アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2016 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

米国政府は長年、米国の高度技術や商業的機密情報の盗難対策に力を入れている。特に、その類いの犯罪には中国人が関与している場合が多い。米国司法省は長年の追跡により、ハイテク企業の機密情報を盗んだ容疑で複数の中国人を先月起訴することに成功した。米国政府の資金により米国の大学で高度技術を取得した複数の中国人学生は、中国に恩恵を与えるため、また個人の経済的利益の為、盗んだ情報を利用する陰謀があったことを明白にした。オバマ政権は情報の盗難防止に戦っているが、全ての犯行を正義に導くことには限界があるようだ。

米国の重要な情報を盗んだ 6人の中国人容疑者は4月、米国政府によって摘発された。19日のワシントン.ポストによると、これは「現在進行中の米中二国間の革新戦争の徴候」であり、更に中国との緊張を高める可能性があると指摘されている。起訴状には「被告は米国技術の機密情報を不法入手し、中国の経済的利点のため米国の企業秘密を中華人民共和国と共有するためアクセスした。国家安全保障部門のトップである副司法長官ジョン·カーリンは「経済スパイ活動は、米国企業に多大なコストを課し、世界市場を弱体化し、最終的には世界的に米国の利益を害する」と指摘した。

6人の被告の一人である36歳のハオ.ジャンは、会議に参加する為中国から米国に旅行し、16日ロスアンゼルス国際空港で逮捕された。ジャンおよび他2名は南カリフォルニア大学(USC)で工学の学位を取得し、その後、米国のハイテク企業に雇用されていた。他3人は中国に残り、携帯電話及びモバイル機器に無線信号をフィルターする米国の技術を盗み、それを利用して利益を得るため、中国で会社を設立する陰謀があったという。同大学でジャンと35歳のウェイ.パンは、米国国防総省の資金による薄膜バルク音響共振器(FBAR)技術の研究を実施した。彼等は2005年に博士号を獲得した後、ジャンはマサチューセッツ州のスカイワークス.ソリューションズでFBARの技術者として就労し、パンは本社がカリフォルニア州のサンノゼにあるアバゴ·テクノロジーでFBARの技術者として雇用された。

米国政府による起訴には32の訴状がある。ジャンとパンおよび他の共謀者は 2006 年にビジネス計画を開発し、FBAR技術を利用してビジネスを確立する為、パートナーを求めて中国の大学に勧誘を始めた。また、彼等は中国政府、天津大学、公立学校、天津マイクロ.ナノ製造技術と呼ばれる大学の投資部門、中国政府の天津経済技術開発の領域、投資及び被告との合弁会社であるROFS マイクロシステム社に恩恵をもたらすことを意図し、その計画を実行したと米国政府は主張している。

また、第三の被告フェイシェイ.ジャンとUSCの同級生は、中国に工場を建設する計画のため、「中国にアバゴを移動する」とのタイトルでハオ.ジャンとウェイ.パンに電子メールを送っていた。また、別の電子メールで、パンはUSCの中国人同級生に「携帯電話のフィルター市場は2005 年に推定10億ドル以上であると語った。パンは別の電子メールで、研究開発を実施する必要がない為多額のお金を節約出来るので、競争相手を打ち負かすことが可能であると同僚に語った。

2008年、天津大学の関係者は工場の設立資金を被告に調達することで合意し、2009年には、パンとジャンはアバゴ·テクノロジーとスカイワークス社を退職し、天津大学の教授としての地位を受け入れた。また、2009年には大学の指示で、パンは盗んだ企業秘密が合法的な情報源であるよう見せるためケイマン諸島にシェル会社を設立した。2008年および2009年、米国政府はパンとジャンはアバゴとスカイワークス社の企業秘密を含む一連の文書を電子メールで交換した。盗まれた秘密情報は、価格の詳細、シリコン.エッチング技術、ツールの仕様とデザイン一式が含まれている。

2009年及び2010年、ジャンとパンは彼等が盗んだアバゴとスカイワークス社の技術に基づいて、米国で特許を出願し、自分自身を唯一の発明者又は共同発明者のいずれかであるとして登録した。2011年、彼らはROFS マイクロシステム社を設立した。後年、米国政府は特許出願を発見した後、アバゴはパンの盗難を意識するようになったと主張。2011年後半には、パンの元上司リッチ.ルビィは会議に出席するために中国を訪れた。中国滞在中、パンとジャンの新しい研究室を見るため天津大学を訪問した彼は、盗まれたアバゴ·テクノロジーが使用されていたと認識した。彼はパンおよび大学の副学部長である他の被告ジンピン.チェンが企業の秘密情報を盗み使用していると非難した。

しかし、パンはFBAR技術を販売していないと主張し、チェンは、大学はその特許技術を利用していないとの電子メールをルビィに送った。また、ROFSのゼネラルマネージャーであるジャオ.ガング、更にパン及びジャンと一緒に働いていた天津大学の大学院生であったチャン.ジョーはアバゴの企業秘密を含む文書を改造した罪で起訴された。彼等は全て企業秘密情報の窃盗および経済スパイ活動による陰謀で起訴された。

この判例は司法省との連携により、サンフランシスコの米国連邦検事局によって2015年4月1日に起訴されたものである。被害にあった企業はカリフォルニア州のシリコンバレーにあるハイテク産業が含まれていて、如何に米国の高度技術がターゲットになりやすいかを示唆している。この判例による高度技術の盗難は長期的な計画に基づき実施されたものである。オバマ政権は中国政府の解放軍が米国企業のコンピュータ.システムをハッキングしているとして、昨年複数の中国人を起訴したが、犯人は逮捕されていない状況である。なぜなら、幾つかの証拠が浮上したとしても、犯人グループが国外からハッキングしている場合、逮捕はほとんど不可能である。これはグローバル情報犯罪の弱点であるが、今回米政府は著しい調査と証拠に基づき、6人の中国市民に対する起訴に踏みきった。しかし、既に芳しくない米中二国間の関係を更に悪化すると懸念されている。

 

 

 

 

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。