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イスラム過激派グループのイスラム国(ISIS又は ISIL)はソーシャル.メディアを通して西洋の若い女性をリクルートし始めた。先週末、コロラド州の高校生3人はシリアに向かう途中でFBIに傍受され自宅に送り返された。ロンドンでも今週25歳の女性がシリアへの旅行を阻止された。ソーシャル.メディアはイスラム過激派およびテロリストの人員募集に著しい役割を果たしていることが注目されている。ISISはどのような戦略で西洋の女性をターゲットにしているのか? なぜ、西洋の若い女性達はテロリストのISISに魅了するのか?

先週末FBIに旅行を阻止された少女達は、デンバー付近に住む3人の高校生である。23日のAPによると、オンライン募集の「被害者」になったのは16歳の少女であり、彼女の友人である15歳と17歳の姉妹を含む3人はISISにリクルートされた疑いがある。マサチューセッツ州ローウェル大学のセキュリティ研究の教授ミア·ブルームは、イスラム過激派は若い女性を獲物にし、ソーシャル.メディアの「ディズニーのようなバージョン」で騙し「イスラム教徒の指導の下で生活し、夫と家を約束している」疑いがあると述べている。チェリー.クリーク学区の広報担当者は少なくとも3人の女子の中で一人がオンラインで通信し、その通信相手に「3人全員シリアに旅行するよう奨励された」と語った。他の学生達は、「その女子達はツイッターで旅行計画を話していた」と学校の担当者に語った。3人は先週ドイツのフランクフルト空港でFBIに拘留され尋問を受けた後、デンバー郊外オーロラの自宅に戻った。彼らが住んでいる地域社会は東アフリカ系が多く、姉妹はソマリアの家系であり、一人はとスーダンの家系である。この3人は内密旅行の為、家を出た17日に学校を無断欠席した。それ以外に学校での問題は何もなく、ISISの為に戦うことを希望していたような過激的な徴候はなかったという。

現在、米国の捜査当局はコンピューターを含む全ての証拠を集め、彼女達がシリアに向かっていたのか、どのようにドイツ行きを準備したのか、シリアとどのような類いの連携があったのか調査中である。FBI当局は、ミネアポリスではテロの募集は2007年以来問題になっていて、約22人のソマリア系アメリカ人の若い男性がアルカイダの関連グループであるアル·シャバブのテロリストに採用され「武器を取るためにソマリアに旅行した」と述べている。昨年は、ミネソタ州の地域社会の一握りの人達がシリアの過激派グループに加入し、今回女性がターゲットにされるのではないかとの恐怖があると語っている。現在FBIはソマリアの地域社会で信頼関係を確立し、過激化のリスクがある若者を確認するための努力をしているという。

米国政府は、子供単独の国内および国際旅行を制限していない。ほとんどの航空会社は国内旅行の場合12歳以上の子供の単独搭乗を許可しているが、国際便には制限を定めている。この3人はパスポートを所持し、姉妹は2,000ドルの現金を所持していたという。学校を無断欠席した17日、子供が行方不明になったとの通報があったと報告されている。ドイツ内務省の広報担当者は22日、成人同伴者のいない3人の女子がトルコに向かう途中到着すると米国当局からドイツの空港当局に通知があったと記者団に語ったという。3人はドイツ警察に拘束され、19日に自発的に帰国した。デンバーの司法関係者は、彼女達の犯罪容疑は何も考慮していないが安全を懸念していると述べている。

23日のニューヨーク.タイムスによると、ターゲットになっているのは米国の女性だけではない。英国の警察は22日、シリアでの戦闘に関連した「テロ行為」を準備した疑いでロンドン北部の25歳の女性を逮捕した。ISISはここ数ヶ月間、女性や少女を採用する為、新しい出版物やオンライン.フォーラムを作成し、女性の採用担当者を配備​​しているという。女性達はソーシャル.メディアのネットワークで影響を受け、旅行方法までアドバイスを受けている。ISISが主催するネットワークは、「中産階級で葛藤しながら西洋で疎外して生きる人生と、宗教の選択を提供するカリフの下でイスラム楽園の生活をすることの違いを描写」している。キングス·カレッジ·ロンドンの防衛研究講師キャサリン.ブラウンは、「一部の女性は戦士と結婚するというアイデアに魅了され、他の女性はジハードに参加する新しいユートピア政治を提供し、イスラム国家を創造するISISの一部になる為加入する」と述べた。ブラウンは、ソーシャル.メディアの画像は、料理し、子供たちを世話し、社交的な女性像を描写している。同時に自爆ベルトを着用し、自動小銃を持っている様子や、切断された頭を掴んでいる女性さえ描写していると述べ、この家庭的雰囲気と暴力のコンビネーションは重要であり、欧米の生活で道徳や政治に疎外感を抱いている女性にアピールすると指摘した。

過去2年間でヨーロッパからイラクおよびシリアに旅行した女性は最大200人存在し、少なくとも1/4は夫、兄弟、父などの家族と一緒である。大半はイギリス人又はフランス人であるとの推定もあるが、年齢層は18歳から25歳であるとブラウンは述べている。ロンドンのクイーン·メアリー大学の文化精神医学の専門家は、ロンドンのサイエンス.メディア.センター主催の会合で、若いイスラム教徒の女性は男性と同様に過激化する可能性が高く、ジハードに参加したい希望を持つ女性が増えている一種の流行があると語ったという。彼は「過激化のリスクの高い女性はほとんど社会の不正義に怒りを感じ、それに対して抗議する暴力の形態にさえ寛容であることを発見した」という。彼らは落ち込んでいて社会的に疎外しているという。プリベンション.センターの創設者であるフランスの人類学者デュニア.ボゥアーは、大抵ジハードに参加することを望む若い女性は、特定の宗教の家系ではないと述べている。また、優秀な学生の中には敬虔なイスラム教徒と結婚するか、又は人道的援助を提供するためシリアに行くことを望んでいる人達もいるという。

イスラム過激派がフランス、イギリス、米国、スペインを含む西洋諸国の女性をソーシャル.メディアを通して採用する主な目的は、戦士の為の妻探しである。イラクで米国の空爆がエスカレートする前まで、大勢の女性、特にヤズィーディー民族の女性を誘拐し、レイプし、性的奴隷にしていた最近の状況を考慮すると、巧みなスクリーン描写で西洋の若い女性を狙うISISの主な目的は子供を増やす事である。イスラム国の建設を目指している彼らは人口を増やすことも目標の一つである。ISISが女性をリクルートし始めた現状は、男性の戦士を世界の各地から採用するその目標はかなり達成されたことを示唆している。ISISに加入する女性の正確な数は判明していないが、今後も増え続ける可能性がある。ISISに服従している女性の役割は、料理、子供の面倒、負傷した戦士の医療的な世話も含めて、世界の一般的な女性と同様に女性の果たす役割は多大であると言われている。彼女らはそのような側面からISISを援助したいという気持ちがあることもひとつの真理かも知れない。また、世界のテロリストの20%以上は女性である為、女性は男性テロリストの背後で何らかの役割を果たしていることも歴史的事実である。近年、不安定な社会で過激化している女性が増えているという専門家の指摘は事実だと思われる。3人の高校生に対応したFBI当局は「社会に不満を抱く若い世代はこの種のプロパガンダの影響を受けやすい」と述べ、「米国の10代の女子がテロリストとして採用されることに多大な懸念を示した」という。

 

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