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下院議会は昨夜、クロムニバス法案と呼ばれている論争的な予算の継続決議(CR)法案を通過し、上院は今日から協議に入った。両院議会ではこの超党派の法案通過を阻止するロビー活動がある最中、下院議会は1,600ページの包括的なCR法案を通過した。現在上院では投票の圧力がもっと強力である為、オバマ大統領、民主党および一部の共和党にとっては困難な状況である。なぜ、このCR法案が論争的なのか?

下院議会での投票は予定を大幅に遅れて11日東部時間の夜半10時頃投票し、219対206で通過した。一方、上院は今日から48時間の協議に入った。共和党の67人は主に、不法移民の融資を含めオバマの政策が阻止されていないとの理由で「謀反を起こし、反対票に投じた」と言われている。57人の民主党は主に、2010年に制定されたドッド.フランク法の一部を撤廃する条項に猛烈な異論を唱え、反対票を投じた。ドアの裏側で、氏名未公開の複数の代表者が交渉を行ったが、合意に達した10日前後から、このCR法案の通過を阻止する為のロビー活動が行われていた。元ハーバード大学法学部の教授で2013年に上院議員になったばかりの金融法律の専門家、エリザベス.ウォーレンがそのロビー活動を先導した。

ウォーレンは、CR法案に含まれているドッド.フランク条項は、2008年の金融危機の経験から金融機関が二度と同じ過ちを繰り返さないため制定された金融改革法であり、ディリバティブ取引で破産した銀行を政府が救済することを禁じた法律であると述べている。また、納税者のお金で大銀行にギャンブルを許すことは、国民を犠牲にして、益々選挙に大金が使われ、金融機関が再度崩壊する危機に直面した場合、そのつけは一般の国民が支払うことになると語った。彼女は「これはお金と権力」であり、このCR法案はドッド.フランク法を撤廃することが目的である為、如何に危険な事であるかを下院の民主党にも説得したと述べた。下院少数派リーダーのナンシー.ペロシと団結し、法案通過の阻止に努力したが、上院では賛成に投じた議員が13人多かった為、無理なく通過した。2010年の制定以来、金融機関はこのドッド.フランク法を嫌悪し、この法を撤廃する為ロビー活動を展開していた。最も議会に圧力をかけた銀行は主にシティグループである。

ドッド.フランク法の一部条項を除去する論争的なCR法案に反対しているのは民主党だけではない。11日のニューヨーク.タイムスによると、かなりの保守派として知られるルイジアナ州出身の共和党議員デイビット·ビッターとかなりのリベラル派として知られるオハイオ出身の上院議員シェロッド·ブラウンの2名は、法案からこれを除去することを要求している。彼らは「ウォール街の銀行がギャンブルしたいのであれば、議会は銀行が損失を支払うことを強制するべきであり、銀行を救済するために納税者を犠牲にするべきではない」と指摘している。ウォール街を監視するドッド.フランク法の規定を「押し出す」事を企てたこのCR法案には「連邦預金保険公社または連邦準備のバックアップの保護がなく、最もリスクの高い金融商品の取引を確実にする措置は最初から論争的」であった。クレジット·デフォルト·スワップ(損失額の補填を受ける構造)の対策後、ウォール街の銀行に放り込まれた納税者の何百億ものお金は2008年の金融危機で価値がなくなった。従って、ウォーレンやペロシだけではなく両党複数の議員らはこの金融規制の撤廃が含まれる法案に反対している。

そのような猛烈な反対に直面している論争的な CR法案にウォーレンが存在する上院議会がどのように決断するかを知るのは時間の問題であるが、上院で通過しなくても、来年多数派になる共和党は、新議会の代表者が更に法案を修正し、最悪の法案になる可能性がある。それを避けるためには、今年上院で通過させる以外に選択の余地はないかもしれない。しかし、この法案が通過した場合、ドッド.フランク法の金融規制は徐々に撤廃に追い込まれる機会をオープンすることになる。上院議会はこの法案に慎重な対応をする時間を得るため、投票を48時間延長する法案を通過した。特に上院では投票をブロックする動きがある為、通過には60票が必要である。現在多数派リーダーのハリー.リードは、民主党が努力し望んでいたものが多く含まれている為、通過することを願っていると表明している。民主党間でも完全に意見が分かれているため非常に論争的である。

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