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外交政策に関する最近の共和党の失敗は甚だしい。イランと米国の核交渉に関して、イランに手紙を送った上院トム.コットンは37 歳のハーバード大卒の弁護士であり、2013年に米国下院議員として選出され、2015年1月からアーカンソー州出身の米国上院議員である。政治家としてはまだ新人であり、若く未熟なイメージもあるが、悲しくも多数のベテランを含む47人の上院議員は、「米国は信頼するに値しない」国であることを自ら世界に宣伝するような書簡に署名した。彼の手紙に関し、他複数の国際法専門家に加えて保守派の専門家さえ、コットンは恥ずべきミスを犯したことを指摘した。顕著な国際法の学者達は、多数の議員が理解していないと思われる大統領の権力について明白にした。

2002年から2003年まで国防総省の司法次官補、および2003年から2004年までジョージW.ブッシュ政権下で法律顧問であり、現在ハーバード大学法学部で国家保安法、大統領の権力、サイバー.セキュリティ、国際法、インターネット法、外交関係法、法律の矛盾などを教えている教授および筆者であるジャック.ゴールドスミスは、コットンが書いた手紙の内容は「上院議員が私たちの憲法システムまたは契約を結ぶ権力を理解していないことを明白にしている」と述べ、イランとの協定を却下することは国際法違反であることを手紙には触れていない為、「憲法上の教訓を伝えるためであると称する手紙のエラーは恥ずかしいことである」と指摘した。

また、ニューヨーク大学で国際法、法律倫理と人権の教授および著者であるロバート·ハウス及び同大学法学部の女性教授であり、コロンビア大学で外交問題研究学者であるリュチ. タイトルの二人の国際法専門家「1800年議会のジョン·マーシャル以来、大統領は諸外国との米国の唯一の代表であり、それは米国最高裁の言葉で広範に理解されている。大統領のみがアメリカを代表して他の国と話す権力を保持している」と述べ、上院がイランと手紙で交渉を試みたことを前代未聞であると指摘した。また、米国とイランとの合意は「現職バラク.オバマの単なる個人的な約束であると示唆したことは、交渉を阻害する明確な意図があった」と述べている。

オバマ大統領は、上院議員の行動はイランの強硬派との「異常な連合」であると指摘したが、この二人の専門家も、手紙は「3月24日締め切り前に取引を阻止することに必死になっている 何でも反対する敵であるイラン政権内の強硬派に弾薬を提供する意図があることを明らかにしている。なぜなら、それは最終的に関係の解凍につながる可能性があり、米テロリストを支援するなど、米国の利益に反する政策を抑制するためイランに圧力をかけることになるからである」と述べている。また、核合意はオバマ大統領が任期後に破棄できるとの手紙は「米国が信頼できる国ではないことを示唆している。このような類いの意思伝達は前代未聞で非外交的である」と指摘した。また、手紙は誤解を招き、米国法および国際法に関する声明はいずれも不正確である。大統領は国際交渉を行い議会はそれを認可する著しい役目があると述べている。米国とイラン間の合意は最終的な法的力を欠き、何らかの議会による承認がなければその有効性は疑わしいと書いたことも「法律や政策の問題として間違っている」と述べた。

コットンを含む47人の上院議員は、大統領による外国との協議に関する合意内容を議会が承認する必要があると思いこんでいる為、ミスを犯す原因になっていると思われる。イエール大学法学部の教授であり、現在ペンタゴンの特別顧問であるウーナ.ハサウェイはオバマ大統領の率直な批評家であるが、議会の承認なしに外国と行政的な協定を結ぶことが可能であるかという点について、現在法律はそれを許可していることを同様に明らかにしているという。米国最高裁の判例も含めてかなりの期間、議会と大統領の行政慣行を調査したハサウェイ教授は「大統領は現在、自分自身で国際協定を締結することで多数の問題の法律を作ることが可能である」と述べ、この権力に対する挑戦を退けてきた。

更に、コットンは、将来の大統領は「ペンの一筆」でオバマ大統領とイランの合意を破棄または修正出来ると主張したが、政権交代は「国際法の公約を変更できない。それらを否認または再交渉する有効な基礎を提供しない」と説明した。しかし「もちろん、将来の大統領はオバマ政権によるイランとの行政協定を尊重しないことを決定するリスクがあるが、政治的変化は国際法違反につながる危険性が常にある」と指摘し「おそらく、彼らが次の選挙に勝てば、イランはその死(民主党の敗戦)によって自然に離れる可能性があると考えている上院議員の隠れた目的は、イランの強硬派を奨励することである」と述べた。しかし「法律は法律」であり、基本原則に反する事は「国際法違反者」として世界の信頼を失うことになる。

共和党多数派の上院議会には現在54名の共和党が存在する。複数の専門家が指摘した著しく恥さらしの手紙にコットンを含む47人の圧倒的多数の上院共和党議員が署名したことは、手紙を起草した本人よりもっと劇的な印象を受ける。これに署名しなかった7人中5人はほとんど温厚で冷静な印象をうける年配の男性議員達である。2名は女性でありいずれも穏健派である。今日、コットンの手紙は致命的であると言われている。

 

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