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サウス.キャロライナ(S.C)州の上院及び下院議会はいずれも闘争旗と呼ばれる南部連合国旗を取り除くことを承認した。今日同州知事ニキ.ヘイリーは議会で短い声明を発表し、多数の議員に囲まれ署名した。6月22日の知事の要請から、わずか20日間以内の急速な結論であるが、早急な動きは、クー.クラックス. クラン( K.K.K)の妨害を防ぐことを意識したものと思われる。通過するためには、協議を含む議会両院の投票でいずれも2/3を必要とする厳しいものであったが、いずれも圧倒的な支持により承認された。この大量殺人事件の刑事捜査は裁判前の段階であるが、犯人の意志に反し、9人の犠牲者は同州の歴史を変える結果になっている。

50年以上州議会に翻っていた州のシンボルを取り外すことにプレッシャーを感じながらも州議会は圧倒的大多数の支持により通過した。7日上院は36対3の大多数の支持により通過し、法案は下院に移動した。下院では上院が投票中も引き続き論議を行い、8日夜、最初に委員会での予備投票が行なわれ93対18票で通過した。委員会の承認後、最終的に行なわれた8日夜の投票では 94対20の圧倒的票差で通過した。同州知事のニキ.ヘイリーは投票後「サウス.キャロライナ州の新しい日、我々全員が誇れる日、一州に一つの人々として、引き続き癒されている我々を一体にする日です」と語った。また、多数の議員に囲まれ、9日東部時間4時20分に署名した。その寸前「私はサウス.キャロライナは今日素晴らしい日ですと言えることに誇りを感じています」と述べ、「私たちは伝統を信じている州であり、歴史を信じている州であり、敬意を信じている州です。だから、私たちは尊厳をもってそれ(旗)を降ろし、それを正当な場所に置くことを確認します」と明るく表明した。また署名に使用したペンの9本は犠牲者を称える意味があると語った。

問題の旗は署名後24時間以内に取り外す必要があり、明日午前10時に決定した。 ケッターッキー州出身の米国上院多数派リーダーのミッチ.マコーネルは先日、同地域の博物館に保管する事が最適であると語ったとおり、除去された旗は議事堂近くにある軍隊博物館に展示される事になる。9人の犠牲者のうち一人はエマニュエルAME教会の主任牧師であり、特に地域および議員として尊敬されていた同州の民主党上院議員クレメンタ.ピンクニーであったため、ヘイリーの言葉は深い追悼の思いが込められている印象を受けた。両院で圧倒的な支持を受けたその投票結果は、奴隷制度を維持するため合衆国から離脱したレガシーを誇るそのシンボルが、黒人憎悪者のシンボルでもあった事を象徴するこの事件がどれほど衝撃的であったかを察するに充分である。

しかし、人種差別の傾向および白人至上主義グループがまだ生存している南部州では、この動きに対して圧力もある。7月1日、MSNBCの優等生キャスターとして知られるレイチョー.マドーの報告によると、同州議員の大多数は早くから、旗を降ろすことに同意していた。早急に対処した理由も K.K.Kが7月18日に州議事堂の前で、同州の動きに抗議するための集会を計画しているからである。同州は、明日午前中に旗を取り外し博物館に移送する計画があるため、18日には旗は空上に見られないが、K.K.Kの計画を報道した時点では、州議会はまだ投票さえしていなかった為、K.K.Kの集会日にまだ旗があるかどうかでインパクトは異なるとマドーは語った。従って、知事の提案に同州議会が素早く、そして集中的に取り込んだことは的確であった。

K.K.Kのメンバーは忠実な白騎士と呼ばれ100〜200人が7月18日午後3 時から 5時まで州議事堂の北部側で集会する許可を得るため先月申請したという。同州の予算調整委員会の広報担当者は空間が利用可能であるか、または予約されていない場合、集会を許可すると述べた。しかし、知事は「これは私たちの州ですので、彼らは歓迎されません」との声明を発表し、集会 を支持しなかったという。許可申請は、ノース.キャロライナ州ペルハムに拠点があるK.K.Kグループによって提出され、演台およびマイクロフォン設備の使用許可を求めた。その中のメンバーであるロバート·ジョーンズは、K.K.Kは反乱軍の旗に象徴されているように、白人の文化や歴史に奉仕する市民権団体であることを明らかにした。ジョーンズは、電話でのインタビューで、黒人教会殺戮事件の犯人であるディラン.ルーフを「戦士」と呼び「崇拝しながら黒人を追ったことは間違っていた」と述べ、ルーフを擁護している事を暗示したという。

ルーフは9人を殺害した容疑で事件の翌日ノース.キャロライナ州で逮捕されたが、ルーフの刑罰については死刑を望む声も多いと言われている。7日、大陪審は黒人教会での襲撃中に負傷を回避した二人の女性と一人の女子に関連する殺人未遂の容疑でもルーフを起訴した。法務当局は裁判に移動することを期待し、火曜日彼を殺人罪で起訴した。事件当時、教会の中には12人の黒人が居た。襲撃中8人は教会内で死亡し、1人は病院で死亡した。他2人の女性及び1人の子供は負傷を免れた生存者である。ルーフはこの女性の一人に「教会で何があったかを他の人に話すため生かしてやる」と言ったという。FBIは、白人至上主義を表明しているルーフがどのような役割を果たしたのか、連邦憎悪犯罪の角度から引き続き捜査している。ルーフの望みとは裏腹にS.C州は一国一旗の新たな歴史を踏み出した。

 

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