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数年前から、科学者の間でエボラは謎として熱心な研究の対象になっている。なぜなら、エボラで死亡する人も入れば、短期的に回復する人もいて、症状は重症から軽症に至まで様々な違いがあるからである。WHOが29日に公表した資料によると、エボラ被災地の西アフリカでは10月27日の時点で4,920人の死亡が報告されているが、エボラ感染の可能性があると報告されているケースは 13,703人である。最悪の被災地でさえ全員死亡しているわけでない為、科学者は誰が影響を受けるのか、遺伝に関連性があるのか、免疫システムとウイルスの関連性など、様々な角度から研究に取り組んでいる。そのような研究は、エボラ出血熱は必ずしも致命的な病気とは言えないことを示唆している。

長い歴史を誇る医学誌NEJMによると、科学者はシエラ.レオンのケースで誰が死亡するほどの影響を受けるのかについて研究し、年齢が大きく関係していることを発見した。例えば、年齢21以下の若い世代は45歳以上の成人に比較して生存率がずっと高いことが判明した。その理由は不明であるが、免疫システムの違いに関係があるかもしれないと述べている。21歳以下の死亡率は57%であるのに対して45歳以上の感染者の死亡率は94%である。しかし、この年齢グループによる男女間の場合はさほど差はなく、男性の死亡率は73%および女性は75%である。

サイエンス誌によると、科学者はネズミを使った動物実験でエボラ感染の側面を研究し始めていて、その研究は遺伝的背景がエボラ出血熱に対する感受性を決定することを示唆していると述べている。しかし、エボラ.ウイルスに感染させた実験用ネズミには致死的な疾患を引き起こしても、出血症候群を引き起こさないケースもある。複数のネズムを利用した研究ではネズムがエボラ.ウイルスに反応する状況に変化があることを発見しているが、科学者はそれが遺伝に直接関係があるかどうかをまだ確定していない。血管に影響を与える遺伝子に重要な違いがあり、それらの遺伝子がエボラ病因に関係しているかもしれないが、まだ研究の過程であり、決定的な事は判明していない。

エボラで死亡する人の大半は、死亡する数日前にひどい出血が見られないことが判明している。そのような出血は、目が赤くなり、歯茎が出血し、血液が毛細血管からしみ込んで、赤い斑点のようなものが皮膚に現れ、嘔吐と下痢に血液が混ざる症状である。多くのネズミの研究でも出血はなく死亡している。出血と人間のメカニズムに密接な関連性を研究するネズミの実験で、免疫システムがウイルスに過剰反応し、死亡に至る可能性があることを示唆している。白血球の漏出や、組織および器官を悪化させる炎症反応を引き起こした時、多くの人は死亡すると解釈されている。研究者は、十分長く生存する実験中のネズミまたは感染した患者の血液は最終的に血管の外に浸透し始めると提案している。

米国やカナダの科学者は10年以上前、サルに効力があるエボラ.ウイルスのワクチン開発に成功したと発表したが、未だに人間に有効性が確定した薬品は紹介されていない。米国の最初のエボラ感染者となった医者のケント.ブラントリおよび宣教師のナンシー.ライトボルはリベリアの医療施設でエボラ患者を治療中に感染し、米国に移送される前にサルの実験で効力が証明された試薬品で治療を受けた。二人の回復と彼らが受けたMaPPバイオ医薬品会社のZMaPPと呼ぶ試薬品との相関関係は不明である。しかし、二人はアトランタのエモリー大学病院で適切な治療を受けた後全治し、適切な医療ケアがあれば生存することを証明した最初の米国人である。従って、エボラ出血熱は必ずしも致命的な病気とは言えないと思われる。

現在、西アフリカでの死亡者及び感染者数は増大していて、状況は悪化していると言われているが、WHOは適切な医療と治療で患者は生存する証拠があると述べている。現在、国の規制当局が承認したエボラ出血熱の特別なワクチンまたは治療法はないが、WHOは、多数の国の医薬品規制当局やその他の科学臨床者と共に、治療およびエボラ拡大防止に使用する為、幾つかの潜在的な未登録の治療法やワクチンの研究を行っている。9月4日にスイスのジュネーブで開催された、政府、臨床研究や他の科学者、倫理、法律、規制機関、資金提供者、民間人、および産業界から150人以上が参加したパネル.ディスカッションで、臨床評価用に優先されている治療薬およびワクチンが提案された。これらは実験の段階でエボラ.ウイルスに対して良好な活性を示す試薬品である。エボラ.ウイルスが最初に発見されたのは1976年であり、この病気の研究は長年実施されているにも関わらず、ほとんど確実な事は不明である為、科学者は謎の深いエボラ出血熱の研究に熱中している。

注記:Sierra Leoneの国名について、エボラに関する以前の多数の投稿で、シエラレオネ又はシエラ.レオネと記載していましたが、米国人の発音に近いシエラ.レオンに統一致しましたのでご承知下さい。

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