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カリフォルニアのように水の強制削減を発令している州は少ないものの、旱魃は多くの州で問題であり、地域的又は局所的およびマイナーな状況も含めて、米国80%の州は水不足に直面している。2050年までには驚異的な人口増加も予測される為、近い将来の人類の挑戦は清浄水への健全なアクセスである。著名な専門家は、40年以内に急激な食生活の変化が必然的になると予測している。世界の人口、特に米国を含む西洋諸国は、肉食から菜食に変える大胆なステップが必要であることを警告している。

米国では清浄水資源の管理は州の責任であるが、米国政府のU.S Government Accountability Office (GAO)は2003年から、複数機関の協力を得て、清浄水の可用性と改善を目指すための評価を実施している。気候変動の影響に対処するため、清浄水資源の研究、水枯渇の準備、水資源の管理と保存活動などに関する検討が行なわれている。深刻な旱魃の影響による厳しい水不足に直面しているカリフォルニア州は数年前から全米で注目されている。2013年に50州の水管理調査を実施したGAOの報告によると、人口増加による水不足の懸念はあるものの、水の種類、水の供給、清浄水の可用性、水使用に関する情報不足の状況は2003年以来変わっていない。GAOは干ばつや洪水を含む気候変動や異常気象の影響など、特定の問題、水資源、水の量と質、エネルギー分野での影響に顕著な発見をし、州の水管理者、専門家、 GAOの研究結果は、清浄水の不足が今後も続くことを予期している。特に50州中40州の水管理者は、次の10年間で、これらの州一部地域での水供給は平均以下の状態になると予測している。

カリフォルニア州は全域で水の強制削減を実施しているが、2013年のGAOの分析によると、モンタナ州が全域で水不足であった。また、地域的に不足している州は1.ワシントン、2.オレゴン、3.カリフォルニア(現在ほぼ全域)、4.ネバダ、5.アイダホ、6.ワイオミング、7.コロラド、8.ニューメキシコ、9.サウス.ダコタ、10.ネブラスカ、11.オクラホマ、12.テキサス、13.ミネソタ、14.アーカンソー、15.ルイジアナ、16.ウィスコンシン、17.イリノイ、18.ミシシッピー、19.ミシガン、20.フロリダ、21.ノース.キャロライナ、22.ロード.アイランド、23.デラウェア、24.ハワイの24州である。局部的に不足している州はアリゾナ、アラスカ、カンザス、アイオワ、ミズーリ、テネシー、ウェスト.バージニア、ニューヨーク、ペンシルベニア、バージニア、サウス.キャロライナ、メイン、ニューハンプシャー、マサチューセッツ、ニュージャージーの15州である。

専門家は、米国全体の問題である水不足について、食品の生産には直接および間接的にどれほど大量の水が消費されているのか注目している。カリフォルニア州では水供給の80% は農業で利用され、我々が食べているものは脅威的な水量を消費している。野菜及び果物類、炭水化物類、タンパク質類、飲み物など、ほぼ全ての我々の食生活と水資源は直接関連性がある。例えば、調理するための水は含まれていない例を用いると、8オンス(約224g)のオレンジ.ジュースには32.9ガロン(約125リットル)の水が利用されている。8オンスの大豆バーガーには174.7 ガロン(約663リットル)の水が消費されている。8オンスのほうれん草であれば、11.1ガロン(約42リットル)の水が必要である。8オンスの長粒白米には130.1 ガロン(約494リットル)の水が使われている。

ナショナル.ジオグラフィックによると、1パウンド(約0.5Kg)の牛肉に必要な水は灌漑 、肥料用穀物、飲料、プロセスに利用される水を含めて1,799ガロン(6,810リットル)である。1ガロン(3.8リットル)のミルクの生産に必要な水は880ガロン(3,331リットル)である。1ガロン(3.8リットル)のワインには1,008ガロン(3,816リットル)の水が必要である。1パウンド(約0.5Kg)の牛肉に必要な水 1,799ガロン(6,810リットル)に比較し、1パウンド(約0.5Kg)の豚肉に必要な水は576ガロン(2,182リットル)、鶏肉の場合は468ガロン(1,773リットル)である。

専門家の研究は、我々が何を食べるかによって水の消費量は大幅に異なることを示唆しているが、食生活が現状のままであれば、水不足は今後もっと深刻になると警告している。専門家は、水不足は食品生産にも影響が出るため、2050年までに90億に達する予想人口を養うために過激なステップが必要であると指摘している。一流の水科学者たちは、世界の食糧供給について最も厳格な警告を発し、世界の人々は壊滅的な水不足を回避するため、次の40年間でほぼ完全に菜食に切り替えなければならないと述べている。人間が摂取するタンパク質の20%は動物性であるが、世界有数の水の科学者による幾つかの研究によれば、2050年まで生存することが期待されている余分な20億人を養うためには動物性タンパク質の摂取を5%に減少する必要があるという。ストックホルム国際水研究所の報告によると、もし我々が現在の傾向および西洋諸国で共通の食習慣を続けた場合、2050年に予想される90億の人口のため、食料を生産する現在の耕作地に十分な水は利用不可能になると警告している。しかし、世界の人口が動物性タンパク質の摂取を総カロリーの5%まで限定すれば、水は十分あり、かなりの地域的水不足は、信頼性の高い食品通商システムで満たすことができると述べている。

 

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