アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2016 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

サンフランシスコ

同州で知名度の高いカウンティ(郡)の中間平均価格は全米の平均よりはるかに高い。これは経済の生産性を鈍らせ、 通勤時間が長くなり、混雑した生活条件につながる為、カリフォルニアはもはや魅力のある州ではないと専門家は指摘した。一部の地域では住宅価格は高騰し続ける一方で、州全体の貧困率は増加している。カリフォルニア州の住宅価格はまだ旱魃の影響を受けていないようであるが、なぜ同州の住宅価格は全米の平均より高いのか?

アナリストの調査に基づくナスダック17日の報告によると、CA州の幾つかの住宅市場は米国で最も高価である。CAの平均住宅価格は、$440,000であり、全国平均の約2.1/2倍高い。また、平均家賃の$1,240は全国平均の約50%高い。需要が高い沿岸都市で開発のペースが遅いことが要因である。同州の住宅高値は企業が資格のある従業員を雇用する事も困難になり、経済的可能性を最大限に満たすことを阻害しているため、CA州は魅力が薄れていると指摘している。住宅価格を押し上げる主要因は、最も需要が高い場所で価格が上がる同州の主要沿岸市場で住宅建設が遅れていることである。例えば、1980年から2010年の期間、CA州沿岸の大都市圏での新築住宅建設は全国的な54%に比べ、32%のみであった。ロスアンゼルスとサンフランシスコでは更に鈍く、新たな住宅の供給は約20%であった。沿岸地域では、地方自治体の条例、委員会の計画、有権者への発議権によって、新規建設を制限する傾向がある。従って、沿岸地域の住宅は最も高く、高密度開発も他の地域に比較して非常にのろい。

その結果、CAの州民は彼らの収入の大部分を住宅費に支出する為、主要な貧困基準である補足的貧困対策が増加する結果になっている。2007年の国勢調査によると、CA州の貧困の割合は12.4%であり、全米で23番目に高かった。しかし、2013年の貧困率は15.9%に上昇し、全米で19番目に高い州になっている。更に、高い住宅費は、住宅購入の遅れ、借金の増加、長い通勤や混雑した条件での生活につながる傾向があるという。ロスアンゼルスにあるテナント擁護団体、経済サバイバル連合の取締役であるラリー.グロスは「低所得および労働者の大半は、自分の頭上に屋根を維持する葛藤が日々困難になっている」と語った。

カリフォルニア州で比較的知名度の高い18郡の平均中間住宅価格は、不動産会社の査定によると以下の通りである。(価格の高い順に表記)

カウンティ名 平均中間価格 カウンティ名 平均中間価格
1. サンフランシスコ $ 960,000 10. コントラコスタ $ 423,500
2. サンタクレラ $ 707,000 11. ソノマ $ 410,000
3. サンタクルーズ $ 579,750 12. サンタバーバラ $ 406,000
4. オレンジ $ 562,500 13. モントレー $ 400,000
5. アルメダ $ 537,250 14. エルドラド $ 337,500
6. ベンチュラ $ 475,000 15. サクラメント $ 250,000
7. ナパ $ 460,000 16. サンワキン $ 249,750
8. ロスアンゼルス $ 455,000 17. サンバーナーディーノ $ 240,000
9. サンディエゴ $ 435,000 18. フレズノ $ 200,000

CA州は多数の湾岸地域で観光地などの名所も多い。これらの地域では新興住宅開発の土地利用性に限度があることに加えて、比較的富裕層の地域社会は住宅が密集することを嫌う傾向がある。これが住宅開発を遅らせ、住宅価格を押し上げる要因である。一部の地域で住宅価格が上昇すると、手頃な価格の隣接地域は需要が上がるため、住宅価格も上昇し、その都市またはカウンティの住宅価格を総体的に押し上げる結果になる。従って、大半の収入を住宅費に支出した場合、子供の教育費も含めて、生活費を切り詰める結果になる為、貧困に陥るという悪循環が生じている。CA州は特に農村地域で旱魃に苦しみ、湾岸地域の住宅価格は極端に高騰し続け、一方全州での貧困率は上昇し続けている。様々な要因からCAはもはや住みやすい州ではない。

 

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。