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近年、オンラインイン. コースの需要が伸びてきている。万人に開かれた教育の門を目指すアメリカでは、幅広い年齢層がオンライン. コースで勉強できるシステムの開発を目指すとともに、日進月歩のコンピューター技術に伴う講師の訓練や支持など、従来の教育体制である教室での授業に劣らない質の高いインターネット教育プログラムの開発が進められている。現在約200の大学が幅広いオンライン. コースを準備し、完全なオンラインイン. コースのみで公式認定による高度教育の資格が取得できる利便性を提供している。アメリカの教育の機会は日進月歩で拡大し、更に多くの人が働きながら学べる環境が整いつつある。

オンライン.コースは時と場所を制限せず、ブラックボード にアクセスし、講師の指示を読み、与えられた課題に取り組み、期限内にブラック.ボード上に講師が構築したシステムを利用し提出するだけである。どの大学のオンライン.コースもこのブラックボードを利用する。ブラックボードとは、一口に言えば、ウェッブサイトを基本にしたコースの受け渡しシステムで、教師と生徒が構築システムを共有し、お互いに伝達を図ることを可能にする。ブラックボードには、情報欄、ディスカッション欄、オンライン査定評価欄、メールなどのコミュニケーション欄、成績結果欄など様々な機能があり、どのツールを使うか講師が決める。情報欄にはクラスの概要やコース案内がインプットされ、緊急又は重要な情報はクラス掲示板に告知される。ブラックボード. システムは分かりやすく簡単で、特にコンピューターの技術がなくてもほぼ誰でも利用できる。しかし、大学のオンライン.コースで技術的に無視できない点としては、ワードプロセッサー、スプレッドシートやパワーポイント応用などのソフトウェア及び画像や音声が利用できるマルチメディアのソフトウェアなどに関する知識がある程度必要である。

アメリカ合衆国の大学教育の最近の調査によると、2004年秋のオンライン.コースを受講した学生は235万人に達した。この結果は、従来の教室の授業に比較して、オンライン. クラスで教える側と学ぶ側の両方に肯定的な要素が多いことを示唆している。過去数年間、インターネット技術を高度教育で教える事と学ぶ事のプロセスを統合させるための多大な努力がなされた結果、授業及び研究にオンラインを使用する大学が増えていることも報告されている。現在、87%の教育機関がオンライン.コースを提供しており、70%の講師がオンライン.コースを教えている。また、教室内での授業でも95%の講師がコンピューター又はウエッブ技術を組み入れた授業を経験している。数年前までは、人気の高いオンラインで教える講師は男性の方が多かったが、最近の傾向としては女性の方が多くなっている。

すでに一部の大学で活用されている高度なオンライン教育の技術には、コース管理システム、ビデオ会議、コンピューターの通信技術、オンライン上の試験及びクイズ、オンライン. アンケート調査、コース査定、デジタル. ライブレリーの導入があるが、これは益々増えることも予想される。また、ワイヤレス技術、電子書籍の活用、言語サポート技術などはオンライン授業で学ぶ際、インパクトがあると予測され、現在開発されている高度な技術をオンライン教育に利用することが今後5年又は10年間で重要になってくると報告されている。

更に、オンライン教育における短大などの卒業認定資格や再認定プログラムは今後数年間に著しく伸びることが期待されている。しかし、修士課程や博士号取得のプログラムを提供する大学の進展には過度な期待はできないが、最近そのような資格のオンライン. プログラムを提供している教育機関もあり、現在の率に比較した場合、今後120%前後の伸び率が予測されている。インターネット教育は今後急速に進み、更にコースの種類も増え、専攻の資格取得が可能になることが期待されている。また、教室内での授業とインターネットを組み合わせた教育システムの開発がインターネット単独のクラスより重要になることが予想されている。

このような大学でのオンライン.コースが進んでいる影響を受けて、5~6年前から K-12(高校卒業まで)の授業にオンラインを利用するクラスが圧倒的に増えている。前クリントン大統領は就任中、2005年までには全クラスにインターネットを導入すると公約したその結果が確実に現れているようだ。高校卒業までに、インターネットに慣れ親しんでいる生徒は、技術的に無理なく大学のインターネット教育についていけるはずである。アメリカのインターネット教育は日本より進んでいると言われている。

初等教育でインターネットを活用する授業では、先生が質問した問題の解答をウエッブで探し、エッセイのテーマに関する情報のリサーチを行う。問題はインターネットの情報が膨大化し、無益な情報が多い現状で、検索技術に乏しい子供達がどのように情報を探せばいいのか、自らが得た答えが正確かどうか判断出来ない場合もある。子供達の検索技術の向上を目指すと共に、教師が教えるテーマとインターネットで利用できる情報との関連性を整備したプログラムを構築するなどの点においてはまだ不十分だと言われている。従って、様々な調査から学者等は、子供達が教育にインターネットの情報を利用する場合、学ぶプロセスで大人の支持や監督が必要になると判断している。ここでも学者らはインターネット情報の選択において、子供達が批判的に情報を分析できる能力を養う必要があると述べている。

教育現場でインターネットの活用が増えている理由は個々の体験者によっても異なる。ブラックボード. システムを技術的にサポートする組織によると、コーネル大学は、ウェッブサイトが学生に著しく新たな情報の伝達と交換機能を提供しており、ウエッブは情報選択の幅を増やし、勉強の機会を増大させたため革命的であると述べている。顕著な利点としては、教師と生徒とのコミュニケーションが促進出来る点や、講師はブラックボードを利用して、情報欄にオーディオ. スクリプト、予習の為の読書文書、講義メモなど、様々な補助的情報を追加できる為、学生を中心とした教授法を展開できる。また、教室内では恥ずかしがる生徒も気軽にしかも平等にブラックボードのディスカッションに参加できるなど、教室に通う必要がない事や、教師の時間が節約できるなどの利点に加えて、意外に多くのオンライン.コースの利点が強調されている。(続)

 

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