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オバマ大統領が9月16日西アフリカに3,000人の軍隊を派遣すると発表した後、その計画は着実に進行している。統合本部指揮センターを設立するため一部の査定チームは発表の2日前に到着している。現在派遣されている兵士はケンタッキー州にあるフォート.キャンベル基地の陸軍第101団であり、米史上最悪のエボラとの戦いは危険性の高い任務であるが、グローバル規模の蔓延を阻止する為、国際的支援活動に奉仕するその意義は幾つかの側面から多大である。国連は早急に資金を集めるため、エボラ緊急対応国連任務(UNMEER)基金を設置し、現在目標の35%以上を達成した。総体的には、国連の要請に対する世界の反応は遅いが、現地での人道的支援活動及び経済的側面から、米国は世界で最大の貢献者である。

国防総省によると、9月19日には資材、設備を配達するメンバーが既にリベリアの首都モンロビアに到着し、米軍の西アフリカでのエボラを撲滅する戦いは既に始まっている。国防総省に認可されている最初の予算は3,000万ドルであり、これには医療従事者用のベッド25を装備した稼働病院、物資や実験室、トレーニング、診断機器、および保護装備品などが含まれている。しかし、エボラ根絶に貢献するため国防総省が実際に要請している予算は年間で10億ドルである。兵士は、医療に従事しない為、エボラ感染者と直に接触する必要がない場所で任務にあたる。また、軍隊は患者を治療している医者や医療従事者を支援する活動に参加する為、如何なる状況でも派遣される全ての兵士が「自分自身の保護を可能にするため、適切に準備し、訓練し、装備することを確実にしている」と 国防総省報道官海軍少将ジョン·カービーは述べている。また、派遣される男女は、エボラは致命的な病気であること、どの軍隊もエボラを消滅させることは難 しいこと 、その危険に対処する為に支払いを受けていることを理解していると語った。軍隊は、国際的な指揮を取る役割はないが、国防総省は国際開発、国務省、リベリア政府を支持することになるとして「我々はユニークな機能を持っている」とカービーは述べている。

10月1日には、陸軍第101 団の1,400人の兵士がリベリアに到着し、本格的な活動が開始されているが、モンロビアでの米軍の主な任務は、多種の施設建設である。ワシントン.ポストによると、そのような任務は少なくとも今年の12月初旬まで続き、計画されている17の全ての施設を完成するまでには11月末または12月初期までかかるという。ペンタゴンは、主に陸軍、海軍、および建設工兵隊シービなど、既に派遣されている兵士を含めて約 4,000人の兵士を派遣することになると述べている。100のベッドを備えた治療センターはモンロビアだけでなく、北部や南部の遠隔地にも建設される為、本格的な治療施設の建設が展開されている。また、米軍は症状のある個人が実際にエボラに感染しているかどうかを評価するため3つの可動性の実験所を配置した。当地では豪雨が主な障害になっているが、軍隊の人数増大に伴い、指揮官が交代するなど当地での任務は次の段階を迎える。

エボラ被災地への兵士の派遣はリスクが伴う為、様々な訓練は米国を発つ前から実施され、ペンタゴンはガイドラインを提供している。限られた医療専門家を援助する任務に従事する兵士は毎日頻繁に熱を測定され、感染が推定された場合、 隔離ユニットがある特別軍用機で米国に輸送され、自国で治療を受けることが可能である。8月28日にWHOが公表したエボラ.リスパンス.ロードマップによると、WHOはエボラがその被災国と世界に拡散することを6〜9ヶ月以内に防ぐことを目標にしている。そのゴールに向けての戦いに何らかの形で関与しているか又はするべき組織はWHO を含め、136カ国存在する国連国チーム(UNCT)、非政府組織(NGO)などである。WHOによると、リベリアでは4,300万人の人口にわずか50 人の医者しか存在せず、病院施設はエボラ患者5人に1つのベッドしかない状況で大幅に不足していて、緊急なベッドが必要であることは明白である。そのような観点から、派遣されている数千の米軍が不足している病院を建設している事も含めて、人道的救済による貢献は歴史的に意義深い。

WHOのゴールを期限内に達成する為には何よりも資金が必要である。多数の個人組織は、それぞれ既に寄付している。9月12日、ビル.ゲイツは国連やWHOなどの国際機関に5,000 万ドル寄付した。9月 26日のAP によると、国際通貨基金(IMF)は、リベリアに4,900万ドル、ギニアに4,100万ドル、シエラ.レオンに4,000万ドル分配する為、西アフリカのエボラ被災国に1.3億ドルを寄付した。今月14日のワシントン.ポストによると 、フェイスブックのCEOマイク.ザッカーバーグ夫妻は2,500万ドルを疾病対策予防センター( CDC)に寄付した。

9月16日、国連事務総長バン.キムンは、エボラが世界中に拡大した場合の経済的および社会的損害は多大であると語り、早急にその拡大を阻止する為、世界中の国が素早く10億ドルの寄付を集めてくれるよう要請した。エボラ緊急対応国連任務(UNMEER)基金を設置したが最近まで低調であった為、数日前バ ン.キムンは再度寄付を要請した。これを受けて、カナダは既に医療用具などを寄付しているが17日に3,000万ドルを寄付すると公表した。17 日のCNNによるとインドは 1,000万ドル、オーストラリアは 800万ドルをエボラ基金に寄付する事に同意している。また、チリ、エストニア、ルーマニアも寄付の約束をした。

BBCニュースによると、現在までに国連のエボラ基金に協力している国は、米国が2億ドル以上、世界銀行が1億ドル以上、アフリカ開発銀行が4,500万ドル以上、イギリスは2,000万ドル以下、欧州コミッション、ドイツは1,500万ドル以上、オーストラリアが1,000万ドル以上、中国、フランス、スエーデン、日本、クエートは1,000万ドル以下であり、現在合計3.77億ドルの寄付金が集まっていて、援助要請金額は9.88億ドルである為、目標の38%を満たしている状況である。更に、17日の時点で2.17億ドルが公約されている。寄付状況は総体的に、物資を贈与しているケースも多いようであり、特に IMFなどは国連に寄付せず、直接被災国の政府に多額を寄付し、ザッカーバーグなど個人最大の現金寄付者は、国連ではなく別の組織に寄付していることも特徴である。米国人の個人的寄付、現地での軍隊の支援活動、および UNMEERへの寄付の規模などから観察すると、米国はエボラ撲滅と戦う最大の貢献者である事を示唆している。

 

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