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オバマ大統領は今日、イスラム国(ISIS又は ISIL)に対する戦いを継続する為、6年の就任期間中、初めて正式な認可請願書を議会に送った。その一部は幾分ニュアンスが異なっているものの、大幅に米軍が駐留することを禁止した3年間の更新内容に反発がある。両院で、ある一定の期間聴聞会を行い、認可するかどうかを投票するスケジュールになりそうである。第三次世界大戦と呼ばれるほど、驚異的な多数の有志国が現在訓練及び又は空爆に参加にしている事もブーツス.オン.ザ.グランド(BOG)を限定する一因であると思われるが、ISISとの戦いは長期的になることが予測される。

オバマ氏は11日、ISISと戦う為軍事力を利用するための認可であるAUMFの要請文書を議会に送った。11日のワシントン.ポストによると、(1)次期大統領が更新または拡大を可能にするため3年間有効であることを要請している。(2)イスラム国は イラクとシリアを超えて世界中で「イスラム世界」を構築することを目指しているため、地理的な制限は全くない。(3)公約どおり、イラクやシリアに地上部隊を配備しないため 「攻撃的な地上の戦闘作戦 」を許可しないことを規定している。(4)イラクやアフガニスタンで長期的および広範な規模であった地上の戦闘作戦を許可しないが、地上作戦は救済活動、ISISのリーダーを標的にして攻撃する任務のみに限定した状況でBOGを派遣する「柔軟性」を提案している。(5)空爆を有効にする為、地上で予め地点と標的を定めることや、 パートナーの勢力に助言と支援を行う事などに米軍を利用することがAUMFの主な草案である。

下院議長のジョン.ベイナーは、「オバマ大統領の要求は軍司令官に柔軟性と権威を与える為に必要な包括的戦略の標準を満たしていないと思う」と語った。また、議員および国民が理解できるよう聴聞会と「厳格な監視」を始めるとし「最終的に、私たちの目標は米国がイスラム国を破壊するため、我々の公約が強固であることを世界に示すことです」と述べた。共和党はこの聴聞会を通して、最終的に投票に至るまで数ヶ月かかると警告している。一部の民主党議員は、初めて聴聞会を通して真剣にISIS戦略の問題を論議できることは進歩であると評価している。一方、聴聞会ではシリアでの米国の任務について、多数の質問が提起されるだろうと警告している議員もいる。また、BOGの地上での任務に関して「曖昧すぎる」との批判もある。しかし、上院少数派リーダーのハリー.リードは、オバマ氏の提案は「まだ何も最終的に確定したものではない」と述べた。

オバマ氏のテロ戦略は「ISISを徐々に弱体化し破壊する」ことであるが、8月に空爆を開始した後に協力を表明した有志国はわずか数カ国であったが、半年後の現在、驚くほど増えている。2月1日に公表されたロイターのビデオ録画によると、イスラム国は、世界的なカリフが世界征服を目指していると宣言した為、イラクの外相はイスラム国に対する戦争は「第三次世界大戦」であると宣言した。しかし、地上での戦争で莫大な数の兵士を失った過去のグローバル戦争とは異なり、イラクでクルド兵が地上でISISと交戦している以外に大多数の有志国はほとんどBOGを派遣していないようである。

しかし、オバマ政権の他国への呼びかけにより空爆作戦は大幅に拡大した。本質的には、イラクとシリアでの2つの内戦に関与した国際的なテロリズム戦争である。そのグローバル対テロ戦争に参加している有志国は、それぞれ独自の作戦およびスケールで、空爆キャンペーンに参加しているが、(1)イラクとシリアの両国に介入している国は米国を含め、イギリス、ヨルダン、モロッコ、イラクのクルド兵である。(2)イラクのみでISISに対する戦争に参加している国はイタリア、カナダ、デンマーク、フランス、ドイツ、スペイン、オランダ、オーストラリア、ニュージーランド、ノルウェイ、ポルトガル、トルコ、ベルギーである。また、(3)シリアだけで作戦に参加している国はサウジアラビア、バーレーン、カタール、アラブ首長国連邦である。 現在、特に空爆の勢力国であるイギリス、フランス、オーストラリア、カナダ、ヨルダンを含めて、テロへの戦いはヨーロッパ、中東およびアジア諸国の同盟による 多国籍戦略に発展した。また日本を含め、これらの多数国は人道的活動にも参加している。

昨年11月のクルド当局の予測によると、イラクとシリアでのISIS戦士の数は早期のCIA推定31,500人を大幅に越え、約200,000人である。ISIS戦士の死亡は6,000人以上に達したと言われているが、彼らは他国からリクルートして増員している為、戦士の数が激減することはないと思われる。ISISとアルカイダに対するイラクおよびシリアでの空爆作戦の他に、両国では数百万の民間人が亡命しているため、医療および食料を提供する多国籍人道的援助が並行して行われている。しかし、イラクおよびシリアで数千人の民間人がISISに殺害されたことに加えて、これまで人質として殺害されたジャーナリストはアメリカ人2名および1名の日本人である。更に、人道的活動に参加した2名のアメリカ人と2名のイギリス人、その他に石油会社のアメリカ人社員、フランス人旅行者、日本人請負業者、ヨルダンのパイロットが拘束され、無惨な死を遂げた。

オバマ氏は9月24日の国連総会で世界が一体となってISISと戦うことを訴えた。当時、その要請に素早く応じた国は主に幾つかのアラブ諸国だけであったが、ISISがヨーロッパ人を人質の標的にし始めた為、わずか5ヶ月後には圧倒的にヨーロッパが有志国としてグローバル.テロ戦争に参加するようになった。 11日に提起されたオバマ氏のAUMF構想はBOGゼロから「柔軟性」を考慮するニュアンスに変わった。これは、米国がBOGを派遣した場合、同様の対処を試みる国も出てくる可能性があることを意味する。従って、この対テロ戦争は予測不可能な途方もない、まさに「第三次世界大戦」を想像させる大規模な戦争になる危機感がある。今後、国内ではオバマ政権の認可要請に対する議会の激しい攻撃が予測される。

 

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