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チャーリー.エブドとして知られるフランスの風刺週刊新聞社の事務所でテロ攻撃があり、少なくとも編集者を含む12名が死亡したことが7日に報じられた。最新のニュースでは3人の容疑者の名前が確認されたようであるが、明白な動機については不明であり現在捜査中である。容疑者はイエメンのテロリストのネットワークに関連性があると捜査当局は発表している。左翼系のメディアが攻撃された最初の悲劇であるが、攻撃を受けた当該メディアにはターゲットにされる歴史があるようだ。計画的な犯行である可能性があり、その攻撃のターゲットになったチャーリー.エブドとは何か?「計画的」な攻撃の的になったその要因は何か?

チャーリー.エブドの攻撃は3人の犯行によるもので、明らかに計画的であると言われている。12名を殺害した後、待機していた車で逃走した。7日のワシントン.ポストによると、偶然にも職員会議が行われていた時であり、綿密な計画による犯行である。当地では良く知られている編集者のステファン·シャルボニエを含む他のメンバーが死亡した。襲撃した犯人はマスクを被った3人であり、過激派であると見られている。国営放送局の投稿ビデオによると、銃撃中、犯人らは「アッラーフ(神)は偉大なり」とアラビア語で叫んだという。封鎖された事務所近辺の通りでは、法医学の専門家がDNAまたは他の可能な手がかりを探していた。防犯カメラの映像、オンラインで公開された携帯電話の画像などを利用し、犯人の追跡と捜査が展開されていた。フランス大統領フランソワ·オランドは「テロ攻撃であることは間違いない」と述べ、木曜日を哀悼のナショナル.デーと宣言した。襲撃現場を訪問し、「ジャーナリストや警察官は卑怯なやり方で暗殺された。フランスはこのテロ攻撃後のショック状態である」と語った。

チャーリー.エブドは1969年に登場した漫画、論争、ジョーク、及びレポートを特徴としているフランスの左翼の風刺週刊新聞である。極右の出版記事、カトリック、イスラム教、ユダヤ教、政治、文化などに関する調査報道を行っているメディアである。フランス語でエブドは毎週を意味する。この会社は1960年に月刊誌として、日本語の切腹を意味するHara-Kiri (ハラキリ)を起源としている。これは単にチャーリー.ブラウンの漫画を参考にして名付けられた出版物であるが、元フランス大統領シャルル.ド.ゴールの死をあざけった為禁止された。

攻撃される要因があったという見方がある。2012年9月19日のワシントンポストによると、アメリカの反イスラムのYouTube動画が要因で世界中に致命的な暴動を引き起こした数日後、チャーリー.エブドは、裸でうずくまっているムハンマドを描き、預言者ムハンマドを侮辱するような風刺漫画を水曜日に出版したため、イスラム教徒はそれがどのような方法で描写されていようと罪深いと思っていると伝えた。

7日のタイムはチャーリー.エブドには「挑発的な歴史」があるとし、「攻撃の背後にある動機は、特にイスラム教に対して、宗教をあざける長い歴史があるように思われる」と述べている。7日の事件の目撃者は、「武装集団はモハメッドを擁護していると言った」と証言した。極右の政治家や著名人を含めてあらゆる類いの宗教の漫画を掲載し、先月は聖母マリアがイエスを出産する漫画を出版した。最初にデンマークの新聞ユランズ·ポステンに出版され、世界中のイスラム教徒からの抗議が拡大した原因となった、預言者モハメッドの論争的な漫画が再出版された時、その出版物は2006年に広範な論争を引き起こした。チャーリー.エブドによるその再版は爆発的に売れたが、多くのイスラム教徒の批判を浴びた。その後、フランスのシラク大統領は「他の誰かの信念、特に宗教的信念を傷つけるような表現は避けるべきである。表現の自由は、責任の精神で行使されるべきである」との声明を発表した。

チャーリー.エブドは12名の作家や知識人の署名入りの手紙を出版してこれに反論した。その手紙には「我々作家、ジャーナリスト、知識人は宗教的な全体主義への抵抗と自由の奨励、平等の機会および全てに世俗的な価値を求めます」と書かれていた。しかし、その後もイスラム教に対する挑発的な風刺は続いた為、時には暴力的な報復があった。表紙には預言者の風刺画が描かれた次の発刊課題で、預言者モハメッドを編集長であると発表した後、2011年11月2日、チャーリー.エブドの事務所は爆破による攻撃を受けた。事務所には人がいない早朝時の攻撃であった為、誰も負傷しなかったという。その後も預言者モハメッドをあざける挑発的な風刺画の出版が続いた為、フランス当局は安全を考慮し、一時的に12以上のイスラム教国のフランス大使館、領事館、文化センター及び学校を閉鎖すると発表した。しかし、チャーリー.エブドは言論の自由を主張し続けた。

ロイターによると、フランスは昨年反テロリズム法を強化し、中東やアフリカでイスラム過激派を攻撃するフランス軍の空爆は、イスラム過激派が市民を攻撃することで報復する要因になると警告していたという。現在、大規模な捜索が行われていて、最も若い18歳の容疑者の一人は自首し、警察は他2名を追跡中であると伝えられている。チャーリー.エブド事務所の銃撃は、明らかに特定のグループをターゲットにしていて、フランス市民を無差別に攻撃したテロリズムとは質が違うような印象を与えている。しかし、犯人の真の動機はまもなく判明すると思われる。

 

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