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ある日突然、水道の蛇口をひねっても水が出ない。そんな状況は1年後に現実的になることをNASAの科学者は警告している。カリフォルニア(CA)州は歴史的な干ばつに見舞われている為、同州の住民も旱魃の影響を強く意識するようになったと言われている。様々な水不足対策がなされているが、貯水池の水は僅か1年間分残っているだけである。強制的節約による一定量の水配給に直面する時が来たようである。

今年の冬も、中西部で深い降雪があった。CA州も適度な湿度のある日が続いたが、米国では不必要な地域で降雪に見舞われ、乾燥している同州の山間部では雪が不足している皮肉な状況が観測された。12日、L.A.タイムスにオプイドを投稿したNASAの科学者ジェームズ. ファミリィエッティの報告によると、1895年に記録を開始して以来、1月はCAで最も乾燥した月であった。冬は湿度の高い季節であるが、地下水や積雪のレベルは常に低く「微々たる雨や雪は壮大な干ばつを緩和するのにほとんど何の役にも立っていないことは明らかである」と指摘した。NASAの人工衛星からのデーターによると、サクラメントおよびサンワキン川流域に貯水された水総量は、全ての雪、川、貯水池の水、土壌水、および地下水を全て合わせても2014年の正常レベルを下回る3,400万エーカー.フィート(1エーカー.フィートは 1,233. 5立方メートル)であった。それは米国最大の貯水池であるミード湖の容量の1.5倍近くを失ったことを意味するという。

また、CA州全体で2011年から年間に総量水の1,200万エーカー.フィート以上のレベルの水量が減少した。これらの損失の2/3 はセントラル.バレーの農業灌漑用として地下水を汲み上げていることに起因している。農家は、特に彼らの地表水の配分が80%から100%削減された場合、地下水を汲み上げる以外にほとんど選択の余地がない。しかし、これらの汲み上げ率は過度であり、持続不可能である。井戸は枯渇し、セントラル.バレーの一部地域の土地は1年当たり30cm以上沈没していると説明している。つまり「単純な事実は、カリフォルニアは水が不足していて、現在の旱魃前から問題は発生した」という。地下水の枯渇は20世紀初頭以来続いているが、NASAのデーターは、衛星ベースの監視が開始された少なくとも2002年以来、カリフォルニアの総貯水は着実に減少していることを明らかにした。現在、同州の貯水池に残っている水の供給はわずか約1年間だけであり、戦略的な予備供給である地下水は急速に消滅している。また、同州は、20年以上の「メガ旱魃」のような永続的干ばつに対処する計画はない状態である。

しかし、ファミリィエッティは、同州の94%の住民は旱魃による水不足は深刻であることを理解しているため、躊躇することなく幾つかの実行すべき対策があると述べている。それらの提案は(1)同州全ての国内や自治体、農業や産業に至まで強制的な水の一定配給を認可するべきである。(2)2014年に制定された持続可能な地下水管理法を加速するべきである。この法律は、2017年までに多数の地域の地下水の持続性を可能にする機関を形成することを義務付けている。(3)同州は長期的な水管理戦略の基礎を築くためブレーンストーミングを即時開始する任務部隊が必要である。(4)国民はこの問題を自分の事として受け入れる必要がある。この危機は一握りの意思決定者だけではなく、私達全員の問題である。水は最も重要な共同所有資源であるが、国民は議論や意思決定から切り離されたままである。しかし、危機の時、我々はカリフォルニアの水の安全保障計画が正直で透明性があり、前向きなプロセスであることを要求しなくてはならない。最も重要な事は、実際に計画があることを我々は確認する必要があると指摘している。

NASA科学者の報告はCA州が現在非常に深刻な状況であることを示唆している。惑星には少なくとも60%以上の水があるが、安全で清浄な飲料水の利用度は極度に限られていると言われている。従って、世界には衛生的な水を利用できない人々も多数存在する。水の需要の高さと安全な水の供給不足は世界的な現象であるが、水が枯渇することは、人間の全ての活動および基本的経済活動に多大な影響を与える。CA州の水枯渇の危機は、旱魃に加えて毎年推定2%の人口増加に伴う農作物需要の増加および水の需要が増加した複合的な要因があるかもしれない。何しろ、全米の国民が食べる農作物の約50%はCA州が供給している。従って、これは同州だけの問題ではなく米国の問題であるため、議会は緊急対策を取るべきである。

 

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