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5 月の非農業民間部門の雇用は28万増加し、失業率は4月から変化がない。雇用は専門職、サービス産業、レジャー、歓待業、および健康産業で拡大した。賃金が上昇傾向であるため、経済専門家は強い経済を示す5月の雇用情勢は、連邦準備制度理事会(FRB)による金利上昇の展望を加速すると予測している。

5日に公表された労働統計局によると、5月の失業率は2月からさほど急激な変化がなく、2月と同じ5.5%である。失業者数も870万人であり基本的に変化はない。成人男性の失業率は5.0%、成人女性の場合も5.0%、十代は17.9%である。人種別には、アジア系は4.1%、白人が4.7%、ヒスパニックは6.7%、黒人が10.2%であった。アジア系の失業率は引き続きどの人種より低い。27週間以上の長期失業者は250万人で、全体の失業率28.6%を占める。5月の民間労働力は397,000に上昇したが、5月の労働参加率は62.9%であ。2014年4月の 62.7%に比較すると、ほとんど変化がないようである。

専門職とサービス産業は5月に63,000、年間で671,000の雇用を拡大した。コンピュータ.システム設計および関連サービスは10,000の雇用を増加し、一時的援助サービスは20,000拡大し、引き続きトレンドである。管理職および技術コンサルティング.サービスは7,000、建築および工学技術サービスは5,000の雇用を拡大した。レジャーおよび歓待産業は5月に57,000の雇用を増加したが、過去2ヶ月前とさほど変化はない。芸術、エンターテインメント、レクリエーションは29,000の雇用が伸びた。飲食産業は過去3ヶ月間ほとんど変化がない。健康医療産業は5月に47,000の雇用を拡大し、過去12ヶ月間で医療産業は408,000の仕事を追加した。ホーム.ヘルス.ケア.サービス および外来保護センターを含む外来診療サービスは28,000増加し、病院は1ヶ月間で16,000の雇用を追加した。

5月の非農業民間部門の全従業員の週平均労働時間は34.5時間に留まった。製造部門の週平均労働時間は40.7時間で変化はなく、工場の残業も 3.3時間で変化はない。生産と非管理職部門の従業員の週平均労働時間はわずかながら0.1時間微増し33.7時間である。非農業民間部門の全従業員の平均時給は5月には8セント上昇し、24.96ドルであり、一年間で平均時給は2.3%上昇した。民間生産および非管理職部門の従業員の平均時給は6セント上昇し、20.97ドルである。

複数の経済専門家は5月の雇用情勢が強い経済を示唆している為、金利上昇の可能性を予測している。5日のロイターによると、280,000の雇用拡大は昨年12月以来最大であり、雇用の急成長および賃金の上昇は経済強化の兆候を示していて、9月に FRBの金利が上昇する可能性がある。ニューヨークのバンク.オブ.アメリカ.メリルリンチの経済専門家は「今日の強い雇用統計は経済の基盤となる傾向が改善し続けていることを示している。これは、FRBが9月に金利上昇を開始する」余地がある状況であると分析している。NYTimes によると、5月の強い雇用増加と0.3%増の時給はFRBが「現在ゼロに近い金利水準」を引き上げる決意を強める可能性があると述べている。ノーザン.トラストの経済専門家は「これは経済が好調であることの確証である」と評価している。また、昨年から2.3%の賃金の伸びに励まされるとし「労働者のためには良いことであり、労働市場の能力がより完全に活かされている徴候である」と語った。更に、WSJは「先月の雇用上昇と冬の小康状態後に賃金が上昇している5月の雇用情勢はFRBが9月に向けて金利上昇を加速する兆しである」と予測している。

280,000の雇用追加は過去6ヶ月間で最大の増加であり、賃金は過去1年で2.3%上昇した。長期失業者は270万人で全体の失業率31.1%を占めていた2月に比較すると改善している。5月の雇用情勢について、多数の専門家は米国経済の強さを評価している。金利上昇の可能性については、それが長期的なのか短期的なのか、どの程度の金利率なのか詳細については不明であるが、開始時期については少なくも早急ではないかもしれない。NYTimes によると、4日国際通貨基金(IMF)は連邦機関に2016年の前半まで利上げを延期するよう要請した。金利とインフレーションは関連性が深いため、インフレーションを阻止することが仕事であるFRBは経済に悪影響を与えない程度の金利上昇を検討しているはずである。経済サイクルは複雑であるが、一般的に金利の引き上げは製品とサービスの物価、預金を含む資産価値、為替率、ローン及び負債、ビジネス及び住宅の投資など、個人およびビジネスに多かれ少なかれ何らかの影響があることも否定できない。

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