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米国安全保障局 (NSA)

9.11の同時多発テロ後、ブッシュ政権下で2001年10月に論争的な愛国者法が制定された。この法律下で、電話記録や電子メールなど、米国人の個人情報が極秘でモニターされていたことが暴露された2013年後、愛国者法の一部改正版と言える自由法案が紹介された。下院議会で通過するまで2年近い時間が経過したが、31日に愛国者法の有効期限が切れるため、上院議会は日曜日の稀な特別セッションを行なっている。今夜中に上院が投票を行い、自由法案を通過させない場合、全て米国安全保障局 (NSA)のプログラムおよび他のプログラムは停止することになる。論争的な愛国者法と自由法案との違いは何か?なぜ、上院では期限ギリギリの取り組みになっているのか?

2001年10月26日、前大統領ジョージ.W.ブッシュに署名され、その後何回か幾つかの改正が行なわれ、2009年の就任以降もオバマ大統領が更新してきた愛国者法は(1)捜査官が犯罪組織と麻薬密輸を取り締まるため、既に利用可能な手段を用いることを可能にしている。例えば、テロ犯罪に対する監視を法執行機関に認可し、連邦捜査当局は拘束の回避を訓練された巧みなテロリストを追跡する。法執行機関は極秘で調査を実施することが可能である。連邦捜査官は国家安全保障上、テロ事件の記録を取得する為、裁判所に要請する事が可能である。(2)愛国者法は情報の共有および政府機関間との協力を促進することで、より良好な接点を繋ぐことが可能になる。例えば、検察官および捜査官は被告に関する調査を行なう際、愛国者法の218条に準拠した情報を共有することが可能である。

(3)愛国者法は、新技術や新たな脅威を反映するため法律を更新してきた。従って、法執行当局はテロ関連の活動が発生した場所で捜索令状を得ることが可能である。また、コンピューター.ハッキングの被害者は、法執行当局に彼等のコンピューターの「侵入者」を監視する援助を要請することが可能である。(4)また、テロ犯罪者に対する罰則を増加させた。 例えば、テロリストを匿うことを禁止し、テロリストが犯す可能性が高い様々な犯罪に対する罰則を強化し、陰謀に対する罰則の数を増加した。更に、大量輸送システムに対するテロ攻撃及び生物兵器のテロリストを厳しく処罰する。特定のテロ犯罪の時効を排除し、他のテロリスト犯罪者の時効を延長した。

この愛国法の215条下で、NSAは莫大な量のアメリカの個人およびビジネスの電話を盗聴し、メールの記録をモニターしている。2013年、エドワード.スノーデンはこの監視プログラムを暴露した為、一般の米国人が知るようになった。上院議会は、31日この監視能力を引き続き維持するための論議と投票の為協議している。米国民を含むテロリストのメタ.データーと呼ばれる電話記録収集の監視は行き過ぎであるとして近年論争的であるが、2013年10月には愛国者法の透明性を強化し、バランスを図るため米国自由法案が紹介された。しかし、愛国者法の改正および延長に関して、特に米国市民のメタ.データー収集の問題で論争的であった。

このようなNSAのプログラムを政府が停止する事を提案した米国自由法案は、今年4月30日に下院司法委員会で通過し、下院議会では5月13日に338対 88 の圧倒的票差で通過した。しかし、上院では論争的であり投票に難航した。5月 22日、リバタリアンの上院議員ランド.ポールはこれを「 NSAがスパイする非合法の法案」であると批判し、この自由法案の投票を阻止するためフィリ.バスター(議事妨害)を行った。また30日、ポールは政府が個人のプライバシーを侵害する愛国者法を更新することに激しく反対した。31日、上院ティパーティ議員のマイク.リーはCNNのインタビューで自由法案の通過に必要な60票はあると述べた。

自由法案が通過した場合、米国人の電話やメール記録は政府が保存するのではなく、複数の主な電話会社が保持することになり、政府は必要に応じて、特定のデーターを調査するため電話会社に閲覧を要求することになる。また、FBIの調査力を更新する条項も含まれている。更に、自由法案は、個人の自由侵害及び国家安全保障のバランスを考慮して改正された法案であると言われているため、オバマ氏は、法案通過を阻止している一部の上院議員に対して、この問題を政治的に利用しようとしているが「これは国家安全保障の問題である」と警告した。 愛国法を一部改正した自由法案を今夜12時までに上院が通過しない場合、ポールが望む通り、この愛国者法215条の権限は無効になる。

この自由法案に賛成しているグループは、愛国者法215条下で実施された機密プログラムを政府が終え、国家安全保障と個人のプライバシーとのバランスが考慮されているとして向上したと解釈している。反対者は、情報収集のターゲットをテロリストのみに絞っていないため、基本的には愛国者法の延長であると批判している。また、愛国者法を完全に撤廃せず、必要な情報の透明性を明確にしていないことも含めて、テロとは無関係の個人を保護していないと主張している。更に、一般の米国民はこの監視プログラムがどれほど機能的であるかを理解していないと指摘している。

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