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個人の健康状況は誕生月の違いによって多大な影響があることを示唆した研究は、将来特定の病気を予測し、予防する事が可能であるとして注目されている。6 月 2 日、アメリカ医学情報協会誌 (JAMIA )に出版されたコロンビア大学による長年の研究結果をまとめた新しい報告によると、複数の科学者は多種の疾患と誕生月には著しい関連性があることを発見した。

JAMIA によると、コロンビア大学のメディカル.センターで治療を受けた1900年から2000年までに生まれた1,749,400の対象者に基づく研究は、個人の誕生月と彼等が生涯で経験する病気に著しい影響があることを報告している。科学者はコンピュータ.アルゴリズムを利用し、アテローム血栓症、喘息、注意欠陥.多動性障害、近視、および他幾つかの疾患と誕生月との関連性について1,688の病状と生まれた時間を比較研究した。研究者は55の疾患が誕生月に大きく関与していることを発見した。そのうち19の疾患は以前文献で報告されたものであり、20はそれらの報告と密接な関連性があり、16は以前報告されていないものである。

生涯の疾患リスクは誕生月によって影響されるという。例えば、5月、6月、8月、1月、12月など、幾つかの月はこの特定の月に生まれた人の病気に関して、総体的な利点や欠点はない。その他の月、例えば11月生まれの人は疾患のリスクが増加し、2月生まれは減少していることが判明。誕生月と疾患リスクとの関係は、疾患のカテゴリーに関連性がある。例えば、10月に生まれた個人は呼吸器疾患のリスクが高いと同時に、心臓血管のリスクは減少している。図5が示す要約によると、多種の病気に個人がリスクを受けるかまたは保護を受けるかどうかは生まれた月によって大きく異なる。10月、11月に生まれた個人はリスクが最も高く、次に高いのが9月生まれである。これらの月は保護よりリスクの方が高い。一方、1月、2月、6月に生まれた個人は比較的にリスクが低い。また、心血疾患の場合、3月、4月、1月の順にリスクが高く、生殖器系疾患の場合、10月が最も高く、次に高いのが9月生まれである。神経学的疾患および生殖器系疾患は、いずれも11月に生まれた個人に最も高い。その他心臓血管および呼吸器系関連の疾患について、統計的にリスクの高い誕生月および低い月は下記の通りである。

  1. 心房細動リスクの高い月は3月、低い月は10月である。
  2. 高血圧症リスクの高い月は1月、低い月は10月である。
  3. 鬱血性心不全の高い月は3 月、低い月は10月である。
  4. 狭心症の高い月は4 月、低い月は9月である。
  5. 心臓合併症の高い月は4 月、低い月は9月である。
  6. 心筋症の高い月は1月、低い月は9月である。
  7. 前部梗塞症候群の高い月は6月、低い月は10月である。
  8. 慢性心筋虚血の高い月は4月、低い月は11月である。
  9. 僧帽弁疾患の高い月は3月、低い月は11月である。
  10. 急性上気道感染の高い月は10月、低い月は5月である。
  11. 前立腺の原発性悪性新生物の高い月は3月、低い月は10月である。
  12. 気管支及び肺の重複病変の悪性新生物の高い月は2月、低い月は11月である。

科学者が発見した研究は(1) 病気のカテゴリー全般において明白なパターンを示している。(2) 季節依存初期発生のメカニズムは、生涯の疾患リスクを増加させる役割を果たす可能性がある。(3)春の早期及び遅期である3月と4月生まれの人に心臓血管の疾患が多い為、一定の病気は季節にリンクしている。また、秋(特に10月)に生まれた人に呼吸器疾患が多いことも季節との関連性がある。神経学的疾患および生殖器系疾患は早期冬に多い(4 ) 室内チリ.ダニが多く発生する季節に生まれた個人はチリ.ダニ.アレルギーにより複雑な喘息を発症する危険性が40%増加する。

この研究は季節的時期と病気は直接的な関連性があることを示唆している。例えば、ビタミンDは自然な太陽から摂取することが可能であるが、太陽の光を充分浴びない早期春および遅期冬の季節に生まれた個人は、ビタミンDが欠乏しがちになる為、ビタミンD欠乏に伴いビタミンの血中濃度が低くなるため、心臓病または心血管疾患による死亡のリスクが増加するということである。また、室内チリ.ダニは2000年以降、欧米社会でかなり減少したと言われているが、ダニ.アレルギーは環境および季節に関連性がある。従って、喘息のある個人は9月誕生の対象者が最も多いことを伝えている。これらの研究結果は100年間のスパンで幅広い年齢層を対象にしている為、今後何らかの予防に役立つと評価されている。

 

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