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ちょうど10日前、ヒラリー.クリントンは国務省の業務通信に個人のメール.アカウントを利用していたことが発覚した。先週様々な疑惑を浴びたが、今日も2016年大統領選で最有力候補者であるヒラリーの地位はさほど衰えていない。興味深いことに、共和党最有力候補者である元フロリダ州知事ジェブ.ブッシュも8年間の就任中、知事としての業務に個人メールを利用していたことが判明した。この問題を含む幾つかの要因に基づき、2016年の大統領選で勝利する可能性が最も高い候補者は引き続きクリントンである。

7日、CBSニュースのインタビューでオバマ大統領は、誰もが個人のメールを使っていた時、クリントンも使用していたと述べた。大統領は常に携帯し利用しているブラックベリーの記録は一般に公開されていると語り、クリントンのメール記録も同様に透明性があると語った。先日クリントンの側近は、過去の国務省長官は全員個人メールを利用していたと証言した。従って、個人メールを利用した政府高官はクリントンだけではないことを示す明白な事実がある。最強の対抗相手になる可能性がある元フロリダ州の知事ジェブ.ブッシュも知事時代に個人のメールを使っていたと指摘されたが、本人は否定していた。しかし、14日に公開された情報によると、ブッシュは安全保障や軍事などに関する問題を個人のメールで論議していたことなどが具体的に判明した。

ワシントン.ポストによると、ブッシュは中東にフロリダ州兵を配備する事や原子力発電所の保護などセキュリティに関する重要な問題を個人電子メールで送信していた。このような課題に関するメールを2001年の同時多発テロ攻撃の4日後から利用し始めたが、フロリダ州の記録法に基づき、ある時点で約280,000通の電子メールの記録が提出され、2007年に辞職した時も55,000のメールが提出された。ブッシュの助手は、何ひとつ機密情報は含まれていないと弁護したが、セキュリティ専門家はこのような内容はハッカーの標的になりやすいと指摘した。更に、知事時代のブッシュのメールには地区有権者の氏名、住所、電子メール.アドレス、社会保障番号、および当時知事であったブッシュの援助を求める個人情報を含めて、専門家が機密情報であると主張している内容が含まれている為、本人も調査の対象になっていて非常に不注意であると批判されている。

従って、クリントンの個人メールの使用が法的に問題であるなら、ブッシュもほぼ同じ立場であるが、連邦および州高官による個人メールの利用が大統領選候補者として、法的マイナス要因になるかどうかは不明である。しかし、大半の国民は高官がどのような通信方法を利用していようとさほど気にしていないと言われている。一方、クリントンのメール論争がピークに達した先週、一部の民主党は他の候補者を探す動きがあったが、誰一人としてヒラリー以上に強力な候補者は存在しないことを改めて認識した。ヒラリーは11 日に開催された国連での記者会見で、約55,000ページのメールは国務省に提出し、90%は政府のアーカイブとして公開されると述べた。また、結婚プランやヨガのスケジュールなど個人的なメール約30,000については削除したと公表した。また、クリントンは機密に関する情報を送信していない事及び1通はイギリスのリーダに送信したことがあると語り、機密情報ではないとして、安全保障に関する法律違反がないことを強調した。55,000ページのメールは、国務省が時間をかけて読んだ後、一般の国民がアクセス可能なサイトに公開されることになる。

二つ目の理由は、対抗者の一部共和党にも問題が多すぎることである。その一例として、ニュージャージー州の知事クリス.クリスティは、2013年9月にジョージ.ワシントン橋の車線が一部閉鎖されたスキャンダルに関する連邦政府の調査に直面していて、彼に対する疑惑はまだ解消していないばかりか最近復活した。非営利組織の民間ラジオ局WNYCの調査結果によると、1年前に認識されていたことに反して、ニューヨークおよびニュージャージーの港湾当局の責任者と多数の接触があったことが判明した。つまり、クリスティは、2014年1月、2時間の連続的な記者会見で「私は過去4年間、私の事務所でデイビット·ワイルドスタインと会ったことがあるかどうか、その事さえ覚えていない」と語り、彼らとの関わりを否定した。彼は「何も知らない」と主張し続けていた為、1年前の主張とは異なる事実があったと報告されたことで再度疑惑が蘇った為、大統領選の有望性はほとんどないと言われている。最近の世論調査によると、相変わらず他の共和党にも強力な候補者が存在しないこともクリントンが最強と言われている要因である。

クリントン記者会見後の12日に公表されたクウイニピアク大学の世論調査によると、共和党の最有力候補者は現在、ブッシュとウィスコンシン州知事のスコット.ウォーカーである。しかし、民主党の最有力候補者であるクリントンの支持率に勝る人物は引き続き存在しない。クリントンはブッシュ及びクリスティの対比でいずれも52%対34%、ランド.ポールとの対比で54%対32%、マイク.ハッカビーとの対比で56%対31%、マルコ.ルビオとの対比で53%対34%、スコット.ウォーカーとの対比で53%対33%、テッド.クルーズとの対比で55%対30%である。共和党大統領候補者の予備選が今日実施された場合、ブッシュおよびウォーカーの支持率はいずれも18%、ポールが12%、クリスティ11%、クルーズ5%、ルビオ4%、ハッカビー3%である。一方、民主党大統領候補者の予備選が今日行われた場合、クリントンの支持率は53%、エリザベス.ウォーレンの支持率は15%、副大統領ジョー.バイデンは8%である。

クリントンの支持率は、少数派中多数派に属するヒスパニック地域社会では80%以上であり、引き続きクリントンが最有力候補者である。従って、ティーパーティを満足させる為、クリントンの政治生命を弱体化する目的で、メール論争とベンガジ問題をリンクさせた攻撃は執拗に続くかもしれない。しかし、ブッシュのメールには専門家が機密情報であると判断している内容が含まれている為、共和党がクリントンだけを攻撃することは危険であり微妙な状況になっている。両人による個人メール使用は単なる便宜性によるもので、いずれも計画的なものではないと思われるが、現時点での様々な状況は、引き続きクリントンが2016年の大統領候補者として最強の立場であることを示唆している。

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