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オバマ大統領は5日にホワイトハウスで開催された恒例の全国祈祷朝食会の席で宗教リーダーやオバマ政権の高官、議会の多数のゲストを歓迎した。世界は歴史的に宗教の名の下に暴力と紛争を繰り返していることに触れ、極端にねじれた信仰による極悪の暴力と宗教を戦争に利用するテロリストを警告した。また、宗教国である米国は政教分離が重要であると述べ、宗教の自由を強調した。更に、リベリアでエボラと戦った米国の医師を例に挙げ、信仰深い人々が世界の貧しい人々や生死の苦痛に直面している人々を世話し、希望を与えている愛の貢献があると語り、倫理、道徳、及び黄金律について宗教哲学的なスピーチを披露した。

オバマ氏は、最悪のケースでは歪んだ信仰は時には武器として利用され、パリの街角からパキスタンの学校に至るまで「私たちは、信仰のために立ち上がると公言した者たちが犯した暴力と恐怖を見ている」と述べ、 宗教の名の下に宗教的少数派を恐怖に陥れ、残忍で野蛮な行為を繰り返しているISILを批判した。また、「私たちはシリアでの宗派間戦争、ナイジェリアではイスラム教徒及びキリスト教徒の殺害、中央アフリカ共和国では宗教戦争、ヨーロッパで反ユダヤ主義と憎悪犯罪が上昇している風潮を見ているため、頻繁に宗教の名の下での紛争が続いている」と指摘した。

また、ヨーロッパでのキリスト教の歴史を振り返り、十字軍、異端審問の時代には、キリストの名の下に人々はひどい行為を犯していることを覚えている。私たちの母国では、奴隷制とジム·クロウはあまりにも頻繁にすべてキリストの名の下に正当化された。ミシェルと私は信じられないほど美しい国で完全に壮大な多様性のあるインドから戻ってきた」と述べ、「過去数年間、ある場所では全てのタイプの宗教的な信仰は、時には単に彼らの遺産と信念のため、他の信仰の人々に標的にされている。不寛容の行為は、国を解放するため助力したガンジーに衝撃を与えただろう」と語った。

従って、特定の宗教に限られたことではなく人間の内に潜む本質的な問題を指摘した。オバマ氏は「だから、これは一つのグループまたは一つの宗教に特有のものではなく、私たちの信仰を変態し歪めることができる我々に罪深い傾向がある」と指摘した。今日の世界では、嫌悪グループは自分のツイッターを持ち、偏見者がサイバー.スペースの隠れた場所にうずくまることができる時、そのような不寛容に対抗することさえ困難になっている」と語った。

また、信仰と私たちの政府間の区別を維持する必要があるとし、「米国は世界で最も宗教国の一つであり、西洋途上国の中で最も宗教的な国である」と述べた。また、「建国の父は教会と国の分離を賢く信じていた」とし、政教分離の重要性を強調した。更に「私たちの政府は宗教を後援しない。また、特定の信仰、または全ての信仰を実践する人に圧力をかけることはない。その結果はすべての異なる背景および信仰を持つ人々が恐れることなく、また弾圧を受けることなく自由に誇らしげに礼拝することができる文化である」と述べた。オバマ氏は神の概念に基づいて、人々の上に個人のリーダー又は政党が立つ権威主義を排除し、国内および世界において、引き続き宗教の自由を保護するため立ち上がることが価値であると語った。

ほぼスピーチの最後に、宗教の本来の基準である倫理、道徳、愛について語り「最も確信できる法則である黄金律は自分が相手に望むように相手を扱う」ことであるとし「トーラーは自分自身を愛するように隣人を愛せよ」と教え、イスラム教ではハディースは「 彼が彼自身を愛するように彼の兄弟を愛するまで、貴方達の誰も本当に彼を信じない」と言ったとし、聖書は「完璧なハーモニーで共に全てを結ぶ愛を捧げなさい」と教えたとし、「愛を捧げなさい」と述べた。

また、この朝食会に招待されていた「ケント.ブラントリーは、同じ精神を表現している。ケントは、リベリアでエボラ患者の治療中、彼自身がウイルスに感染した時、サマリアン.パースの福音派クリスチャンと一緒にいた。そして、世界トップ.クラスの医療と深い信仰により、神の助けを借りてケントは生き残った」と語った。又、彼は献血することで複数のエボラ患者の生存を援助し、西アフリカのグローバルな対応のために貢献を続けていると述べ、言葉だけでなく行為で「隣人を自分自身として愛している」とし、以前ホワイトハウスに招待したブラントリー夫妻を誇りに思っていると伝えた。

オバマ氏は、このスピーチで簡略的に宗教紛争の悲惨な歴史について語った。カトリック教会に異論を唱える信者に対する弾圧による異端審問、ローマ教皇ウルバヌス二世の先導による十字軍の地中海領域での侵略、ヨーロッパ史上最悪の宗教戦争である30年戦争など、歴史的に宗教は社会の全ての暴力の根源であったことは否定できない。米国では奴隷制度、黒人を非人間として扱ったジム.クロウ法、K.K.Kの非道な人種差別は全てキリスト教の名の下に正当化され続けてきた。キリスト教崇拝主義者のグループにより、女性の中絶の選択を阻止し、中絶を援助する医師を殺害したような極端な暴力の過去がある。今日も政治家が宗教の重要性を強調するあまり、個人の選択の自由を踏みにじるような言動が平然と行われている。従って、オバマ氏は、政治と宗教は全く別の次元であるべきだと表明し、宗教を紛争の武器にする行為を警告したと思われる。

 

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