アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2016 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

フランスおよびドイツの警察当局は24日に墜落したジャーマンウィングス旅客機の墜落の捜査を行っているが、 26日デュッセルドルフの検察官は、この墜落事故は副操縦士アンドレアス.ルビッツ(28歳)の意図的な破壊行為であったことを公表した。事故の悲惨さに加えて、新たなショックの波紋を広げているこの飛行機事故は、圧倒的に多い自然災害及びまたは単なるミスによる事故に比較して飛行史上稀であるが、過去には今回のケースと同様のパターンがある。

26日のロイターによると、フランスの検察官は、ブラック.ボックスに残されたボイス.レコーダーはアンドレアスがエアバスA320を制御していたことを確信しているが、意図的に墜落させた彼の動機を説明していない。デュッセルドルフの検察官は証拠を探すため彼の家を捜索していたことを明らかにした。アンドレアスの知人は、愛想が良く若い彼に隠れた意図がある徴候はなかったと証言したという。マルセイユの検察官ブライス.ロビンは「我々はその理由を現時点で推測することはできないが、この機体を破壊する意図があったようです」と語った。またロビンは「彼が自主的に飛行機の高度を失ったその理由もない。機長がコックピットに戻ってきた時、彼を閉め出した理由はない。高度を失った時、彼に警告した管制官に返事を拒んだ理由がない」と述べ、動機が不明であることを暗示した。

機長はトイレを使用するため一時的にコックピットを離れたが、戻った時ロックされていたドアを強く叩くなどの状況があったことが推測されている。ロビンは、機長がコックピットを離れる前の二人の会話は通常な状態で始まったが、彼らがデュッセルドルフ空港に向けて通常の降下準備を始める頃、アンドレアスの応答は「簡潔」になったと述べた。ブラック.ボックスの音声を説明したロビンは、旅客は彼らの運命を最後まで気付いていなかったと述べたという。ロビンは「結末に従い、その最後の瞬間での悲鳴が聞こえますか。飛行機は文字通り粉々に破壊され、死は激突したその瞬時であったことを心に留めてください」と語った。一方、ジャーマンの親会社であるルフトハンザの最高経営責任者(CEO)カーステン.シュポアは飛行乗組員を慎重に選定し、彼らは精神的検査を受けることも要求されていると述べ「どのように安全規制および禁止条項を設定し、信じられないほど高い基準があっても、私たちはこのような出来事を除外する方法がない」とロイターに語った。

今日、墜落現場の近くに犠牲者の家族が訪れている。アンドレアスの家族も訪問しているが、別の被害者の家族とは分離され、ドイツのモンタバウアーにあるアンドレアス家の外には護衛が配備されているという。地元の知人らは唖然としているらしい。ある知人は「私には言葉がありません。この事にどんな説明もできません。アンドレアスを知っている私には考えられない事です」とアンドレアスが飛行ライセンスを数年前に取得した地元の飛行クラブの長年のメンバーは語ったという。

26日捜査当局はまだ、墜落現場で飛行機計器のデータが含まれている二つ目のブラック·ボックスを探していたと伝えられている。ロイターによると、9.11の同時多発後、米国のコックピットのドアは外側からコードで開く事が可能な規則を導入したが、内側のコックピットからコードを上書きすることで変更することは可能であるという。ルフトハンザの最高経営責任者(CEO)は、パイロットのどちらかが誤ってコードを入力したか、または内側にいた副操縦士が上書きしたと述べた。これは、飛行機の墜落が意図的なものであることを示唆している。そうであるなら、その動機が今後の捜査の焦点になる。アンドレアスは2013年9月にジャーマンウィングスに入社し、630時間の飛行経験があるのみである。これに比較してドイツ人の機長パトリックS.は6,000時間であった。ロビンは、アンドレアスはテロリストとの関連性を否定し、「100人またはそれ以上の人命の責任があるとき、必ずしも自殺とは言えない」と述べた。

過去には自殺の動機により、パイロットが意図的に墜落させたと推定された事件は幾つかある。2013年11月、モザンピーク航空便 TM470はナミビアで墜落し、搭乗していた33人が死亡した。天気に恵まれていた為、墜落原因を発見することは困難であった。しかし、ブラック.ボックスの発見により、副操縦士が席を離れ、戻った時にはコックピットのドアは内側からロックされていた。機長はその後、手動で自動操縦を変更し、最大速度に切り替えた。飛行機が急降下するにつれて、誰かがコックピットのドアを叩いた。機長は一度も助けを求めた形跡はなかった。機長に精神的問題の兆候があったかどうかは不明であったが、夫婦間の問題を抱え、息子は死亡していたとの未確認の噂があった。その機長と副操縦士はいずれも通常の医療検査に合格していた。確実なことは、ほぼ新品のジェット旅客機は巡航高度から自然に転落しない優れた安全記録があり、機長の行為は最も基本的な機長としての技術と知識に矛盾していることであった。従って、この事件は機長による自殺が動機であると推測された。

1997年1月27日シルクエアー185便はインドネシアで墜落し、搭乗していた104人全員が死亡した。インドネシア当局はその時の状況を明確に理解していないが、米国の捜査官は、副操縦士がコックピットを離れた後、機長は飛行レコーダーを切断し、飛行機を墜落させたと推測した。捜査当局は、機長が墜落当時著しい財政困難と仕事に関連する複数の問題に直面していた事を突き止めた。従って機長は自殺するため意図的に墜落させた可能性があった。

機長または副操縦士のいずれが一時的に操縦席をはなれた隙に、残った一人が内側から鍵をかけ、意図的に技術的な操作を行い、墜落させた同じ行動のパターンがあることを示す幾つかの例がある。なぜ、パイロットを一人で放置する機会を与えているのだろうか。最近ヨーロッパの航空会社は、特に国際便を含む長距離飛行の場合、2001年9月11日の同時多発テロ以降、一人のパイロットが席を外した場合、別の乗務員がコックピットに入るという米国の基準を採用していると言われている。ヨーロッパでは全てがそうではないが、今回の事件で即時に米国のシステムを採用すると公表した航空会社もあると伝えられている。しかし、外側から利用可能なコードを内側で簡単に上書きして変更できるシステムにも疑問が残る。今後、テロリストの状況も含めて、様々な場面を想定したコード.システムの改善が必要かもしれない。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。