アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2016 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

第114新議会の公式開始日は2015年1月3日からであるが、6日の火曜日にスタートする。11月の中間選挙で新たに選出された議員達も含めて、今週ワシントンに戻ってくる共和党議員らは、保守派の議題に取り組む意気込みが高いと言われている。共和党がコントロールする最初の優先課題は3つあるが、特に上院多数派のリーダーになるケンタッキー出身のミッチ.マコーネルは、共和党のリーダーシップを国民にアピールすることで、2016年大統領選の勝利を意識している。上院少数派のリーダーになるハリー.リードは新年早々から骨折したことが報じられた。一方、リーダーシップに問題があることも一部の理由であるが、下院議会はリーダーを最終的に選択する投票を予定している。複数の共和党は下院議長ジョン.ベイナーに投票しないと表明していて、新議会のスタートは幾分暗雲の気配が感じられる。共和党多数派の新議会と民主党のホワイトハウスはお互いに妥協できるのか、又は国民の意志に反し機能不全を悪化させるのか、今後の動向が注目される。

マコーネルの目標は共和党がリーダーシップをフルに発揮し、様々な問題に対処出来ることを国民に理解させることである。上院議会の最初のターゲットはオバマ大統領署名のアフォーダブル.ケア.アクト(ACA)又はオバマケアの撤廃、キーストーン.パイプライン建設許可法案の通過、税制改革の3つである。マコーネルは4日、CNNのインタビューで「私はオバマ大統領を一期だけの大統領にすることを望み、彼は昨年11月の選挙で私が敗北することを望んでいた。アメリカの人々は、我々がいずれもここに留まり、両側が同意し進歩することを望んでいると思います」と語った。一方、明日から上院少数派のリーダーになるリードは、1日にネバダ州ラスベガス郊外にあるヘンダーソンの自宅で、運動中使用していた弾性運動バンドが壊れ、ショックで倒れた時、顔と体を機器の一部にぶつけ顔骨を含む幾つかの肋骨を折り緊急入院した。2日に退院を許可した担当医は完治することを予期し、75歳のリードは議会に戻ることを希望していると伝えられている。

新議会の明白な目標は、大統領の最も重要な国内政策であるオバマケアの撤廃であるが、マコーネルは「オバマ氏が在職中に撤廃することは無理であるが、どちらにころんでも共和党はとにかく撤廃を試みるでしょう」と述べた。上院共和党の目標は、特に(1)ACAの医療器具税を排除し(2)個人の強制加入または罰金条項を抹消する。(3)ACA下でフルタイム労働を週30時間と定義している条項を40時間に変更することである。これらの法案の投票を計画しているマコーネルは、大統領が歓迎しないことは理解していると述べている。この動きが強行された場合、議会とホワイトハウスとの行き詰まりは必然的である。しかし、54議席を確保し多数派になったが 、フィリバスター(議事妨害)を克服する為に必要な60票を得ることが、場合によっては困難である点が上院共和党の主な問題である。従って、マコーネルは経験豊かな政治家として、民主党と妥協することで仕事の成果を出すことの重要性を強調している。そのような結果において2016年の大統領選も共和党が勝利することを願っている。

妥協可能な分野としては税制改革や貿易協定があると言われているが、共和党および民主党はお互いに妥協不可能な分野があることも理解している。引き続き大多数の共和党は大統領令の移民法を弱体化する計画を明白にしている。マコーネルは、最初に両院で通過する可能性がある法案はパイプラインであると述べている。しかし、本人は論争的な機能不全を避けることを明確にしておらず、全ての分野で妥協する意図があることも表明していない。むしろ、一定の期限内で投票する予算の継続決議(CR)法案に関して、民主党の政策に関連する議題の融資を徐々に削減することで、共和党の政策を強調し、オバマ氏に妥協させることを目論んでいる。CR法案も含め、大統領と民主党が望まない法案を議会が通過した場合、拒否権を行使する可能性は多大である。就任以来、上院では民主党が多数派だったため、オバマ氏が過去6年間で拒否権を発動した記録は、歴代のどの大統領より少ないわずか2回である。大統領の拒否権を覆すためには上院および下院で2/3の投票が必要である。議会が大統領に拒否権を発動させるような結果は、再度機能不全に陥ることを意味する。

また、下院議会では、議長を含めて3番目のリーダーに選出されたルイジアナ出身のスティーブ.スカリースは過去に白人至上主義組織を支持したことがあるため、複数の議員は彼のリーダーシップに疑問を表明した。K.K.Kに関与した疑いがもたれているスカリースに対して、尋問があり、更に詳細な事情が明るみに出る可能性がある。これに加えて、11月下院共和党会議はベイナーを下院議長として選択したが、明日下院では、最終的にリーダーシップを選出する投票が行われる。アイオワ出身の共和党議員スティーブ.キングおよび他のティーパーティ議員を含む20人以上の共和党らは、ベイナーはオバマの政策に弱腰であるとの不満を表明し、彼を議長として投票しないと宣言した。しかし、2011年1 月以来議長であるベイナーが再選される可能性は高いが、スカリースが再びウイップ(副リーダ的存在)と呼ばれる党の規律役にふさわしいと判断されるかどうか不明である。

 

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。