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2016年大統領選の主要な民主党候補者は中産階級の向上と経済格差の改善をキャンペーンの課題として掲げている。大半の共和党候補者もほぼ同じであり「中産階級は何処にいる?」とのメッセージを打ち出し、民主党だけが庶民の味方ではないことを主張し、その印象づくりに努力している。総体的に、2016年大統領選で候補者が有権者にアピールする戦略は労働者や中産階級の経済向上であるが、共和党一部の候補者はこの風潮とは異なるか又は逆効果のインパクトがある政策を打ち出している為論争的である。

13日ニューヨークのルーズベルト.アイランドでキャンペーンを開催したヒラリー.クリントンは、上層部を潤すことで下層クラスも恩恵を受けると主張したロナルド.レーガンの経済政策に触れ「トップ.ダウンの経済政策は以前失敗した」と述べた。そのような政策を主張した共和党は、それがどれほど所得格差を悪化させるかを語らず、富裕層の減税と大企業の規制を減少することのみに集中したと語った。彼女が大統領になったら、トップ階級の為ではなく、アメリカの労働者と中産階級の人々の為に働くと公約した。バーモント州の米国上院議員および大統領選ではクリントンのライバルと見られるバーニー·サンダースは、具体的な数値を利用し、レーガンのトリクル.ダウン経済論は中産階級の経済を如何に破壊してきたかを頻繁に語っている。最近上院のフロアで、最低賃金を上げている州は雇用が拡大しているため、最低賃金は雇用創出の鍵であると述べ、「フルタイム勤務の労働者は貧困生活であるべきではない」と主張し、労働者を保護する経済政策をアピールした。

総体的に民主党は常に中産階級の経済向上を打ち出している為、特に珍しいことではないが、2016年の共和党候補者は2012年の大統領選挙で「47%」発言で失敗したミット.ロムニーを教訓として、経済的に苦戦している中産階級の支持を得ることを目指している。つまり、一般的な労働層や中産階級とかけ離れた印象を与えないことで広く大衆の投票を獲得することが2016年大統領選挙の戦略である。ジェブ.ブッシュは2月4日、以前倒産宣告し、経済的苦境に立たされている労働者が多いミシガン州デトロイトを訪れ、米国の経済は回復しているが、中産階級の経済は向上していないと語った。また、4%成長の経済を維持し、より多くの熟練労働者が国に滞在することを可能にすることは重要な部分であると述べた。また、機会のギャップは決定的な課題であるとし、壊れた移民法を修復することが重要であると語った。

テッド.クルーズは2月8日ABCニュースのインタビューで経済はトップ1%の金持ちだけが改善されていると主張し「億万長者の上位1%は高い配分を獲得し続けている」と述べた。また中産階級は金持ちと同じ経済向上がないと指摘し「全米の勤勉な男性と女性を傷つけている」と述べた。クルーズは中産階級とトップ1部との経済格差は大きな政府であるオバマ政権の責任であると批判した。ランド.ポールは、中産階級および低所得者に人気があるウォルマートで買い物をしていると述べ、庶民にアピールしている。5 月 27日に立候補の公式宣言をしたリック.サントラムも労働者および中産階級の為に戦うことことを誓約している。

しかし、共和党候補者の一部は、一般的な共和党の戦略にダメージを与える可能性がある政策を地元でアピールしている。ウィスコン州知事のスコット.ウォーカーはつつましい家庭の出身であることを強調しているが、同州の教育費を削減することで教育改革を提案しているため論争的である。その提案は(1)州の大学への援助を13%または3億ドル削減し、(2)州法の任期を排除する、(3)教員の解雇を容易にする。つまり、現行法では正当な理由および緊急事態がある場合のみ終身雇用教員を解雇できるが、プログラムの中止、縮小、変更または再度の見直しを必要とする予算やプログラムの決定に必要であると認められるとき解雇できるよう改正することを提案している。スコットはこのような改正を通して(4)「現在のウィスコンシン州大学の教授の雇用保護を削除したい」意向を表明している。これらはウォーカーのウィスコン州の予算計画であるが、(5)フード.スタンプ受益者の薬物テストの導入や資産税の削減などが含まれている。この提案は教育の質を低下するとして反対者が多く論争的である。

12日のフォーブスによると、「スコット·ウォーカーは、彼の故郷のウィスコンシン州で学問の自由との戦いを繰り広げている」ので、「本当に教授が好きではない。今年二重攻撃を開始した彼はウィスコンシン大学に対して特別な恨みを持っている」との印象を与えている。一般の大統領候補者は可能な限り多くの有権者を味方にし 、大学のような「非政治グループ」の投票を促進するが、彼がやっていることは逆であり、稀な行動であると指摘している。彼は、「今、任期を取り除く提案をし、教員の雇用を脅かしていないだけでなく、ウィスコンシン大学の教授にとって学問の自由を破壊している」と批判されている。

庶民的なイメージのニュージャー州知事クリス.クリスティは4月退職年金である社会保障を削減する計画を発表した為、反感を買っている。彼の提案は、80,000ドル以上の収入がある引退高齢者の社​​会保障給付を減少し、200,000ドル以上の収入がある個人の社​​会保障給付を完全に排除し、退職年齢を67歳から69歳に引き上げることである。クリスティは、この変更は現在および近い将来の退職者に対して応用されないが、未来世代の社会保障を持続可能な状態に保つことができるはずであるとし、「他のすべての国の優先度は犠牲にされ、私たちの経済成長は完全に停止し、私たちの国家安全保障に深刻なリスクに晒される」と述べ、何らかの調整が必要であると語った。

クリスティも潜在的な2016年大統領選の候補者の一人であるが、この計画は、もし彼が正式に立候補した場合、選挙に影響を与えると言われている為、この社会保障削減計画を選挙前の時期に提案したことは彼の失敗である。社会保障の適応年齢の引き上げは一般の退職者に歓迎されないだけでなく、大半の米国民は削減に関与する社会保障の改革を望んでいない。

 

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