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エボラ被災国と米国間の旅行を禁止することを要求している共和党議員はまだ存在するが、オバマ政権および国際保健機関はその提案に反対している為、禁止には至らない。しかし、疾病対策予防センター(CDC)のディレクターであるトーマス.フリーデン医師は22日、エボラ被災国3カ国から米国に入国する旅行者は全員モニターの対象になると発表した。米国での滞在先を限定する新たな規則を含む厳しい安全基準は来週月曜日から実施される。新しいガイドラインは、米国地域社会での蔓延を防ぐための最大の対策である。ここ数日、幾つか安堵するニュースが報道されている為、ヒステリックなエボラ恐怖は幾分落ち着いてきたようだ。米国で手に負えなくなるほどエボラが蔓延するとは信じ難い様々な進歩がある。

22日にフリーデン医師が公表した旅行者の新ガイドラインの要点は(1)リベリア、ギニア、シエラ.レオンからの旅行者、および 西アフリカに出入りする(CDCの職員、米国のジャーナリストを含む) 全ての個人は毎日 21日間のモニターを受ける。(2)旅行者の70%はニューヨーク、ペンシルベニア、メリーランド、バージニア、ニュージャージー、ジョージアの6つの州のみに滞在する。(3)旅行者は到着した際、電話番号、温度計、症状に関する説明などのガイドラインのセットを提供される。(4)州と地元の担当者は21日間、毎日旅行者と連絡を取る。(5)エボラ患者に露出したことがほとんど不明な西アフリカからの旅行者は、熱を測定するだけのモニターの対象になる。(6)既に何らかの症状がある人は隔離され、必要に応じて訓練された医療担当者が病院に輸送する。(7)エボラ患者に露出した可能性が高く、症状がない人は21日間のモニター期間中隔離され、商用飛行機の搭乗およびバスや電車などの公共輸送手段の利用を禁止される。(8)これらの集中監視は月曜日に始まり、ほとんどの州で有効化する。また、西アフリカからの旅行者を受け入れる空港では、今後数週間にわたって積極的な監視が開始される。

22日の発表に加えて、エボラは米国では拡大しない事を確信できる幾つかの進歩がある。これは幾分アメリカ人を落ち着かせる要因である。21日は、頭の先から足のつま先まで完全防備の医療従事者向け防護装備に関する新しいガイドラインが発表された。従来の防護装備は首の肌が幾分露出し、隙間をピンで止める必要があったとの苦情があった。米国内で初めて死亡したエバラ感染者のトーマス.ダンカンを世話し、感染した二人の看護婦は防護装備を利用したにも関わらず感染した。これは、防護装備が完全ではなかった可能性もある為、そのような教訓から学んだCDCは医療従事者を守るため、今回紹介された新しい防護装備は微塵も皮膚が露出しないよう設計されている。ニューヨーク市では、21日数千人の医療従事者が集い、セミナーと防護装備の着用訓練が実施された。マンハッタンのジャビッツ.コンベンション.センターで開催された会議にはニューヨークの病院で働く、医師、看護師、警備員、管理人などが集い、エボラの緊急対応に備える訓練と講習を受けた。

このような観点から、準備不足を指摘されたダラス.ヘルス. プレスビュテリアン病院で感染したニナ.ファムは数日後メリーランド州ベセスダの国立衛生研究所保健病院に移送され、現在そこで治療を受けている。アン バー.ビンソンはアトランタのエモリー大学病院に移送され治療を受けている。二人は、現在安定した状態であると報告されている。CDCは、二人がなぜ感染したのか詳細を理解していないが、ビンソンの母は新たな厳しいガイドラインの設定を希望していたという。また、リベリアで感染し10月6日に米国に移送さ れた、NBCニュースの写真ジャーナリスト、アショカ.ムクポーはネブラスカ州オマハのネブラスカ.メディカル.センターで治療を受けていたが、退院したと22日に公表された。彼は自分の血液からウイルスが完全に消滅したので「深い安堵を感じている」との喜びと感動のメッセージを3回ツィートしている。こ の二人の看護婦の事も知っていると述べ、二人が彼と同じ気持ちを味わってほしいとのメッセージを送っている。また、21日には、ダンカンを世話したダラ ス.ヘルス. プレスビュテリアン病院の職員の中で特に慎重なモニターの対象になっていた48人中43人は開放された。

フリーデン医師は、「アメリカ人へのリスクを減少する為にはあらゆる努力を続ける」と述べ、「これらの規定を通して、リスクは低下する。しかし、その被災国でエボラ.ウイルスが消滅するまで、リスク.ゼロにする事は不可能である」と警告した。これは、旅行を禁止することは、エボラ感染者がこれらの3カ国で約9,900人に達した被災地を支援する医療チームや専門家の旅行を阻止することになり、そのつけは米国も受けるとの暗黙のメッセージを伝えている。従って、改正すべき点は早急に改正し、厳しい旅行者ガイドラインを発表したCDCの措置も含めて、ダンカンを除き、米国で治療を受けた感染者は全員生存している為、国民は次第に落ち着いてきたと言われている。

更に、WHOは20日、強いリーダーシップを発揮したナイジェリアはCDC、WHO、ユニセフ、「国境なき医師団」などの国際医療機関による専門家に感染の調査、リスク査定、接触形跡、臨床的世話など様々な援助を受けて「エボラ感染を撲滅したことを宣言」したと報告した。セネガルもエボラ.フリー国になったことが別に報告されている。両国の感染者は一握りであったが、現在の米国より多かった。この喜ばしい報告を含む一連の進歩は、西アフリカと米国間の旅行禁止を強く迫る一部の共和党議員に反して、旅行を禁止しない事が正しいことを証明している。また、究極的には規則に従う国民の冷静さが最も重要であるが、米国でエボラは蔓延しない可能性が高いことを示唆している。

 

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