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米国最高裁は、この時期に対処しなくてはならない幾つかの判例のうち、オバマケアの助成金と同様、重要な同性結婚についても歴史的な決定を下した。今朝、最高裁の前には多数の同性結婚の支持者および反対者のグループが集まっていた。最高裁は5対4で、同性結婚は全米で合憲であると判定した。オバマ氏はホワイトハウスからの記者会見で、最高裁の判定についてのスピーチを披露した。短い声明には判定の意義について幾つかの要点が含まれている。

オーバァフェル対ホッジス(Obergefell v. Hodges)の判例は、20年間一緒に生活したパートナーが死亡した際、死亡証明書、遺産相続、その他男女間のカップルには保証されている法的保護がなかった為、他の複数の同性愛者とともにグループ訴訟を提起した。最高裁は、全米の同性愛者は米国憲法修正第十四条の平等の保護原理に基づき、人種、肌の色、宗教、性別に関係なく、全てのアメリカ人に提供されている同等の保護を保証する憲法の解釈に従い、同性結婚は合憲であると判定した。この判定直後、最高裁の前に集まっていた群衆は歓声をあげた。歴史的な一瞬であった。

リベラル派の判事ルース.ギンズバーグ、スティーブン.ブライヤー、ソニア.ソトマイヨァ、エレナ.ケーガン側に参加することで、この判定の重要な役目を果たしたアンソニー·ケネディ判事は多数派の意見を代表し、「憲法の下で、同性カップルは結婚において男女間のカップルと同様の法的処遇を求めるので、それが彼らの選択を誹謗し、この権利を否定するため人格を卑下することになる」と述べた。また、「男女間の結婚のみの限定は長い間自然であり正当であったように思えたが、結婚する基本的な権利の中核にある意味に矛盾があることは現在明らかである。その知識は、 同性カップルを結婚から除いた法律は、私たちの憲章で禁止されている類の恥辱や損傷を負わせることになるとの認識から来るものでなければならない」と述べた。

この判定後、同性愛者である原告側および同性結婚に反対するグループは最高裁の前で記者会見を行なった。原告側の代表者であるオーバァフェルは副大統領ジョー.バイデンから祝福の電話を受けた。また、彼は「最高裁の今日の判定は『我々の愛は平等である』ことを全米の数百万の人々が心から真実であると知っている事を断言した」と語った。また、「私の希望は『ゲイ結婚』という言葉はまもなく過去の事になり、その日から単に『結婚』になることです。我々の関係および家族の認識の問題となると、全てのアメリカ人は同等の威厳、尊敬、および処遇に値します」と述べた。一方、原告側より先に短い声明を発表した伝統的な結婚を奨励する宗教団体の代表者は「今日、5人の判事は世界の歴史でもっとも重要な制度を議論し続ける300万人以上のアメリカ人の声を奪いました。その決定は本当に残念なことです。お母さんまたは女性、お父さんまたは男性は無関係であると言える権利がある人は誰もいません。…数百万のアメリカ人はそれを信じています」と述べ、 引き続き宗教の権利を保護するため挑戦する姿勢を明白にした。

オバマ大統領は東部時間11時15分、ホワイトハウスのローズガーデンから短い声明を行い、スピーチの冒頭で「私たちの国は、我々は全て平等に創造されているとの根本的原則に基づいて設立されました」と述べ、「今朝、最高裁は憲法が結婚の平等を保証していることを認識しました。そうすることで、全てのアメリカ人は法の平等の保護を受ける資格があることを再確認しました。それは、彼等が誰であろうと、彼等が誰を愛しようと関係なく、全ての人々は平等に扱われるべきです」と述べた。また、「この判決はジム. オーバァフェルとこの裁判の他の原告の勝利です。彼らの基本的な市民権のために、あまりにも長い間戦ってきたゲイやレズビアンのカップルのための勝利です。…..彼らの子供のための勝利です。…..同盟国、友人、支援者のための勝利です」と語った。更に、同性結婚に関しては幅広い異なる見解があることを理解しているとし、「 誠実で深い信念に基づいている」異なる視点、宗教の自由に対する深い崇拝を認識していると述べた。最後に、長い間この勝利を得る為、戦ってきたグループの努力の結果、総体的に米国は「愛は愛であることを認識する」ようになったと述べた。また、「 小さな行動は、小石を静かな湖に投げた時に広がる波紋と同じであると述べたボビー·ケネディの言葉を思い出す」とし、普通の人々が世界を変えることを可能にすると語った。

オバマ氏はこのスピーチで愛、尊厳、平等を強調し、基本的な公民権の勝利を宣言した。26日の最高裁の判定は何を意味しているのか、または今後どのように変わるかという観点から、オバマ氏の声明は幾つかの要点を示唆した。それらは(1)同性結婚者は男女間結婚のカップルと同様、完全な法的保護を受ける。(2)連邦政府は同性結婚者に対する差別から法的に保護する義務がある。(3)州の方針に関係なく、同性結婚のカップルはある州から別の州に移転しても法的には問題がなくなる。(4)この決定は、全米の同性結婚カップルの威厳を尊重することで地域社会を強固にする。

結論として、最高裁による同性結婚の合憲性の表明は、公民権法による保護に基づいており、宗教的信念とは別問題であるため、今日無念を表明した宗教団体のようなグループは引き続き、結婚式のセレモニーを拒否する可能性がある。米国は宗教国であるが、現在60%以上の国民および共和党内では25%が同性結婚を支持していると言われている。今日の判定を予測し、同性結婚を阻止するため何らかの措置を講じた州または法律を制定した州は、今後益々挑戦を受けるため、近い将来もっと変わる可能性もある。米国でマサチューセッツ州が2004 年 5月 最初に同性結婚の合法性を有効化してから、わずか11年後に全米での合憲性を明確にした最高裁の判定は歴史的な進歩である。

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