデンは、多重層の保護装備は着用と脱ぐことが困難で時間がかかる為、汚染する可能性が高くなるとして「プロトコール違反」があった可能性を指摘した。CDCのガイドラインは、感染者を世話する看護婦は、ゴーグル、グローブ、フェイス.シールド、液体防御ガウンを着用するよう指導しているが、多重層の保護装備を勧めていない。

全国看護婦連盟(NNU)は大統領に手紙を送り、大統領令でエボラ患者を治療している病院での安全基準を向上するため標準化することを要請した。この組織は、特に米国は致命的なエボラの経験が乏しく、医療従事者は著しいプレッシャーと混乱に直面している為、全国統一のヘルス.ケア.システムがないことを指摘している。ある病院ではゴーグルは費用が高い為、提供していないと報告している。NBCは、ダラス.ヘルス. プレスビュテリアン病院の白人看護婦が「適切な保護装備が提供されていない」ことを告白しているビデオを公開した。

16日の聴聞会は、米国でエボラが蔓延することを防ぐ対策を論じる事も目的であるが、それに関して、共和党はエボラ被災国からの出入国者を禁止することを主張している。ある共和党議員は、エボラ感染で死亡した患者を世話したテキサス州の看護婦がどうして飛行機に乗ることが可能であったかを質問し、西アフリカで蔓延しているエボラから米国人の安全を保護する為にはあらゆる対策を講じる必要があると指摘した。従って、当地への出入国を禁止することもその手段であると述べた。フリーデンは、死亡したエボラ感染者を世話した別の看護婦は既に感染していることが判明していた為、エボラ感染者を世話した本人が飛行機に乗るべきではなかったと述べた。彼女はモニターされていたはずであるが、CDCのガイドラインには、感染の症状がない人に公共輸送利用を禁止することを明記していないと述べ、 今後、監視されている個人は旅行などの移動がないことを保証すると語った。ビンソンは旅行する前にCDCに連絡し、旅行の相談をしたのではないかとの質問もあり、フリーデンは、恐らく電話を受けた職員が症状に関する質問をし、その時点で症状が無かった為、許可したのではないかと証言した。航空会社は、ビンソンがフロンティア.エアーラインに搭乗した時点では何の症状もなかったと報告している。CDCは症状が出る前に接触があった人達のリスクはほとんどないと述べている。

このような事態を受けて大統領はコネチカット、ニュージャージー、ニューヨークなどで予定されていた選挙資金集めのイベントを中止し、各行政の代表者らと会談を行った。その後の記者会見で、緊急対策として24時間以内にスワット.チーム(特殊部隊)を派遣する事も含めて、エボラをもっと攻撃的にモニターする必要があると語った。大統領は16日、西アフリカでのエボラ対策に必要であれば、兵士が直接医療には携わることはないが、国家警備隊を派遣し、ペンタゴンが予備兵と警備隊を派遣することを認可するための大統領令に署名した。

ダラス.ヘルス. プレスビュテリアン病院当局は、今日の聴聞会でCDCのガイドラインに従っていると証言したが、当病院には何らかの問題があった事が指摘されている。リベリアに旅行したことを語ったダンカンを帰宅させた事も含めて、メディアを通して証言した看護婦及び、コストがかかる保護装備を提供していなかったとの複数の看護婦の苦情を受けたNNUは、看護婦に対する病院側の世話及び物資的な準備や訓練が不十分である事実を正確に伝えていないと批判した。そのような批判に直面している当病院は、家族の感染に不安のある従業員、特にダンカンを世話した75人の職員に対して、病院内に滞在できるよう余分な部屋を提供すると公表した。一方、ビンソンが旅行したオハイヨ州クリーブランドの一部の学校は今日閉鎖している。米国は既に過剰なヒステリック状態である。

 

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