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共和党大統領候補者の最初の公式討論会は8月初旬に開催される為、彼等のキャンペーンは最近活発化している。庶民の出身ではあるが、右翼過激派傾向のスコット.ウォーカーは数日前、公式立候補を発表した。また、民主党側では先日ジェイムス.ウェッブが公式に立候補を宣言した。不法移民に対する明確な立場を忌憚なく表現しているドナルド.トランプは14日の世論調査で、共和党候補者中トップの支持率を獲得。 また、自称民主的社会主義者のバーニー.サンダースは、著しく精力的なキャンペーンを展開し、ヒラリー.クリントンに対抗意識を燃やしている。両氏の内外政策を比較すると、クリントンは幾分タカ派的民主党議員であり、サンダースはもっと左寄りである。

スコット.ケビン.ウォーカーは1967年11月、コロラド州スプリングスで牧師の長男として生まれ、現在45代ウィスコンシン州共和党知事である。彼は労働組合の賃金交渉を停止した組合解体者、コーク兄弟のマスコット、右翼過激派として知られている。ウォーカーは10歳の時、父親が牧師としての仕事を続けるため、家族と共にウィスコンシン州デラバンに移転した。彼は最高ランクのボーイ.スカウトに参加し、1986年にデラバン.ダリエン高校を卒業した。同年秋マルケット大学に入学したが、アメリカ赤十字でフル.タイムの仕事を得た為、1990年春に大学を中退した。1992年には西部ミルウォーキー郡地区を代表するウィスコンシン州議会に選出され、2002年4月には辞職による空席を埋める特別選挙で、郡政府の行政府長に選出された。また、2004年および2008年に再選され、2010年12月までミルウォーキー郡の行政府長を務めた。任期中の2006年には同州知事選のキャンペーンを展開したが不成功に終わり、2010年の総選挙で再度挑戦した。民主党のトム.バレットを破り2011年1月から同州の現役知事である。7月13日、ソーシャル.メディアでの公開ビデオを介して、公式に2016年大統領選の立候補を宣言した彼はコーク兄弟に後援されている為、選挙資金には恵まれていると言われているが、共和党の最有力候補者になる可能性は現在のところ希薄である 。

なぜなら、ウォーカーより目立つ共和党候補者は既に存在している。14日に公表されたサフォーク大学の世論調査によると、トランプの支持率は17%でトップに躍り上がった。ジェブ.ブッシュは14%、スコット.ウォーカーは8%、テッド.クルーズは6%、ランド.ポールおよびマイク.ハッカビーはそれぞれ4%、クリス.クリスティは3%である。この世論調査は共和党の大統領予備選で鍵を握る人物はトランプ及びブッシュの2名であり、両氏は強力な対抗者同士になる可能性が高い。一方、民主党最有力候補者であるヒラリー.クリントンとの対抗ではヒラリーがトランプを17%ポイントもリードし、51%対34%である。クリントンは全ての共和党候補者をリードしているが、個別の対抗ではブッシュが最も接近した対抗者であり、彼の42%に比較して46%であり、わずか4%リードしているだけである。この世論調査でトップ17%の支持率を獲得したトランプの支持者は同じく不法移民の嫌悪者であると言われている。これは彼のコメントに同意している一時的なトランプ現象であり、最終的にはクリントンとブッシュが接戦する可能性が高いと思われる。

7月 2日に公式立候補を表明した民主党候補者のジェイムス.ウェッブは、莫大なお金が選挙に流入している近年の政治風潮を否定し、大金を含めて「あまりにも不必要な事が我々を分離している」が「問題を解決する新しいアプローチ」が必要であると述べている。また、選出される議員の主な義務は海外および米国内の国益を保護し、一般の家庭が平等な向上の機会を確保する為、信頼できる経験豊かな指導力のあるリーダーが必要であると自己アピールしている。

ウェッブは堅実なタイプの候補者であるが、民主党候補者の中で最有力候補者であるクリントンと対抗する可能性があるのは、彼よりも知名度の高いバーニー.サンダースである。両氏の外交および国内政策における特定の課題で、両氏は異なる政策を掲げている。14日のニューヨーク.タイムスによると、クリントンは当時イラク戦争を支持したが、現在間違っていたと指摘している。サンダースはいつも戦争に反対している。愛国者法について、当時クリントンは上院議員としてそれに投票し、N.S.Aによるメガ.データーの収集についてはほとんど無言であったが、サンダースは愛国者法に反対票を投じた。キーストーン.パイプラインについて、クリントンは気候変動に一般的な懸念を表明しているが、プロジェクトに反対する明白な立場を表明していない。一方、サンダースは環境保護団体が嫌っている論争的な北米の石油パイプラインに強く反対している。TPPの貿易協定ではクリントンは中道的であるが、サンダースは多くの民主党と同様、強く反対している。また、重要な国内経済政策において、クリントンは連邦政府の最低賃金引き上げを支持しているが、時給$15 に特定していない。サンダースは$15への引き上げを要求している。大学生の無借金を目指す政策で、クリントンは可能な限り学生ローンの皆無を目指しているが、その方法については特定しておらず、金融取引税を支持していない。一方、サンダースは金融取引税を有効化することで、公立大学の授業料を無料にする計画を提案している。

2016年大統領選の主役や助役が揃ってきた様相であるが、15日のニューヨーク.タイムスによると、最初の共和党候補者の討論会は、8月3日にニューハンプシャー州マンチェスターで行なわれる。アイオワ、サウス.キャロライナ、およびCスパンの報道機関に加えて、ニューハンプシャー連合リーダーはこの日の為に、候補者フォーラムを主催し、質問に答えるため各候補者に5分間与えることになっている。8月6日にはフォックス.ニュースが主催する討論会が行なわれるが、討議に出場可能な共和党候補者は10 人のみに制限されている為、最近の全国世論調査でリードしている候補者のみがステージを共有できる。従って、現在共和党の公式候補者は15人であるため、テレビ放映を通して政策をアピールするチャンスを失う5人は、キャンペーンの最前線から消える可能性もある。共和党は候補者が多すぎるため、混乱を招く徴候があることを既に示唆している。

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