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選挙前になると幾つかの不可解な選挙違反が発生する。ケンタッキー州(KY)では民主党対抗者の同州長官アリソン.グライムズは上院少数派リーダーのミッチ.マコーネルに対して違法的な有権者抑圧の疑いで告訴した。正式に裁判所に提訴された法的問題が選挙前に解決する事はないが、上院競争ではKY が資金および戦略の両側面で最も激しい選挙戦を展開している州である。訴訟に加えて、政治家として30年のキャリアを持つマコーネルの背後には幽霊組織が存在し、腐敗の実態も浮上している。

先週、KYの一部有権者は、州政府が発行した公的文書であると思わせる巧みな選挙違反通知を受け取った。その文書は、選挙違反の疑いがある為選挙資格がないことを有権者に通知し、意図的に投票を阻止したものである。しかし、これは同州政府が発行したものではなく、何処かの選挙組織が有権者に発送したものであることことが判明した。グライムズはマコーネルに対して、投票妨害の容疑で告訴した事が31日に伝えられた。1日のワシントン.ポストによると、グライムズのキャンペーンは、このメールの差出人は黒人をターゲットにし、彼らが投票した場合、犯罪であることを示唆する通知であり、マコーネルの再選を援助する為、少数派の投票を阻止することを企てたものであると主張している。これに対して、マコーネルのキャンペーンは、民主党はマコーネルが「我々の大統領と地域社会をターゲットにしている」と黒人に警告したメールを配布しているため告訴することを検討していると31日の夕方反撃に出た。そのメールの裏側に、マコーネルは「投票する私たちの権利を奪うための努力を先導している」と記載されているという。

選挙違反通知の封筒

センター·フォー·パブリック·インテグリティCPIは「米上院競争の中枢となっているKY州には最も神秘的な力が壁の穴に宿っている幽霊」がいると述べ、オフィスや本社、草の根の実体がない組織があることを伝えている。ダウンタウンのルイビルから約10マイル(16Km)にある郊外のショッピング.プラザの内側に米国郵政公社の郵便箱だけが存在するケンタッキー.オポチュニティ.コアリィション(KOC)という名称の幽霊組織がある。KOCは「反オバマ感情で資産計上」していて、現職のマコーネルを再選させるため民主党対抗者のグライムズを悩ませている組織である。特に、誤情報を含む攻撃選挙キャーペーンに利用されるテレビ宣伝広告は合計79,000以上であるのに対して、その中でグライムズ側の広告は12,000であり、同州の選挙広告は7対1の割合で KOCがスポンサーになっている率が圧倒的に多い。しかし、KOCは政治活動を禁止されている社会福祉事業として非課税組織に属している。法律的には選挙に影響を与えるこのような活動は禁止されているにも関わらず、平然と行われている。

CPIによると、KY州では最も激しい攻防戦が展開され、最大の選挙資金が動いている。KOCは最も多数のテレビ宣伝広告でグライムズを攻撃している影の組織であり、物理的な存在がないにも関わらず、KY州で最大の社会福祉の非営利団体にランクされている。また、米国内国歳入庁(IRS)の記録は、ケンタッキー教育委員協会やケンタッキー.ダービー.フェスティバルなどの他の署名な同州の非営利団体より多額のお金が流動している。連邦選挙委員会(FEC)の記録ではマコーネルを再選させるためにKOCグループが出費した金額は710万ドルである。選挙資金改革者は、このグループはIRSの調査対象に指定された事を示唆している通り「社会福祉を促進する事にはほぼ無関係」な選挙キャンペーンで寄付者名を公表しない「不明なダーク.マネーの典型」であると述べている。つまり、KOCは寄付者に名前を公表する必要はないことをアピールし選挙の寄付金を集めている。ワシントンD.Cにあるデモクラシー21の支持団体の代表者は「このグループの全ての実用的な目的は単に上院議員マコーネルのキャンペーンの腕」として機能する事であると述べている。

同州ルイビルのキャンペーン.マネージャーのジョナサン.ハーストは有権者を操作しているこのような選挙戦略は最も怖い戦術であることを明らかにしているとコメントしている。同州では双方が、多額の選挙資金をつぎ込み、お互いの攻撃的な広告宣伝の頻度も記録的であると言われている。KY州では、クリントン夫妻およびマサチューセッツ州の上院議員エリザベス.ウォーレンがグライムズのキャンペーンの応援に懸命である為、同州では30年の経歴を持つマコーネルの政治生命が危うい状態であると言われているが、2日は8ポイント前後有利であるとの世論調査もある。マコーネルは最近、自分の銀行口座から180万ドルを引き出し自分のキャンペーンに投資した。これは民主党上院キャンペーン委員会がグライムズに投資した150万ドルを超える金額である。

選挙違反通知メールは、どの組織が配布したのか不明であるが、マコーネルの腕と言われているKOCまたは、選挙後には解散される彼のキャンーペン.チームが差出人である可能性がある。ワシントンD.Cにある責任と道徳市民の組織CREWによると、2007年から2009年の記録も含めて、マコーネルは議会の中で最も腐敗した政治家の一人である。2005年以来、CREWは腐敗した88名の議会メンバーをリストしているが、そのうち45人は退職した。今年の報告を含めて、現在43名の中でKY州の 2名中一人はマコーネルである。マコーネルに関する報告の一部は、彼が政治的活動に人と金の資源を不正利用している可能性が高い人物としてマークされていることを明白にしている。

1 日グライムズは、上院少数派の共和党リーダーであるマコーネルが東部KY州の有権者の投票を抑圧する目的で選挙違反通知メールに関与した為、彼女のキャンーペンがフランクリン巡回裁判所に提訴したと公表した。マコーネル側も民主党が少数派の有権者にマコーネルを批判したメールを送っている為、告訴を考慮していると反撃している。しかし、明らかに違反であることを示唆するそのような文章は公表されていない。現在、民主党関係者は、マコーネルの支持組織が郵送した選挙違反通知メールは偽物であることを伝える努力をしているようである。いずれにしても有権者ID法も含めて、特に少数派に対する投票者抑圧はほとんどのケースで共和党が先導している。カンザス州では9 月に共和党長官が選挙から脱退した民主党候補者の氏名を投票用紙から削除しないことを主張した為、民主党の有権者を混乱させるとして暫く論争的であった。 ジョージア州では共和党長官が40,000人の少数派の投票登録を保留しているため告訴に直面していることが先週報告されている。KY州では選挙に勝利するためマコーネルの共和党支持組織が最も卑怯な手段で有権者を惑わす戦略を利用している。様々な有権者抑圧が平然と行われている現状は、始末に負えないほど政治が腐敗していることを示唆している。

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