アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2016 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

女優、人道的活動家、国際連合難民高等弁務官事務所の特使、アンジーの愛称で知られるアンジェリーナ.ジョリーは24日ニューヨーク.タイムスに遺伝による病気の葛藤および最近の手術体験を投稿した。女性の読者を意識しながら描写したジョリーの卵巣がん予防手術体験を読んで、女性および女優である前に人間としての強さがあることに感銘した。同時に、自らのリサーチで得た知識による主張は説得力がある為、同意できるものであり、幾つかの点で彼女は正しい選択をしたと感じた。

ジョリーは2年前、乳癌を予防するため、両方の乳房を除去する乳房切除術を受けている。これは通常乳癌治療のために行われるが、彼女は乳癌の遺伝を持っているため、乳房の除去を選択した。彼女は最初にこのことに触れ「簡単な血液検査は、私がBRCA1遺伝子(乳癌感受性遺伝子)を持っていることを明らかにした。それは推定87%の乳癌のリスクおよび50%の卵巣癌のリスクがあることを教えた。私は母、祖母、叔母を癌で失った」と書いている。

また、次の予防手術が卵巣と卵管の除去手術であり、手術のオプションに関しては、役に立つかもしれない情報を提供することを約束したと述べている。また、卵巣と卵管の除去手術は乳房切除術よりさほど複雑ではないが、もっと深刻な影響を受けると書いている。この手術は女性を閉経期状態に置くため、肉体的および精神的に備え、オプションについて複数の医者と論議し、代替治療についてリサーチし、エストロゲンやプロゲステロンなどのホルモン治療を考慮したと述べている。2週間前、医者から電話を受け、CA-125のテスト結果は正常であると言われ、一瞬安心したが「炎症マーカーの数が上昇しているため、早期癌の兆候かもしれない。CA-125は50から75%の確率で早期段階の卵巣がんの可能性がある」と言われ早急な卵巣の検査を要求されたと書いている。

CA-125は腫瘍マーカーと呼ばれる特定の血液検査である。ジョリーは家族に病歴がある為、毎年CA-125テストを受けていると伝えている。また、早期段階の卵巣がんの可能性があると言われたため「落ち着きなさい、強くなりなさいと自分に言い聞かせ、子供の成長を見ることや孫と会わずに死ぬ理由はないと考えた」と述べている。 フランスに居る夫に電話し、「人生のそのような瞬間で、美しいものはそんな明瞭さがあるということです」と述べ、安らかな気持ちになれるのは「自分は何の為に生きているのか、自分の人生で何が大事なのかを知る」事である書いている。

ジョリーはその日、彼女の母を治療した医者に会い、問題に対処することに同意した。検査または超音波検査では何も懸念するような結果は出ていなかった。もし癌であった場合、それはほとんど初期段階である可能性に安堵した。もし癌が他の体のどこかにあったら5日間で判明することになっている。その5日間は子供のサッカーの試合に参加するなど、冷静であることに努めたと述べている。彼女は「その結果の日が来た。PET/CTスキャンは明確に見え、腫瘍試験は陰性であった。私は幸せでいっぱいだったが、放射性トレーサーは子供を抱きしめることができないことを意味していた。私にはまだ早期癌のチャンスがあったが、それは本格的な腫瘍と比べてマイナーだった。 私は卵巣と卵管を切除する選択があったので、安心するためそうすることを選んだ」と書いている。また、この選択の理由はBRCA1遺伝子を持っているからであり、 BRCA1の試験結果が陽性であっても、それがすぐ手術の結論に至るとは限らないことを他の女性に知ってほしいと述べた。

彼女は、選択するまでの過程において、オプションについて学ぶことの重要性を強調し「私は多くの医師、外科医と自然療法について話しました。他にもオプションがあります。一部の女性は経口避妊薬を取るか、頻繁な検査と組み合わせた代替医療に依存しています。すべての健康問題に対処するためには複数の方法があります。最も重要なことは、オプションについて学習し、あなたの性格にあった正しい治療法を選択することです」とアドバイスしている。彼女は、自分のケースは3人の家族が乳癌で死亡している事と、彼女が遺伝に影響を受けていることを強く意識している。また、彼女が関与した全ての医者は、家族歴や遺伝子がある為、癌で死亡する確率が高いことに同意していることを伝え「私の母が卵巣がんを診断された時は49歳でした。私は39歳です」と伝えている。

彼女は先週その手術を受けた。手術法は腹腔鏡下両側卵管卵巣摘出術であった。卵巣に1 つの小さな良性腫瘍があり、いずれの組織にも癌の徴候はなかった。また、家族の遺伝には子宮は含まれていないので、子宮温存することを選択したと伝えている。また、「すべてのリスクを排除することは不可能であり、癌になりやすいという事実は残ったままです。自分の免疫システムを強化するための自然療法を探します。私は女性らしいことを感じ、自分が決めた選択は自分自身と私の家族のために根ざしています。私は子供たちが『ママは卵巣癌で死亡した』と絶対に言う必要はないことを知っています」と述べている。

更に彼女は、「ホルモン療法を行っているが閉経期に直面し、最早子供を出産することは不可能であり、何らかの肉体的変化があることも予期している」と告白している。また、「何があっても安心です。それは私が強いからではなく、これが自分の人生の一部だからです。何も恐れることはありません」と述べている。また、人生でもっと早い時期にこのような問題に直面する女性に深い思いを寄せ、多数のオプションがあること、決定は容易ではないこと、また、専門家のアドバイス、自分のリサーチによる勉強の知識に基づいて、どのような健康の問題も、自分でコントロールすることが大事であると強調し「知識は力である」と文末に書いている。

ジョリーは、予防措置として 2年前、両側の乳房を除去し、最近、卵巣がんを予防するため両側の卵管卵巣摘出術を受けた。30代の女性にとってこれらは著しく重大な決心であるが、その最も顕著な理由は、家族病歴がある女性にとって遺伝的に乳癌および卵巣がんの死亡率及び危険性は、そうでない女性に比較して高くなることである。米国では、卵巣癌は女性の死亡率が最も高い病気の一つである。アメリカン.キャンサー.ソサエティ(ACS)によると、卵巣癌による女性の死亡は5番目に高く、女性の生殖器系の他のどの癌よりも死亡率が高い。人生で卵巣癌になる危険性のある女性は75人中1人であり、100人に1人が卵巣がんで死亡する。これらの統計には、悪性の低い潜在的な卵巣腫瘍を計上していない。2015年の予測では、推定21,290人の女性が卵巣がんと診断され、そのうち推定14,180人が卵巣がんで死亡する可能性がある。近年公開された多数のデーターも毎年20,000人以上が卵巣癌と診断され、50%以上は死亡している。死亡が圧倒的に多い要因は、ほとんど自覚症状がないからである。大半のケースは自覚症状があった時には初期段階を越えた状態であることも判明している。

二つ目の理由として、卵巣になんらかの異物またはしこりがあることが判明しても、それが100%癌であるかを確定するためにはその異物および卵巣全体を摘出し顕微鏡による生検を行う以外に方法はないことが挙げられる。大抵の医者は悪性である可能性を考慮して、異物と2つの卵巣全体および両側の卵管も除去することを勧める場合が多いようである。その選択は特に、家族歴がある女性およびまたは症状がある女性に適している。三つ目の理由は、CA-125テストには100%確率性がない事である。これは過去の様々な臨床データーが証明している。CA-125テストが正常値を示していても、実際にその異物および又は卵巣を摘出したとき初期段階の卵巣癌であるケースもあれば、正常値を越える血液検査であっても手術による顕微鏡検査では良性であったケースも多々報告されている。ジョリーはこのことを体験している女性の一人である。

卵巣癌に関しては、手術せずその良性・悪性を完全に決定できる方法がない為非常に難解な疾患であるが、長年の臨床データーによって多数の謎が年々解明されてきた為、早期発見により死亡率は減少している。またハーバード大学放射線学専門家の文献によると、 他の体の部分も含めて、卵巣に発生した異物が癌性のものであるか良性の物であるかを判断するMRIの確率性は93%以上であり、鮮明度は超音波検査よりはるかに良好である。従って、超音波とCA-125テストの結果だけで結論を早急に出すことは危険である。最終的に自分の健康を守るのは自身自身であり、自分の体の状態を良く知り、徹底した研究から得た知識、複数の専門家の意見を総合的に判断した自分の知恵と強い確信が重要であるような気がする。その努力を省き、疑問を抱くこともなく医者の言うことに従うこともシンプルなライフスタイルかもしれない。しかし、Yuko’s Blog は専門家、医者、学者などが提供した多数の記事および文献を読む機会があった最近の経験から、ジョリーがオプションを強調していることに深く同意している。いずれ、その理由を公表する機会があるかもしれない。

 

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。