アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2016 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

東部時間20日午後8時から開催された、移民法の大領領令に関する声明は、党利党派の共和党に対する挑戦と強い決意を秘めた著しく迫力のあるスピーチであった。オバマ大統領は、勤労、家族の団結、子供の成功を強調し、常識的で中道的なアプローチによる一時的な移民改正の行政案を公表した。崩壊した移民法を改良する大統領の権威に異論のあるものは、移民法を通過するべきであると迫った。昨年6月に上院で通過した超党派の移民改正法案に投票さえしなかった下院共和党に対する秘めた不満を吐露し、アムネスティの真の意味を論じた。

大統領は最初に、「建国以来移民を歓迎する伝統を築いてきたアメリカはダイナミックで独特の国であり続けたが、既に熟知している通り、米国の移民システムは崩壊している」と述べた。従って、今夜大領領が出来る範囲で大領領令による下記の3つの側面から修正すると宣言した。

1.法務執行機関の職員の資源を追加することで、国境の進歩を促進する。資源についての具体的なことは表明していないが、「歴史的にどの時代より南部国境を安全にする役員と技術を確保している」とし、国境はすでに強化されていることを強調した。また、過去6年間で不法移民が国境を越える率は半分に減少し、今年の夏、同伴者のいない子供達が国境で逮捕された数は事実2年ぶりに低下した。総体的に「国境を越える不法者の人数は1970年から最も低いレベルに達した」とし「それが事実である」と語った。

2.多数のビジネス.リーダーが提案した通り、高度熟練移民、卒業生、経済に貢献する起業家の滞在を容易にし迅速化にする。これについても具体的には述べていない。

3.数百万の不法移民に関して責任ある行動を取る。これは強制送還につい述べていて、オバマ氏は、書類のない移民(不法移民)は低賃金で搾取され、家族は引き裂かれて危険に晒されている。我々は移民の国であり、法律の国である。法律を破った人々は責任を負わなくてはならないと述べ、強制送還の対象者は「家族ではなく、重罪犯であり、子供ではなく犯罪者であり、子供を養うため一生懸命働いている母親ではなく、ギャング.メンバーである。私は、その様な常識的な法律を通過するため共に行動することがこの問題を解決する最善の方法であると信じ続ける」と語った。強制送還を免除され一時的に米国に滞在可能な人達は(1)5年以上米国に滞在している人、(2)アメリカ市民または合法的住民の子供、(3)犯罪上のバックグラウンド.チエックにパスし、公正な税金を支払う意志があり、滞在許可を申請した人は、法的権利を取得することが可能である。

また、市民権または合法的資格を与えることに対して、共和党はアムネスティ(恩赦)と呼んでいる為、オバマ氏は、本当の恩赦の意味は、現在の壊れた移民システムであると述べた。つまり、壊れた移民システム下で、不法に入国し、税金も支払わず、規則に従わない不法移民を放置しておくことが恩赦である為、「多量の恩赦は不公平である」と述べた。また「多量の強制送還はいずれも不可能であり、我々の性質に反する。我々が述べている事は責任であり、常識であり、中道のアプローチである」と語った。

更に(1)適正資格者に法的権利を授与する。(2)犯罪者は強制送還する。(3)不法に入国する計画をしている人は、そのチャンスを阻止され送り戻される。また、「移民システムを修正するための最良で最も決定的な方法は議会が包括的で常識的な移民改正法を通過することである。昨年68人の民主党及び共和党はそれを行う為に一緒に取り組んだ。その超党派の法案は国境パトロールの警備数を倍増したはずである。罰金を支払っている不法移民に市民権を与え、納税させ、並んで待つプロセスが要求される。これは赤字を縮小しながら経済を押し上げる。しかし、500日以上が過ぎた今日も下院共和党は引き続き、超党派の法案の投票を阻止している。簡単なイエス、ノーの投票を共和党が許可していたら、今日それは法律であるはずだ」と指摘した。

最後にオバマ氏は「我々の移民システムを改善する私の権威に疑問視する議会のメンバーに対して、私は答えを持っている。法案を通過しなさい」と挑戦した。大統領の行動の中心は、国としての約束であり、家族を大切にし、家族が一緒に働く米国の価値観を強調した。また米国は移民の国であり、お互いに見知ら人々の集まりであるが「我々の祖先は大西洋、太平洋、又はリオグランデを越えてきた国からの移民」であり、米国は「移民を歓迎」し、向上と機会の理想を共有してきたと語り「人間は平等に創造されている」事を強調し、スピーチを終えた。

オバマ氏は強制送還停止の対象者数を具体的に述べていないが、ワシントン.ポストによると(1)370万人の不法移民で、米国で生まれた子供、合法的な滞在資格または永住権を持つ子供の親に労働許可を与える。(2)子供の頃、不法移民の両親に伴って入国した30万人の子供達に労働許可を与える。(3)大統領令は総体的に一時的な措置であり、2017年1月に政権交代する前までの短い期間である。(4)児童到着の遅延行動(DACA)プログラムも2007年6月15日から2010年1月1日まで米国に到着した人々に適用する。3年間の滞在および労働許可が与えられ、社会保障番号を取得することが可能である。(5)申請の手続きは来年春から始まり、2017年に政権交代する前まで有効である。この大統領令が継続するか否かは新しい政権の決定次第である。(6)ハイテク業界で働く労働者のビザを増加することなどが含まれている。

大統領声明が始まる数時間前から、ホワイトハウスの前には多数の活動家が詰めかけていた。約15分のスピーチが終了すると、感動的な場面に展開。一時的で はあるが、日陰の人生から脱出し、家族別離の恐怖が消える喜びに溢れていた。2016年の大統領選で民主党候補者が次期大統領に選出された場合、400万人の不法移民は更に希望がある。オバマ氏はこのスピーチで、米国は建国以来、書類のない移民で始まった国である歴史的事実及び人間は平等に創造されている事を数回強調した。恩赦の意味について、不法移民に合法的地位を与え課税を要求することが恩赦だと主張している共和党に対して、非合法で非課税の状態を野放しにしておくことが「真の恩赦」だと指摘し、全く逆の発想から、移民システムが崩壊している現状を見事に論破したことが印象的であった。21日午後、オバマ氏は不法移民が最も多いと言われるラスベガスで開催される地元のイベントに参加する予定である。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。