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ヒラリー.クリントンは国務長官時代、職務関連のメールを個人の電子メール.アドレスから利用していたことが数日前発覚し、彼女に対する様々な疑惑が高まっている。議会や国務省は昨年からこの事を承知していたが、メールの内容を公開できると本人が発表した後、議会の委員会は 5日公式に召喚状を発行した。2012年のベンガジ騒動があるため、共和党は2016年大統領選の民主党最有力候補者になる可能性があるクリントンのメール論争を絶好の攻撃のチャンスとして利用する動きがあり、再度ベンガジ問題を復活させ彼女を追求するようである。クリントンおよび国務省が米国情報公開法に違反したかどうかが争点であると思われる。メール論争 の疑問とは何か?個人メール. アドレスを利用した背景及び事情は何なのか?

クリントンが国務長官時代に業務関連のメールを個人のメール.アドレスから利用していた事情に関して最近高まってきた疑問は、(1)政府高官が業務に個人のメール.アドレスを利用することは法律違反であるのか (2)どうして個人のメール. アドレスを利用したのか(3)彼女は、メール情報を公開することを避けるため意図的に個人のメールを利用したのか (4)全てのメールを公開することことは可能であるのかなどが含まれる。特に、数日前から著しく疑惑が高まっている為、彼女は昨日「公的に私のメールを見てほしい。彼ら(国務省)は可能な限り早急に検討すると言っている」とツイッターに投稿した。

ヒラリーはメールを公開する意志がある為、多量のメールを吟味するプロセスが何よりも先に開始される事になる。ヒラリーが個人のアドレスを利用し始めた幾つかの背景から察すると意図的なものではなく、特に深刻な違反があるとは思えない状況である。5日のワシントン.ポストによると(1)ニューヨーク州チャパクアにあるクリントン個人の自宅の住所で登録されたサーバーを使用していた。(2)サーバーと電子メール.アドレスは、2008年の大統領選に失敗した後に設定されたもので、キャンペーンから離れた為、彼女が保持していたメール. アドレスを使用しなくなった移行時期である。(3)国務省高官やクリントン側近は政府高官のメール利用の協定に関する情報を提供しておらず、クリントンの電子メール.システムに関しても何の疑問も提起されていなかった。(4)ヒラリーの広報担当者は他の国務長官達も個人のメール. アドレスを利用していたと報告。(5)国務省はクリントンが個人のメール.アドレスを利用していることを知っていて、昨年も55,000ページのメールは提出された。(5)国務省の広報担当者は5日、クリントンが機密情報を個人のメール. アドレスから利用した徴候はないと述べた。(6)連邦政府の規定はヒラリーが現役中、非政府メール.アドレスに送信された電子メールは適切な部署の記録保存システムに保存することを要求しているが、その規定には記録を提出する時間の制限はなかった。

共和党は、時期大統領選の最強の敵と言われるクリントンを再度攻撃する絶好の政治的チヤンスを得たようである。5日のAPによるとベンガジに関する共和党先導の選定委員会はベンガジに関する付加的な情報を提供するよう再度要求した。更に、この委員会は関連書類を何一つ保持していない技術関連会社にも情報を提供するよう指示した。しかし、下院委員会は昨年夏、ベンガジ攻撃の調査をしていた時、クリントンが国務省の業務に個人のメール. アドレスを利用していたことを既に知っていた為、彼らにとっては驚くことではない。下院議長のジョン.ベイナーは「アメリカ人は全ての事実に値するため、それら全てのメールを見る必要がある」と述べている。民主党は、このような動きを「釣り遠征」と呼んでいる。民主党委員会のトップ.メンバーであるメリーランド州出身のイライジャ.カミングスは「私がこれまで見てきた全ては、ヒラリー.クリントンを追求するための努力であると思わせる」と述べた。

最も重要な民主党大統領候補であるとの期待が大きい為、業務関連のメールを個人のメールから利用していた事は多かれ少なかれ否定的なインパクトがある。 2012年、ベンガジで米国大使館が攻撃された時、当時国務省は米国の外交官を保護する充分な対策をしていなかったとして、下院議会特別委員会の聴聞会で事件当時長官であったヒラリーにその責任を激しく追求する状況が続いた。従って、共和党はベンガジに関する調査や法的追求から逃れるためだったのかとの疑惑を抱いている。しかし、クリントンが個人メールを利用した事情の一因として考えられることは「国務省のメール.システムは頻繁にハッカーの標的にされている」為、それを使うことを躊躇したか、国務省がそのように決定したかいずれかの可能性がある。APによると「国務省の電子メール.システムは2006年と2014年にかなりの電子侵入を受けた。最新の事件で、国務省は未分類の全体の電子メール.システムを閉鎖する前例のないステップを踏んだ。クリントンが国務長官であった2010年、米国の兵士ブラドリィ.マンニングは25万の外交ケーブルを盗み、それらをオンラインで公開しているウキリークスに渡した」ことが判明している。

いずれにしても、このメール論争でオバマ政権はぎこちない立場にあるが、クリントンはメールについて公式にコメントしないので、国務省は記者団に直接クリントンと連絡を取ることを指示している。また、彼女の個人サーバーは業務関連のメールを削除しないことを明確にすることがクリントンの責任であると述べている。問題は、国務省がクリントンの辞職後1年以上も全てのメールを回収していなかったのかどうかであり、それが米国情報公開法に違反していないかどうかである。米国情報公開法は1966年7月4日にリンドン·ジョンソン大統領が署名し、翌年から施行された連邦政府の法律であり、米国政府が制御する未公開情報及び文書の全てまたは一部を公開することを規定している。また、この法律は幾つかの免除条項を提供し、必須公開手続きの概要を含め、連邦政府機関が公開しなくてはならない記録を定義している。従って、そのような法的観点からクリントン及び国務省は今後、共和党議会の厳しい尋問を受ける可能性がある。

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