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中間選挙投票日のちょうど一週間前の今日、共和党が上院多数派になるとの予測とそのムードが濃厚になっている。特に、激戦州となっている10州の候補者支持率に関する最新の世論調査結果は11月4日の投票状況を推測する最後のヒントになる。この調査結果は10州中6州で既に共和党が勝利する可能性を示唆しているが、選挙の結果がほぼ世論調査通りであれば、共和党は上院で多数派の地位を獲得し、議席に余裕がある下院議会でも共和党が現状を維持することはほぼ確実である。共和党リーダーは現在、両院で多数派になる確信を先月より更に深めている。

28日、ワシントン.ポスト(WP)の主任及びホワイトハウスの特派員であり、ベテランの政治記者として知られるダン.バルツは同紙とABCニュースが実施した世論調査を引用し、「中間選挙の勢いは共和党にある」と分析している。その理由の要点は(1)オバマ大統領の人気が低迷しているためである。特に経済の対処の仕方を支持する率は42%、支持しない率は52%である。50%以上の有権者は彼らの投票はオバマ氏が要因ではないと答えているが、一部の投票に反映する。(2)15%はこの選挙にほとんど関心を持っていない。2010年には4人に3人が選挙に注目していると答えたが今回は 3人中2人である。(3)10人中6人は官僚と議会を含む全てのワシントンの政府を信用出来ないと答えている。(4)議会選挙のキャンペーンに関して、個人または組織からの連絡を受けた率は僅か22%で2010年の中間選挙の時より12%低い。(5)今年は必ず投票すると決めている有権者の中では共和党支持者の方が投票する熱意が強い。(6) 激戦州の幾つかの州で民主党の上院議員は人気が低下したオバマ氏を避けているか、または引きずられている状態である。

次に、下院議席に関する世論調査では、両党の有権者の10人中9人は下院議会の代表者を選ぶ 11月4日の投票で、自分の党の候補者に投票すると答えた。50%が共和党に投票する可能性があると答え、民主党と答えた率は44%である。2010年の中間選挙で下院は63議席を獲得して多数派になった為、共和党が有利であることを示唆している。また、男性が共和党を好む率は、女性が民主党を好む率より高い傾向があった。下院では幾つか議席を失う可能性はあるが、楽勝はほぼ確実である。

複数の専門家は13州を激戦州として考慮しているが、今日の時点で候補者間の支持率対比が5%ポイント以下の州は特に激戦になることは明白である。以下10州中7州は 民主党がコントロールしている州であるが、既に共和党は紙一重の接戦も含めて6州で優位である。しかし、最大の激戦地になる7州は、ニューハンプシャー、ノース.キャロライナ、ジョージア、アイオワ、カンザス、コロラド、アラスカであり、これらの州は数日後に状況が変化する可能性もある。いずれにしても選挙当日前の予測は難しい現状である。

世論調査日 激戦州名 多数派 支持率対比 リード党
10/28~26 ケンタッキー 共和党 46.2対41.8% 共和党 +4.4
10/28~26 ニューハンプシャー 民主党 48.2対 46% 民主党 +2.2
10/28~26 ノース.キャロライナ 民主党 43.6対 42.6% 民主党 +1.0
10/28~26 ジョージア 共和党 45.8対 45.3% 共和党 +0.5
10/28~26 アイオワ 民主党 46.7対 45% 民主党 +1.7
10/28~26 カンザス 共和党 44.8対 44.2 % 無所属 +0.6
10/28~26 コロラド 民主党 47対 43.7% 共和党 +3.3
10/28~26 アラスカ 民主党 46.4対44.2 % 共和党 +2.2
10/28~26 ルイジアナ 民主党 46.8対42.3% 共和党 +4.5
10/28~26 アーカンソー 民主党 46.8対 41.8% 共和党 +5.0

参考資料:保守派調査機関のリアル.クリア.ポリティクス(RCP)— 多数派:現在その州でコントロールしている党を意味する。— 支持率対比:各種の世論調査結果である。— リード党:支持率対比による優位性を示唆する候補者の党とその差である。

結論として、この世論調査は1,204人を対象にした電話インタビューである。968人は投票登録者であり、その中の758人は投票する可能性がある。WPの世論調査は、総体的に今回の選挙は2010年の中間選挙より、議会と政府に対する国民の信頼と関心が低下している事を反映している。経済的側面で大統領の支持率(43%)が低いことは、23日にピュー.リサーチが公表した世論調査の結果と一致している。WPは回答者1,204人の人種については明白にしていないが、おそらく、移民法に関する大統領令を選挙後まで延期すると発表した後、ヒスパニック系の多大な反発があった為、ヒスパニック系が今回の選挙に興味を失っている可能性がある。また、特に民主党上院候補者が大統領と距離を置くか又は避けているケンタッキー、ノース.キャロライナ、ジョージアの3州で民主党に葛藤があることもマイナス要素である。この3州は全て女性であり、ノース.キャロライナを除いて2名は新人である。上記10州中、3人が競っている州はノース.キャロライナ、ジョージアであるが、3人目の対抗者は無名のリバタリアンでありほとんど可能性がない。 ケンタッキー、アンカーソ、ルイジアナを除く7州で最大の激戦が予測される。また、現在下院議席は 435であるが、共和党が233人、民主党が199 人、空席が3つある。当調査では、60%の回答者は総体的に政府を信頼していないが、下院の代表議員を選ぶ際、90%の有権者は自分の支持党に投票すると答えている。従って、共和党が圧倒的に多数派である現状で、幾つかの議席を失ってもほとんど影響はない。様々な側面から、2014年中間選挙は共和党に優勢ムードがあることを否定できない調査結果である。

 

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