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昨日3日下院議長のジョン.ベイナーは遂にオバマ大統領の大統領令移民法に挑戦することを諦め、上院が27日に通過した国土安全保障省(DHS)に融資するクリーン法案に投票し通過に成功した。下院議長は他に選択の余地がないことを悟ったようである。民主党とオバマ大統領の大勝利であると言われているが、実際は大半の共和党が反対票に投じたにも関わらず法案は通過した。

下院議会は昨日午後3時14分に融資継続法案の一部であるDHSへの融資法案に無条件で投票し257対167票で通過した。賛成票に投じた共和党は75名だけであり議会に出席していた民主党182人は全員賛成票に投じた。この法案に反対票を投じた共和党は167人である。従って、 圧倒的に民主党の賛成票で通過した。上院議会は27日に9月30日までDHSに融資する同じクリーン法案を68対31票で通過させているため、大統領が署名するのみである。

ベイナーが大統領令の移民法に挑戦することを諦めた要因は、最終的に別の選択がなかった為である。移民法を阻止する下院の融資法案には、既に数回の投票で民主党が反対していたため成功しなかった。上院と下院の法案の違いは顕著であった。上院は9月30日までDHSに資金を提供するクリーン融資法案と移民法をブロックする法案を別々に起草していたが、下院はこれを一括した法案として紹介していたことである。2日、下院共和党は両院のDHS融資法案の違いを調整するため、特別会議委員会を結成する計画を発表したが、上院の民主党はそのような調整に反対した。移民法に対する民主党の強い団結は、遂にクリーン法案に投票する以外に選択の余地はないことを下院議長に認識させたようである。上院リーダーのミッチ.マコーネルは、戦略的な行動と決断においてベイナーより迅速で冷静であったことを示唆している。

この法案が両院で成立したため、合計400億ドルの融資を受けるDHSの長官ジェイ.ジョンソンは議会に対して感謝を表明した。ベイナーは、DHSを閉鎖させることは米国を危機に陥れることになる為、受け入れられないと記者団に語った。約1週間前、下院はやるべきことをやったと述べていたベイナーは3日の投票前に他の共和党議員に対して、クリーン法案の投票は正しいことであると説得したと言われている。しかし、驚くことに投票の結果は約70%の下院共和党は執拗に反対した。反対票を投じた167人の共和党代表者の幾人かは、大統領令による移民法は憲法違反であるため、そのような任務に関与するDHSに融資することには同意できないと主張した。あまりにも多数の共和党は、国内テロの脅威が高まっている現状で重要な国土安全保障と移民問題を混同し、既に長く米国に住んでいる不法移民に対してある一定の期間、滞在および労働許可を与えることで無慈悲な強制送還を停止することに反対した。一方、民主党議員の全員はそのような人道的対応を支持している事を示唆している。とりあえず、DHS閉鎖危機の一難は去った。

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