アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2017 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

冷戦は1990年代初期に終ったが、米国とキューバの関係は50年以上閉鎖されたままである。しかし、オバマ大統領は、17日突然、キューバと新たな友好関係を開始すると発表した。ローマ法王の仲介により、二国間は双方の人質を交換することに合意した。5年間キューバに拘束されていたアメリカ人を17日に帰国させ、米国の刑務所に投獄されていた3人のキューバ人を釈放することに成功した。キューバと新たな外交関係を結ぶ理由について、両国間の発展に重要な共通のメリットがあること、キューバはテロ使用を放棄した国であること、ビジネスと情報資源を増大することなど、幾つかの主要点を説明した。

オバマ氏はスピーチの冒頭で、米国とキューバ間の歴史を簡単に振り返り、フィデル.カストロが1959年に当時のバティスタ政権を打倒し、1961年の米国によるピッグ湾侵略に失敗して以来、二国間は閉鎖されたままになっている状況について語った。キューバ革命以後、多くのキューバ人は、カストロの新政府に反対し、米国に亡命した為「政治、ビジネス、文化、スポーツを通して、米国のキューバ亡命地域社会は多大な貢献をした」と述べた。しかし、米国は長い間共産主義を封じ込める政策を維持してきた為、「わずか90マイルしか離れていない両国間で年々、イデオロギーおよび経済的な障壁は硬直化していった」と語った。

5年間キューバに拘束され、17日米国に無事帰国した人物は、米国国際開発局の負債業者アラン·グロスである。彼は米国市民として5年間不法懲役の為に拘束されていた。オバマ氏は、彼を釈放するため幾つかの準備をしたと報告した。数ヶ月間、オバマ政権はアランのケースを解決するためキューバ政府との協議を進めた。また、教皇フランシスコは、15年以上米国に投獄されている3人のキューバ外交員を開放するよう大統領に対して個人的にアプローチし 、キューバはアメリカ人のグロスを釈放することをキューバの大統領ラウル·カストロに説得した。つまり、教皇フランシスコの努力が背後にあったことを明白にした。従って、アランは「人道的理由でキューバ政府に釈放」され、家に戻り家族との再会を果たすことが出来た。 また、 3人のキューバ外交員との交換で、キューバに20年投獄されていた米国で最も重要な諜報部員の一人も釈放された。この男性についてはほとんど知られていないが、17日キューバに移送された3人の男性を含め、キューバの諜報員ネットワークの人物、および米国に存在する他のスパイを逮捕するための情報を提供したこの男性は、現在無事に米国の海岸にいると報告した。

オバマ氏は、両国の人々の利益の為に新たな政策を公表した。その要点は(1)1961年1月以来、切断された外交関係を再確立するため、キューバとの協議を開始する。(2)その任務を遂行する為、国務長官ジョン.ケリーを指名した。(3)米国はハバナに大使館を建設し、米国の高官は、キューバを訪問する。(4)健康、移住者、テロ対策、麻薬密売、災害対策について共通の利益を追求する為の交渉を行う。これに関し、キューバのカルロス·フィンレイは蚊が黄熱病を運ぶことを発見し、ウォルター·リードがそれと戦うことに役立った為「協力のメリットを見ている」と説明。また、「キューバはエボラと戦うため、数百人の医療従事者をアフリカに派遣した」とし、 「アメリカとキューバの医療従事者はこの致命的な病気の拡大を防ぐ為、肩を並べて行動できると信じる」と語った。(5)キューバの民主主義と人権に関わる問題に引き続き取り組むことで「私たちは、キューバの人々を支援し、公約を通じて私たちの価値観を促進するため、より多くのことを行うことが可能であると信じている」と述べた。また、「結局、この50年間の分離は機能していなかったことを示している。新たなアプローチの時である」と語った。

第二点目は「テロ支援国家として、キューバとの外交関係を見直すため長官ケリーに指示した。この検討は事実と法律によって導かれる。テロリズムは過去数十年で変わってきた。私たちはアルカイダからISIL(イスラム国)に焦点を当てている時、私たちの条件を満たし、テロの使用を放棄する国はこの制裁に直面してはならない」として、キューバにこれ以上経済制裁を続ける必要はないと語った。

第三点目は「旅行、商業、およびキューバからの情報の流れを増やすための措置を取る。これは根本的に自由と開放性についてであり、人と契約の力による私の信念を表現している。私は今日発表している変化は、アメリカ人のキューバ旅行を容易にし、キューバでアメリカのクレジット.カードやデビット.カードを使用することが可能になる。この接触は、最終的にはキューバの人々にもっと活力を与え、より多くの資源がキューバに達することが可能になると信じている。従って、キューバに送金できるお金の量が著しく増加し、人道的プロジェクト、キューバの人々、キューバの民間部門をサポートするため送金制限を削除する」と語った。その結果 、(1)米国とキューバの間で承認された取引を促進する。(2)米国の金融機関は、キューバの金融機関で口座を開くことが許可される。(3)米国の輸出業者がキューバで商品を販売することが容易になる。(4)情報の自由な流れと技術へのアクセスを促進するため、米国とキューバ間で通信技術の接続を増加することを認可した。(4)ビジネスは、キューバが米国および他の国と通信を可能にする製品を販売することが可能になる。

オバマ氏は、これらは全て米国が長年経済制裁を課してきたキューバに対する政策の変更であるとし、「キューバの制裁を解く事について、議会と正直で真剣な議論を進めることを楽しみにしている」と述べた。また「 アラン·グロスの釈放と捕虜交換」を推進する方法について、ラウル·カストロと昨日(16日)話をしたとし、「キューバ社会は、市民の制限によって制約されているという自分の強い信念を明らかにした」と述べた。また、「アラン·グロスの帰国と諜報員の釈放に加えて、私のチームによってキューバ政府が直接提起した相当数の囚人を解放するキューバの決定を歓迎する」と語った。更に、「市民にもっとインターネットへのアクセスを提供し、国連や赤十字のような国際機関との公約を増大し続けるとのキューバの決定を歓迎する」と語った。

スピーチの最後に「今日発表している変化は一夜にして、キューバ社会の変革をもたらすことを期待していないが、友好政策を通じて、私たちの価値観のため及び 21世紀に移動するキューバの人々が自分自身を助けることが可能になるよう、私たちはより効果的に立ち上がると確信している」と語った。また、この新たなキューバ政策に「反対する人達」に対して「貴方の情熱を尊重し、自由と民主主義への公約を共有する」とし、50年以上キューバに対して同じことを繰り返すことは出来ないと警告した。更に、「彼らの政治的、社会的、および経済活動に不必要な制限を終えなくてはならない」と述べ、米国の制裁から1,100万のキューバ人の負担を開放する必要があることを強調した。キューバに対する政策の変化は「新たな米国のリーダーシップの瞬間」であるとし、4月には、キューバがアメリカのサミットで他の国々に参加できるよう準備するが、市民社会は指導者だけではなく、市民が私たちに参加するべきであると語った。更に、「米国憲章の中心にある民主主義と人権」のために尽くし、植民地、共産主義、麻薬カルテル、独裁者と偽の選挙の専制政治の遺産を残さない為、指導者が平和、安全保障と民主主義の発展を目指す未来の為に共に取り組むことを議会に呼びかけた。

原文:新キューバ政策の大統領声明

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。