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昨年12月以降、鳥インフルエンザが蔓延し、多数の州で数千万の家禽類が影響を受けていることが判明した。米国では各地で多量の鶏が死亡している状況が報告されている為、卵および卵関連製品の値段が高騰することは必然である。日本を含む幾つかの国は米国からの家禽類の輸入を禁止した。

米国の3,300万または17%の鶏、七面鳥、およびアヒルなどの家禽類は高病原性鳥インフルエンザで死亡したか、またはその拡散を防止するために安楽死させられている状況が報告されている。アジアの農民は鳥インフルエンザの流行に取り組む必要があったが、米国の農民はこれまで今回のような家畜の健康危機に直面していなかった。感染源は、太平洋岸北西部から中西部州の経路に沿って移動する渡り鳥であるという説もある。

これまでの経過として、2014年12月2日、カナダ当局は鳥インフルエンザのH5型を検出した後、ブリティッシュ.コロンビア州の2カ所の七面鳥及び鶏農場を隔離した。12月3日、韓国、香港、台湾、日本はブリティッシュ.コロンビアからの家禽や家禽製品の輸入制限を課した。 12月19日、オレゴン州のダグラス郡で混合家禽の群れにH5N8が発見された時、米国で最初の鳥インフルエンザのケースが確認された。2015年5月1日にアイオワ州は非常事態を宣言し、5月5日に米国当局は鳥インフルエンザの拡大と戦うため、緊急資金3.3億ドルを承認した。5月11日、農務省はインディアナ州の農家の裏庭で家禽の群れからH5N8鳥インフルエンザを発見した。

現在の状況は(1)合計16州で卵生産農業が莫大な被害に直面している。その主な州はアイオワで24,770,500、ミネソタで4,310,160、ウイスコンシンで1,833,633、サウス.ダコタで285,900、カリフォルニア247,300、ノース.ダコタで111,500の鳥が影響を受けている。14日の報告によると、サウス.ダコタ州は東部で130万鳥が鶏農場で初めて感染の可能性を報告した。アイオワ州は国内で消費される卵5個中1個が最も深刻な打撃を受け、その産卵鶏の40%以上が死亡した。48時間以内に90%の鳥を殺すことが可能なインフルエンザは、他の州に比較してアイオワ州が最も壊滅的である。

(2)回復作業は長期的な戦いである。関係者は感染した家畜を選んで殺す作業および鶏納屋の除染作業を含む回復に2年以上かかると話している。これには連邦政府の低温殺菌の工程を必要とする。納屋が消毒された後、農業関係者は21日間の試験プロセスを伴う環境サンプルを取る必要がある。試験結果が陰性を示した場合、農家は納屋の使用を再開することが可能である。

(3)この状況での経済的衝撃は多大である。長期的な経済的影響はまだ査定中であるが、中国、日本、メキシコは米国からの家禽類の輸入を禁止した。また、米国では卵の値段が高騰するだけでなく、液体の卵製品、マヨネーズ、ケーキ.ミックス、アイスクリームなど、卵を原材料の一つとして使用している食品の値段も上昇すると予測されている。アイオワ州で死亡している約2,500万の鶏の約90%が液体卵を生産している為、既に卵の卸売価格は4月の下旬からほぼ2倍上昇した。

(4)経済的打撃を受けるのは農家やレストランを含む卵製品産業のみではなく、もっと広範な規模での被害も予測される。例えば、銀行の貸し手、保険会社、運送事業、飼料工場に至まで幅広い支援関連事業を含む地域全体が影響を受けている。

鳥インフルエンザはグルーバル的な問題に発展しているが、米国では最近まで主要な問題ではなかった。しかし現在、16州に拡大し、今日までにネブラスカ、ミネソタ、ウイスコンシン州なども緊急事態宣言を発表した。今月インディアナ州の農家の裏庭で発見されたH5N8鳥インフルエンザは多数の州に拡大し、莫大な数の鶏や7面鳥が死亡している。これに加えて、卵入荷のキャンセルもある為、その経済的被害は多大であると言われている。卵関連食品の値段の高騰は2013年にメキシコで鳥インフルエンザが流行した時、卵の価格が42%上昇したと言われた。 今回の米国での蔓延は、回復に2年以上を要する為、少なくともその期間中、卵の値段は当分上がり続けると思われる。

 

 

 

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