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ヒラリー.クリントンは 5月5日、ネバダ州北ラスベガスのランチョ高校で開催されたドリーマー(Dreamer)の集会で、包括的移民改正法案の取り組みについて移民の為に戦う方針を表明をした。1週間が経過した今日もその反響は強く、移民活動家はオバマ大統領にクリントンの移民法を促進するよう圧力をかけ始めた。クリントンが指摘した通り、大半の米国民は一般的に民主党の包括的な移民改正法案を支持している。

クリントンはスピーチの冒頭で、ネバダ州が最も高い住宅の差し押さえ率があった事も含めて最も経済的打撃を受けたが「それらの厳しい経済状況から回復しつつある」と語った。また、「勤勉なアメリカ人のためのチャンピオンになりたい」と述べ、 「家族が強い時、アメリカは強い」とし、家族の為に戦う決意を表明した。更に2016年の選挙キャンペーンは4つの大きな戦いに勝つことであると述べ、移民改正法の政策に関して以下4つの要点を語った。

(1)昨日の経済ではなく、若い世代を援助することで明日の経済を構築する事であり、早期に開始する必要がある。その鍵は教育である。脳の発達は3〜4歳の時期に実際に形成されるので、人生の最初の数年間の教育が不可欠である。(2)家族や地域社会を強化することは不可欠であり、それは最終的に米国の移民システムの問題を解決することである。これは家族の問題であり、経済的な問題であるが、家族問題の中心にある。我々が家族のために行動していると主張した場合、私たちは未解決の問題に団結し、壊れた移民システムの問題を解決する必要がある。

(3)アメリカ人は包括的な移民改革をサポートしている。なぜなら、それは正しい行いであり、家族を強化し、我々の経済を強化し、私たちの国を強化するからである。従って、もはや待つことはできない。我々は完全かつ平等な市民権へ道の為に、もはや待つことは出来ない。「だから私は、包括的な移民改革と市民権への道のために、全国の家族のために戦います。 今日、ドリーマーを含めて多くの移民を国外追放のリスクに晒す事を停止する行政命令を攻撃する党派を阻止するために戦います」と宣言。(4)議会が行動を拒否した場合、大統領として、家族と仕事を通して地域社会に強く根を張っている不法移民の為、法律の下に可能な限りの事をする。家族や地域社会のための保護強化を更に拡大し、もっと人間的で、もっとター​​ゲットを絞り、もっと効果的な移民法執行および拘束慣行を改革する。その為には圧力を高め続け、包括的な移民法改革を支持すると主張した。

最後に、クリントンは経済性、アメリカの価値観、国の安全保障の観点からも移民法の改革は利点があることを強調し、8年間ニューヨーク(NY)市の上院議員として奉仕し、現在もNY市に住んでいる経験と知識から、NYの不法移民はNYの幾つかの大企業より多額の税金を支払っていると述べ、「何処でも誰にでもこの会話を始める用意がある」と語った。

クリントンの移民改正法案は基本的にオバマ大統領が昨年11月の中間選挙後に公表した約500万人の不法移民に対する強制送還を停止する大統領令を擁護しているが、オバマ氏の控えめな政策よりはりかに大胆で人道的である。しかし、民主党大領領が目指す最終目的は1,100万人の不法移民に市民権の道を開くことであるが、このリベラル政策は現在アピールしやすい状況になっている。Pollingreport.comによると、2014年5月 16 日から19日にCBSニュース及びニューヨーク.タイムスが合同で 実施した世論調査で、市民権への道を支持しているアメリカ人は51%であったが、この支持は伸びている傾向がある。約1年後の4月30日から5月3日に実施した世論調査では57%の国民が不法移民に市民権を与えることを支持している。恐らく、大半の国民は経済の向上に関心を持っているため、経済を改善するためには、まず移民に多い貧困者および低所得層を引き上げることが最善であることを理解し始めた為であると思われる。

クリントンの包括的移民改正法案のスピーチに鼓舞された移民活動家らは、大統領に圧力をかける為、「クリントンのスタンスを利用しようとしている」という。オバマ氏の大統領令は法的に可能な範囲で執行されていると言われているが、クリントンは更にこの大統領令を拡大することを表明している為、彼女の移民政策の公表は移民支持団体にとって、オバマ氏に更なる行動を要求する為の動機になったようである。強制送還を阻止する運動を展開している移民活動家らは11日、クリントンの方針に従うことを促すためホワイトハウスに手紙を送った。その手紙は「オバマ大統領は、クリントンが概説した移民執行システムに今変更を加えることができます。ヒラリー·クリントンと民主党がこれらの変化を信じている場合、緊急且つ党の発声力ある支持で、オバマ大統領は直ちにこれらを制定するための行動に移す必要があります」と主張している。

現実的には、大統領令による移民法は多数の共和党の攻撃材料であり、現在控訴裁判所での紛争問題に発展している為、移民団体の要求は困難であると思われる。しかし、クリントンは2016年の大統領選に勝利した場合、5日に公表した移民改正法案の路線に従い、可能な限りの努力をすると思われるが、問題は2016年に再度両院で民主党が多数派を獲得するかどうかである。少なくとも、圧倒的に共和党多数派の下院議会を逆転させることは至難の業である。

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