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テキサスを含む24州は昨年12月、オバマ大統領の移民法を阻止するため、米国地区裁判所に告訴していたが、連邦判事アンドリュー.ハネンは聴聞会で原告の主張を論破していた。しかし、移民保護団体が懸念していた通り17日、結果的には24州の主張を支持し、大統領令の移民法を一時的に停止する判定を下した為、今日から合法的書類のない数百万の移民が影響を受けている。この判定は何を意味し、どのような結果が生じているのか?

ホワイトハウスによると、オバマ氏はハネン判事の決定に「同意できない」と反論し「法律は我々の味方であり、歴史は我々の味方である」と述べた。しかし、オバマ政権は一時的な措置として、大統領令の移民法規定に基づいて適正者が滞在および労働許可を得る為の申請手続きを延期した。この判定が有効である限り、別に手段がない為、最終的に司法省は第五巡回裁判所に上訴することを検討している状況である。

ニューヨーク.タイムス(NYT )によると、ハネン判事は「不法移民を解放する政権のプログラムは州の予算に負担をかけ、政権は連邦規則を変えるために必要な手順に従っていなかった」と述べたという。ホワイトハウスの担当者は、「司法省はハネン判事の決定を覆し、大統領令を進めることが可能であるかを上訴裁判所に依頼するかどうか検討していた」と語った。しかし、判事の決定は、子供や伴侶も含めて合法的な家族と暮らしている書類のない移民に影響を与える可能性があるため、移民の地域社会を失望させている。なぜなら、18日から27万人以上の子供達の申請手続きが停止された状態になる。更に、5月から開始されるプログラムは、米国で生まれた子供達の親である約400万人の不法移民にも同様の許可を与えているが、ハネン判事の決定は彼らを再度強制送還の脅威に陥れる結果になっている。

NYTによると、ハネン判事は123ページの意見書に「政権当局は大統領の行動の範囲と影響について当惑する誤説を提供した」と述べ、新しいプログラムを「移民政策への実質的な変更」と呼んでいるが、それらは「実際には新しい法律であった」と主張した。この判定の勝利者は24州および元司法長官として訴訟を提起したテキサス州知事のグレッグ·アボット(左)である。アボットは、火曜日の判決を歓迎し「オバマ大統領は、大統領令を通して議会が通過した法律を回避しようとしたとき、米国憲法を守るための彼の責任を放棄した。ハネン判事の決定は当然、大統領の行き過ぎた行動を停止する」と主張した。

しかし、ホワイトハウスは複数の法律学者がハネン判事の決定は上訴裁判所で保留になることを予測していると指摘している。ハーバード大学の憲法の教授ローレンス.トライブは「移民の事に関しての連邦最高権威は大統領と議会の間の紛争で州が侵入者のような状態になっている。彼ら(州)には権利はない」と述べた。移民提唱者は「ハネン判事は認可のない数百万の移民が税金を支払うことの経済的利点及び国土安全保障の利点を考慮していないと指摘し、活動家らは、移民の申請準備を続けると述べている。また、国土安全保障省(DHS)の長官ジェイ.ジョンソンは、テロリスト、ギャング、不法に国境を越えて逮捕された個人を強制送還しているプログラムについてハネン判事が言及していないことを指摘し、それらの変更はオバマ政権の適切な訴追裁量の執行であったとの主張を退けたと指摘した。ホワイトハウス当局は、判事の決定はDHSのそのような裁量を阻止出来ないので、同省は危険な移民を監督する法務執行を続けると述べている。

テキサス州の連邦判事ハネンは、主に原告州の経済的負担を強調し、大統領令による移民法は憲法違反であると判定した為、オバマ政権は本格的な行き詰まりに直面した。現在、DHSへの融資も保留になっているが、共和党の恐れは不法移民に市民権と永住権を与えることであるため、彼らの望み通りに展開している。従って、両院のリーダーはこの問題と融資を混同せず、DHSを閉鎖させる事なく27日の期限までにクリーン法案を通過させることが可能な状況になっている。つまり、議会はDHSに対して、融資を停止する正当な理由を失った為、期限どおり融資するべきである。ハネン判事の決定の影響は永久的なものではないと思われるが、少なくとも短期的に移民法が好転する可能性は低い。いずれにしても、オバマ政権は上訴する可能性があるが、ハネン判事の判定後、DHSは申請の受付を停止したと伝えている。一方、移民保護団体は申請手続きの準備を止めないと主張している状況下で、オバマ政権が何らかの緊急措置を取るかどうか、今後の動きは全て不明な状態である。

 

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