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フロリダ州上院議員マルコ.ルビオは13日、彼の故郷マイアミで公式に2016年の大統領選に立候補すると公表した。彼はどのような人物なのか? 幾つかの政治的な理由により、彼には他の共和党候補者をリードする可能性さえ低い。彼のその弱点とは何か?

ルビオはキューバ移民マリオ·ルビオとオーリア.ガルシアとの間に第三子として、フロリダ州マイアミで1971年5月に生まれた。従って、彼は人種的にはヒスパニックである。彼の両親は1956年にキューバから米国に入国し、1975年に米国市民になった。1993年にフロリダ大学で政治科学の学士号を取得し、1996年にマイアミ大学法学部でJ.D(法学博士号)を取得した。彼は2007年から2009年までフロリダ州の下院議会の議長として奉仕し、2011年1月から米国上院議員であり、ティーパーティに支持された若手議員の一人である。

ルビオは13日、1950年代のキューバ革命中、カストロ政権から亡命したキューバ人を米国連邦政府が受け入れ 、キューバ亡命者が入国手続きを受けたマイアミ市のフリードム.タワーの歴史的場所で、大統領選の立候補宣言による最初の正式なキャンペーンを開始した。彼は、スピーチで過去のリーダーの構想を繰り返す必要はなく、どのように時代を変えていくかは世代の選択であると語り、「この選挙は過去に通過した法律のためのものではない」と述べ、クリントンよりもっと若い世代の政治家を意識するスピーチを披露した。

彼は移民の子供である為、上院議員として選出された最初の数年間は移民改正法を支持し、上院で超党派の8人のグループが起草した包括的な移民改正法案の起草者の一人であった。この移民法案は2013年6月に上院で通過したが、その数ヶ月後、ティーパーティ活動家と移民活動家の間で板挟みになったルビオは実質的にこの法案の支持を放棄した。彼を支持したティーパーティは、国境の安全性を強化する事を求めたが、この法案には国境安全強化の条項が含まれていた。しかし、1,100万人の不法移民に永住権または市民権を与える合法化のプロセスが含まれていたため、ティーパーティは猛烈に反対した。その後、下院議会は段階的法案を制定することを公約したが、暫定的な法案の協議に行き詰まったため、下院議長のジョン.ベイナーは事実上、移民法の取り組みを放棄した。そのような経緯があった為、議会の行動を心棒強く待ったオバマ大統領は昨年11月の中間選挙後、約500万人の不法移民に強制送還を停止し、労働許可を与える大統領令を発令した。ルビオは、この大統領令は議員による移民法の取り組みを阻害すると述べこれに反対した為、ヒスパニックの支持を失った。ほぼ全ての大統領候補者は、勝利するためにヒスパニック系の投票を握ることが鍵であるが、ルビオにはこの保証がない。

次に、彼は大多数の共和党が支持する多くのビジネス.チャンスを阻止する結果になる発言で失敗をした。12月17日、大統領が新キューバー政策を打ち出した直後、ルビオは単なる個人的感情を表明し、キューバとの国交正常化に反対した。その後、他複数の共和党も彼に同意し、 議会での聴聞などを要求した。従って、複数の共和党を含めて、ルビオは幾つかの大企業に歓迎されていない。スターバックス及びウォル.マートはハバナにもチェーン店を開業することを考慮しているが、ただでさえ規則の導入には時間がかかるが、更に彼等の計画を遅らせる結果になるとして、キューバでビジネスを始めることを考えているビジネスは失望すると関係者は述べた。キューバに対する経済制裁を解除することは多数の企業にとって、著しいプラス要因であるため、自由市場経済を支持する共和党の仲間にも批判された。

更に、同じ共和党候補者の中に彼より支持率が上回るライバルが存在する為、ルビオは支持率の点で不安定である。前大統領の弟であるジェブ.ブッシュはフロリダ州の元知事であるが、故郷であるフロリダ州民はルビオよりブッシュを支持している率が高い。フロリダの共和党有権者の24%はブッシュを支持し、ルビオは12%である。まず地元に強敵が存在していることは決定的な弱みである。さらに39%の米国人は彼を知らないので、知名度を高めるためには全国規模の宣伝広告が必要であるが、富裕層は最も有力な候補者に寄付する傾向がある為、今後の資金力の問題にも影響を受ける。特にブッシュには有力な家族背景があるため、資金集めでは対抗できないと言われている。この点でも彼は不利である。

ルビオの発表は、ヒラリー.クリントンが昨日立候補を宣言したため、タイミングを狙っての演出である側面もあるが、クリントンに注目するニュースの方が圧倒的に多い。多数の共和党候補者の中で生き残るためには、少数民族多数派のヒスパニックに圧倒的な支持を受ける必要がある。しかし、ルビオは自分が起草した移民法さえ保護できず、基本的には、2013年4月に国境を強化し移民法の近代化をアピールし、包括的移民改正法案の起草者になった数ヶ月後に放棄して以来、移民法には関与していない。これはヒスパニック系の有権者を引きつける要因にはなっていない。次に、故郷の共和党有権者からの支持率もブッシュに圧倒的にリードされている。有権者の支持率は変わる性質があるため、今後の状況を見る必要があるが、彼は共和党の中でトップ候補者ではなく、その可能性があるかどうかも不明である。

 

 

 

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