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ジェブ.ブッシュは15日フロリダ州マイアミのマイアミ.デイド大学で初の公式キャンペーンを開催し、正式に2016年大統領選の立候補を宣言した。顕著な特徴は二人のブッシュのイメージを払拭する努力が見られた。知事として安定した地位を確立したジェブはどんな人物か?このキャンペーンで何をアピールし、何を公約したのか?公式の大統領候補としての強みと挑戦課題は何か?

ジェブ.ブッシュのフルネームはジョン.エリス.ジェブ.ブッシユである。1953年2月11日、テキサス州ミッドランドで生まれ、第41代大統領ジョージH.Wブッシユの次男、および第43代大統領ジョージW.ブッシュの弟である。彼は1999年から2007年までフロリダ州の知事を務めたアメリカの政治家である。マサチューセッツ州アンドーバーのフィリップス.アカデミー高校に通い、夏期の学生交流プログラムでメキシコ.グアナファト州のレオンに滞在した事があり、そこで現在の妻コルンバ.ブッシュに出会った。この小さな村のメキシコ人に英語を教え、学校建設を援助した。彼は高校時代マリファナを利用した事もあり、学業は芳しくなかったが、高校3年の時、テニス.チームのキャプテンを務めた功績がある。テキサス州オースティンのテキサス大学でラテン.アメリカを専攻し、メキシコ滞在の経験から流暢なスペイン語を話すことで知られている。1970年代および1980年代には銀行、不動産会社、携帯電話会社、消防機器販売などに関与し、民間企業でのビジネス経験も豊富である。政界入りの動機は1980年代、父親のキャンペーンでボランティア活動に2回奉仕したことも一因であるが、育った環境による政治的背景は必然的な要素である。

15日、最初の公式なキャンペーン会場の壇上後部に掛けられた白地の背景に「ジェブ2016年」と記載されたロゴはシンプルであり、「ジェブ」の3文字を赤字で強調したスローガンにはブッシュの文字が記載されていなかった。幾分贅肉をおとしたジェブは母であるバーバラ.ブッシュを紹介したが、父および彼の兄の二人のブッシュの姿は会場に見られなかった。自分自身は二人の大統領とは異なることをアピールし、家族に歴代の大統領2名がいることが彼にとって有利であるとの意見を否定するかのように「 誰も履歴書、党、年功序列、家族や家族の伝統などの権利による仕事に値する人はいません。それは皆さんのテストです」と述べた。また、ジェブは「私たちは、ワシントンの恵まれたエリートの間でトップの座を保持するだけの別の大統領を必要としません」と述べ、現在のワシントンの政治的文化に挑戦する姿勢を表明した。また、民主党候補について、大統領選はリベラルから別のリベラルに継承されるべきではない。そうでないと、混乱するか又はそれを修正できない人々を選出することで、ワシントンの混乱を一掃することはできないと主張した。

ブッシュはキューバ移民の多いフロリダ州でヒスパニックの有権者を意識し、メキシコの女性と結婚したことを語り、一部スペイン語で話すなど、熱意のあるスピーチを披露した。また、大きな政府を攻撃し、フロリダ州の知事時代に州政府の数千の労働者を減少することで政府のサイズを削減し、学校を民営化するプログラムを紹介し、数億の減税を行なったと語った。具体的な政策は語ってはいないが(1)ビジネスの自由および世界におけるアメリカの役目を強化し、(2)意義ある移民改正法を通過すると公約した。しかし、ブッシュは、数百万の不法移民に合法的な地位を与えることを奨励しているが、市民権を与えることに積極的な支持はしていない。

初の公式なキャンペーンでブッシュが明確にしたことは、知事としての実績からワシントンの改革が出来るとの自信である。彼の強みは、知名度が高いことであり、全国的な世論調査で他の共和党候補者を既にリードしていることである。また、彼の資金力に問題はなく、スーパーPACに資金調達1億ドルの目標を近日中に達成することが可能であると予測されている。更に、ブッシュは現在、2016年の共和党候補者の誰よりも下院メンバー、知事、及び上院議員など13人以上からの公的支持を受けている。これらの公的支持を重視した場合、(知事は10ポイント、上院議員が5ポイント、各代表に1ポイント)ブッシュは13人で28%ポイント獲得しているため誰よりもリードしている。ランド.ポールは12人で26%、マイク.ハッコビーは10人獲得している為21%である。他に10人以上の議員から公式支持を得ている議員は存在しない。

ブッシュの主な挑戦は、強硬保守派の支持をどのように獲得するかである。例えば、「最後の二つの大統領選で敗北し、2016年は苦しい戦いに直面していると見られている共和党の支持範囲を拡大しようと努力しているが、有権者の好みとしてジェブは穏健派過ぎると懸念している保守派の共和党を説得しなくてはならない」ことである。リベラル派および移民活動家にとっては、市民権を含まない合法化のみでは不十分であるが、移民改正を無視する共和党よりヒスパニック系の支持率は高いと言われている。一方、強固な保守派は、合法化に取り組むことを支持していない為、移民法は困難な挑戦課題である。

また、ジェブは知事時代、教育改革を達成したが、彼は「チャーター.スクール、バウチャー、学校の成績の提唱者」であり、それらの教育政策は論争的である。例えば、チャーター.スクールは代替え教育の一例であり、公的資金を受けるが、公立学校のシステムから独立した運営になっている。つまり、公立学校と同様に税金から資金を調達するものの、学校運営を民営化するため、チャーター.スクールに子供を通わせる両親に資金を提供するバウチャー.システムを提唱している。 一部の共和党は、進化論を教える事が可能な公立学校を廃止したい意図があるため、チャーター.スクールを拡大することで教育の民営化を推進している。

ジェブは知事時代、保守派としての地位を確立してきたため、主流派の共和党に公式に支持されている点で、安定した信用度があるようである。これは彼の強みであるが、ブッシュの中途半端な移民法と公立学校を弱体化する教育改革は、一般的なアメリカ人には受け入れ難い為、大統領としては挑戦的な問題を抱えている。

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